コラム
<2022年版・連載>この夏の読書感想文に! 学年別おすすめ作品(小学校1・2年生)
ここ数年の新刊から、読書感想文におすすめの作品を学年別に3回にわけてご紹介します。
お気に入りの1冊をぜひみつけてみてくださいね。
<小学校1・2年生>
◆ずっとかわらない、おばあちゃんとの大切なきずな
『ゆきちゃんは、ぼくのともだち!』
(武田美穂 作・絵)36ページ
ゆきちゃんは、ぼくのおばあちゃん。このごろ、ときどきへんなんだ。
ぼくのこともわからなくなるし、なんだか「むかし」にかえってしまうみたい。
「ゆきちゃん、いくつ?」ってきいてみたら、きょうのゆきちゃんは7さいだった。
変わっていってしまうおばあちゃんと、それを受けいれようとする「ぼく」の姿を、ユーモアもまじえ、あたたかく描きだす感動作。
*紹介記事
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2641
◆地球にあふれるいのちを壮大なスケールで描く
『ちび竜 』
(工藤直子 文/あべ弘士 絵)39ページ
小さな粒からうまれたちび竜は、ボウフラ、たんぽぽ、もぐら…いろいろな生き物に出会い、風や水や土となかよくなっていく。
神通力もつかえるようになり、やがて、でかくなったちび竜は、光る青い地球を抱いて……。
うたうような工藤直子の言葉と、繊細かつ迫力あるあべ弘士の絵が、地球にあふれるいのちをゆかいに、壮大に描く。
*全国学校図書館協議会選定
*厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財 特別推薦(2020年)
*The White Ravens 2020
*紹介記事
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=1871
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=1870
◆小さな読者たちにミステリーのおもしろさを
『めいたんていサムくん 』
(那須正幹 作/はたこうしろう 絵)87ページ
ミクちゃんのおにんぎょうを、もちさったはんにんはだれ……?
空色のハンカチのにおいをかぐと、あたまがさえわたる!
めいたんていサムくんが、どんな事件もかいけつします!
昨年亡くなられた人気作家那須正幹さん、はたこうしろうさんによる、低学年向けミステリーシリーズの第1作です。
*全国学校図書館協議会選定
*紹介記事
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2114
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2113
◆心が響きあう瞬間をドラマチックに描く
『こくん』(村中李衣・作 石川えりこ・絵)34ページ
わたしは退院して、大好きなつばさ園にきた。
ある日、しゅんくんの挑戦を見て、わたしもすべり台にのぼりたいと思った。
歩行器から手をはなし、ガッツンゴツンとひざをぶつけながら階段をあがっていった先には……。
新しい一歩をふみだしたふたりの物語。
*「IBBYバリアフリー児童図書2021」選定
*全国SLA「2020えほん50」選定
*第7回 JBBY賞・バリアフリー図書部門受賞
*紹介記事
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=1686
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=1687
◆一歩をふみだす勇気をくれる
『はるかちゃんが、手をあげた』
(服部千春 作/さとうあや 絵)63ページ
二年二組のほとんどの人は、まだ、はるかの声をきいたことがありません。
家ではちゃんとしゃべれるのに、はるかは学校で話すのがこわくて、すごくはずかしくてできないのです。
ある日となりの席のあきらくんが…。
*紹介記事
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=1813
次回は3・4年生むけのおすすめ作品をご紹介します。どうぞお楽しみに。
こちらの昨年の記事でも、『しっぱいにかんぱい!』など、読書感想文におすすめの作品を学年別にご紹介しています。
ぜひあわせてご覧ください。
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2412
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2417
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2418
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ゆきちゃんは、ぼくのともだち!
武田美穂 作・絵
ゆきちゃんは、ぼくのおばあちゃん。このごろ、ときどきへんなんだ。
ぼくのこともわからなくなるし、なんだか「むかし」にかえってしまうみたい。
「ゆきちゃん、いくつ?」ってきいてみたら、きょうのゆきちゃんは7さいだった。おやつのプリンのとりあいで、けんかになった。
おまつりの日、ヨーヨーをかってきてあげたら、5さいのゆきちゃんは大よろこび。ヨーヨーでうまくあそぶことはできなかったけど、「たからものにする」んだって!日によって、話がぜんぜんつうじなかったり、すごくこまることもあるけれど……ゆきちゃんは、ずっとぼくのともだちだよ!!
おばあちゃんと孫の男の子の交流を、時にユーモアも交えて描き出します。老い・認知症といった深刻な問題が背景にありながらも、2人の心が触れ合う瞬間瞬間を温かな眼差しで見つめた感動作です。- 4・5歳~
- 2022年3月18日初版
- 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
- 立ち読み
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めいたんていサムくん
公園でミクちゃんのおにんぎょうがもちさられた! だれにも見られずにどうやって? (「きえた おにんぎょう」)、のらイヌにつきまとわれたハルミさんからのSOS。なぜ、ハルミさんだけがねらわれるの?(「のらイヌの ひみつ」)。空色のハンカチのにおいをかぐと、あたまがさえわたる!
小学生のめいたんてい、サムくん。日常にひそむどんな事件も、サムくんの名推理で、そくかいけつ!
新シリーズ第1弾。- 小学1・2年~
- 2020年9月4日初版
- 定価1,210円 (本体1,100円+税10%)
- 立ち読み
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ちび竜
小さなつぶからうまれたちび竜は、水たまりからとびたち、いろいろな生き物に出会う。とんぼからは飛び方を、フナからは「うろこ通信」のやり方を教えてもらい、ほかにもたくさんのともだちに出会って、あそび、風や水や土となかよくなった。どんどんでかくなっていったちび竜は、やがて、光る青い地球を抱いて……。
うたうような工藤直子の言葉と、繊細かつ迫力あるあべ弘士の絵が、地球にあふれるいのちをゆかいに、壮大に描く。
『ちび竜』工藤直子・あべ弘士 著者のことば(2020年1月15日発行「母のひろば」668号)
https://www.doshinsha.co.jp/download_files/000162.pdf- 4・5歳~
- 2019年12月20日初版
- 定価1,870円 (本体1,700円+税10%)
- 立ち読み
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はるかちゃんが、手をあげた
二年二組のほとんどの人は、まだ、はるかの声をきいたことがありません。家ではちゃんとしゃべれるのに、はるかは学校で話すのがこわくて、すごくはずかしくてできないのです。ある日せきがえで、あきらくんがとなりになりました。二年二組でいちばん元気な男の子です。大きな声のあきらくんが話していることがきこえて、はるかは自分も同じだとおもわず「あっ」と小さく声をあげます。はるかの声がきこえたあきらくんは……。
- 小学1・2年~
- 2019年11月15日初版
- 定価1,100円 (本体1,000円+税10%)
- 立ち読み
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しっぱいに かんぱい!
人に言えない失敗は、だれにでもあります。達也のおねえちゃんは、小学校のリレーで、失敗をしてしまいます。朝ごはんも食べられないくらいおちこむおねえちゃん。そんなとき、おじいちゃんから電話がかかってきて…。
- 小学1・2年~
- 2008年9月15日初版
- 定価1,320円 (本体1,200円+税10%)
- 立ち読み