コラム
<連載>この夏の読書感想文に! 学年別おすすめ作品(小学校3・4年生)
今回は「小学校3・4年生」むけです。
(*「小学校1・2年生」むけ読書感想文におすすめの作品はこちら)
<小学校3・4年生>
◆「きらわれもの」のイメージが変わるかも?
『カラスのいいぶん』
135ページ(嶋田泰子 著/岡本順 絵)
身近な鳥、カラス。ごみをちらかす、黒くて不吉、大きくてこわい……などわるいイメージばかり。でも、本当はどんな鳥なのでしょう?
もともとは森でくらしていたカラス。人のだすごみにひきよせられて街へとおりてきました。
しかし、街のくらしも楽ではありません。なわばりあらそいのきびしさ、子育ての苦労など、いがいと知られていないカラスの生活をほりさげます! カラスを愛する著者がユーモラスに語るノンフィクション。
*本年度 青少年読書感想文全国コンクールの課題図書(小学校中学年の部)
https://www.dokusyokansoubun.jp/
*著者インタビュー
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2389
*紹介記事
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2232
◆感想文にあたまをかかえるすべての小学生へ!
『先生、感想文、書けません!』
127ページ(山本悦子 作/佐藤真紀子 絵)
八月一日、夏休みの登校日。
みずかは先生に「だって、書けないんだもん」と言いました。
おもしろい本を読んで、ああおもしろかったなあって、胸がいっぱいになる。どこがどうおもしろかったとか、何がよかったとか書こうと言葉を探そうとすると、しゅるしゅるしゅるって、おもしろかった気持ちがきえてしまう。だから「感想文、むり!」……書かないわけにはいかない読書感想文、みずかが考えた作戦とは?
人気の『先生、しゅくだいわすれました』の姉妹編。あわせてぜひお読みください。
*『先生、感想文、書けません!』著者インタビュー
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=1691
◆小学校低学年からミステリーが楽しめる!
『めいたんていサムくんと あんごうマン』
79ページ(那須正幹 作/はたこうしろう 絵)
見たところはふつうの小学生。でも、サムくんはめいたんていなのです。すいりにひつようなのは空色のハンカチだけ。赤ちゃんのときからずっとだきかかえていたタオルをハンカチにしてもらい、そのにおいをかぐと、すいりがさえわたります。ある日、サムくんの家に手紙がとどき、「あたんにごうわをとたいこて……」と、わけのわからない文字がならんでいました。それは、あんごうマンからのちょうせん状! どうする、サムくん!?
第1巻『めいたんていサムくん』とあわせて読みたいシリーズ第2作。ほぼ全てのページに絵が入っていて、自分で本を読みはじめた子どもたちもぐんぐん読み進められます。
* 『めいたんていサムくんと あんごうマン』紹介記事
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2230
* 『めいたんていサムくん』紹介記事
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2114
◆かあちゃんを思い通りに動かそう!?
『かあちゃん取扱説明書』
152ページ(いとうみく 作/佐藤真紀子 絵)
ぼくんちで、一番いばっているのはかあちゃんです。今朝も朝からガミガミうるさくって、ぼくはハラがたちました。
かあちゃんにいいたいのは、何日も同じごはんをつくらないでほしいです。さいごに、かあちゃんはすぐ「早く」っていうけれど、ぼくが「早く」っていうとおこるのは、やめてほしいと思います。
……ぼくの作文を読んだ父ちゃんは大笑いして「かあちゃんはほめるときげんがよくなるんだ。とにかくほめること。パソコンもビデオも扱い方をまちがえると動かないだろ、それと同じさ」
扱い方! そうか、扱い方さえまちがえなければ、かあちゃんなんてちょちょいのちょいだ!
哲哉はこうして、かあちゃん取扱説明書を書きはじめたのだが……。
夏休みの感想文の題材に特に人気の高い作品です。身近なテーマで、読みやすくて笑いがあり、ふだんあまり本を読まないというお子さんにもおすすめです。
*紹介記事
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=1684
◆老犬ハニーとの最後の時間を描く
『ハニーのためにできること』
128ページ(楠章子 作/松成真理子 絵)
ふたばのおばあちゃんが亡くなって、ハニーという老犬を引き取ることになりました。そうしなければ保健所などにつれていかねばならないので、ふたばがお母さんを説得したのです。しかし、やがてハニーは重い病気になってしまいました。獣医の先生に相談し、ふたばは両親とともにいっしょけんめい看護しますが、別れの時が近づいてきます。ふたばは、ハニーのために何ができるか必死に考えました……。
命とむきあい、家族のあり方をみつめた感動作。
*紹介記事
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=1706
次回は「小学校5・6年生」におすすめの作品をご紹介します。
どうぞお楽しみに。
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先生、感想文、書けません!
八月一日、夏休みの登校日。みずかは先生に「だって、書けないんだもん」と言いました。おもしろい本を読んで、ああおもしろかったなあって、胸がいっぱいになる。どこがどうおもしろかったとか、何がよかったとか書こうと言葉を探そうとすると、しゅるしゅるしゅるって、おもしろかった気持ちがきえてしまう。だから「感想文、むり!」……書かないわけにはいかない読書感想文、みずかが考えた作戦とは?
- 小学3・4年~
- 2021年6月30日初版
- 定価1,320円 (本体1,200円+税10%)
- 立ち読み
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めいたんていサムくんと あんごうマン
見たところはふつうの小学生。でも、サムくんはめいたんていなのです。すいりにひつようなのは空色のハンカチだけ。赤ちゃんのときからずっとだきかかえていたタオルをハンカチにしてもらい、そのにおいをかぐと、すいりがさえわたります。ある日、サムくんの家に手紙がとどき、「あたんにごうわをとたいこて……」と、わけのわからない文字がならんでいました。それは、あんごうマンからのちょうせん状!
どうする、サムくん!?- 小学1・2年~
- 2020年12月23日初版
- 定価1,210円 (本体1,100円+税10%)
- 立ち読み
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ハニーのためにできること
ふたばのおばあちゃんが亡くなって、ハニーという老犬を引き取ることになりました。そうしなければ保健所などにつれていかねばならないので、ふたばがお母さんを説得したのです。しかし、やがてハニーは重い病気になってしまいました。獣医の先生に相談し、ふたばは両親とともにいっしょけんめい看護しますが、別れの時が近づいてきます。ふたばは、ハニーのために何ができるか必死に考えました……「命」を見つめる感動作。
- 小学3・4年~
- 2018年12月20日初版
- 定価1,210円 (本体1,100円+税10%)
- 立ち読み
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かあちゃん取扱説明書
ぼくんちで、一番いばっているのはかあちゃんです。今朝も朝からガミガミうるさくって、ぼくはハラがたちました。かあちゃんにいいたいのは、何日も同じごはんをつくらないでほしいです。さいごに、かあちゃんはすぐ「早く」っていうけれど、ぼくが「早く」っていうとおこるのは、やめてほしいと思います。
……ぼくの作文を読んだ父ちゃんは大笑いして「かあちゃんはほめるときげんがよくなるんだ。とにかくほめること。パソコンもビデオも扱い方をまちがえると動かないだろ、それと同じさ」
扱い方! そうか、扱い方さえまちがえなければ、かあちゃんなんてちょちょいのちょいだ!
哲哉はこうして、かあちゃん取扱説明書を書きはじめたのだが…。- 小学3・4年~
- 2013年5月25日初版
- 定価1,320