2021.07.21

<連載>この夏の読書感想文に! 学年別おすすめ作品(小学校1・2年生)

小学校の子どもたちには、もうすぐ楽しみな夏休みです!
夏休み、読書感想文におすすめの作品を学年別に3回にわけてご紹介します。
自分の思いを言葉にする読書感想文にチャレンジ! 新しい発見がきっと待っています。
お気に入りの1冊をぜひみつけてみてください。


<小学校1・2年生>



◆小さな発見から想像を広げよう
『みどりのほし』
32ページ(林 木林 作/長谷川 義史 絵)

なんだかつまんない日、ぼくはふと、テーブルの夏みかんをみる。
「あっ、なつみかんのてっぺんに、みどりのほし、みぃつけた」
やさいにも花にもみつけた、みどりのほし、ほし、ほし! 
葉っぱのながれぼしを追いかけて走ったぼくは、草の上で大の字になってともだちと手をつなぐ。
ぼくたちはみんなほしのこども…。
林木林さんのみずみずしい言葉と、長谷川義史さんののびやかな絵で描かれる、小さな発見から大きく広がる心の世界。

*児童ペン賞 絵本賞・画家賞(第6回 2020年度)

*著者インタビュー
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2023
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2022

*紹介記事
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2046




◆きみならどうする!? ページをめくるたび驚きの展開に
『ちこくのりゆう』
36ページ(森くま堂 作/北村裕花 絵)

先生、きいてえな。
朝おきたら、とうちゃんとかあちゃんがカブトムシにかわっとったんや。
だけど時計を見たら学校がはじまる時間やったから、いってきますと、ぼくはうちをとびだしてん。
ところが、ノラネコのタイショーに声をかけられて、そのとたん……。
ちこくのりゆうを先生に説明する体ではじまる物語は、ページをめくるたび度肝をぬかれる抱腹絶倒の展開をしていきます。第9回絵本テキスト大賞受賞のナンセンス絵本です!

*第9回絵本テキスト大賞・大賞受賞作

*紹介記事
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2252




◆親しい人との別れをあたたかく描く
『みどりバアバ』
39ページ(ねじめ 正一 作/下田 昌克 絵)

花屋のみどりバアバが作るコロッケは、大きくておいしい。バアバは「毎日お花を手でさわって、お花の栄養をいっぱいもらっているからだよ」と、こうくんに手を見せてくれた。でも、やがて右手に力が入らなくなり、バアバはしんでしまう。こわくなって涙が出てきたけれど、花屋の栄養たっぷりのバアバの手をさわったこうくん。お葬式が終わった夜、みどりバアバのお店にいくと…。
バアバと向き合う男の子の気持ちを丁寧に描く。

*全国SLA「2021えほん50」選定

*紹介記事
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2173




◆失敗してもだいじょうぶ!
『しっぱいにかんぱい!』
96ページ(宮川ひろ 作/小泉るみ子 絵)

人に言えない失敗は、だれにでもあります。達也のおねえちゃんは、小学校のリレーで、失敗をしてしまいます。
朝ごはんも食べられないくらいおちこむおねえちゃん。
そんなとき、おじいちゃんから電話がかかってきて……。しっぱいはできればしたくないもの。
でも、だれもがしっぱいをのりこえて、大きく成長していくものです。
子どもたちの背中を、「しっぱいしてもだいじょうぶだよ」と押してくれる1冊です。


*2009年青少年読書感想文全国コンクール小学校低学年の部〈課題図書〉選定

*紹介記事
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=1689




◆忘れてしまっても、大切な人への思いは変わらない
『ばあばは、だいじょうぶ』
37ページ/(楠章子 作/いしいつとむ 絵)

大好きな、やさしいばあばが、この頃変わってしまった。
何度も同じ質問をしてきたり、とくいだった編み物ができなくなったり。
ばあばは「わすれてしまう病気」なんだ。
そして冬の寒い日、ばあばがいなくなってしまい……。
老い、認知症、介護といった、とても難しい、しかし誰もが避けては通れない問題を子どもの視点から描き出しています。記憶を少しずつ失っていっても、それでも変わることのない人間性、家族の繋がりを描き出す感動作です。

*第63回青少年読書感想文全国コンクール課題図書・小学校低学年の部(2017年)
*著者インタビュー



次回は3・4年生むけのおすすめ作品をご紹介します。どうぞお楽しみに。
ちこくのりゆう

童心社のおはなしえほん

ちこくのりゆう

森くま堂 作/北村裕花

先生、きいてえな。朝おきたら、とうちゃんとかあちゃんがカブトムシにかわっとったんや。だけど時計を見たら学校がはじまる時間やったから、いってきますと、ぼくはうちをとびだしてん。ところが、ノラネコのタイショーに声をかけられて、そのとたん……
ちこくのりゆうを先生に説明する体ではじまる物語は、ページをめくるたび度肝をぬかれる抱腹絶倒の展開をしていきます。
第9回絵本テキスト大賞受賞のナンセンス絵本です!

  • 小学1・2年~
  • 2021年1月20日初版
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 立ち読み
みどりバアバ

童心社のおはなしえほん

みどりバアバ

ねじめ正一 作/下田昌克

花屋のみどりバアバが作るコロッケは、大きくておいしい。バアバは「毎日お花を手でさわって、お花の栄養をいっぱいもらっているからだよ」と、こうくんに手を見せてくれた。でも、やがて右手に力が入らなくなり、バアバはしんでしまう。こわくなって涙が出てきたけれど、花屋の栄養たっぷりのバアバの手をさわったこうくん。お葬式が終わった夜、みどりバアバのお店にいくと…。
バアバと向き合う男の子の気持ちを丁寧に描く。

  • 小学1・2年~
  • 2020年10月20日初版
  • 定価1,540円 (本体1,400円+税10%)
  • 立ち読み
みどりのほし

童心社の絵本

みどりのほし

林木林 作/長谷川義史

なんだかつまんない日、ぼくはふと、テーブルの夏みかんをみる。「あっ、なつみかんのてっぺんに、みどりのほし、みぃつけた」やさいにも花にもみつけた、みどりのほし、ほし、ほし! 葉っぱのながれぼしを追いかけて走ったぼくは、草の上で大の字になってともだちと手をつなぐ。ぼくたちはみんなほしのこども…。
林木林さんのみずみずしい言葉と、長谷川義史さんののびやかな絵で描かれる、小さな発見から大きく広がる心の世界。

  • 3歳~
  • 2020年7月10日初版
  • 定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
  • 立ち読み
ばあばは、だいじょうぶ

絵本・ちいさななかまたち

ばあばは、だいじょうぶ

楠章子 作/いしいつとむ

大好きな、やさしいばあばが、この頃変わってしまった。何度も同じ質問をしてきたり、得意だった編み物ができなくなったり。ばあばは「わすれてしまう病気」なんだ。そして冬の寒い日、ばあばがいなくなった…
老い、認知症、介護といった、とても難しい、しかし誰もが避けては通れない問題を子どもの視点から描き出しています。
記憶を少しずつ失っていっても、それでも変わることのない人間性、家族の繋がりを描き出す感動作です。

  • 小学1・2年~
  • 2016年12月20日初版
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 立ち読み
しっぱいに かんぱい!

かんぱい!シリーズ

しっぱいに かんぱい!

宮川ひろ 作/小泉るみ子

人に言えない失敗は、だれにでもあります。達也のおねえちゃんは、小学校のリレーで、失敗をしてしまいます。朝ごはんも食べられないくらいおちこむおねえちゃん。そんなとき、おじいちゃんから電話がかかってきて…。

  • 小学1・2年~
  • 2008年9月15日初版
  • 定価1,320円 (本体1,200円+税10%)
  • 立ち読み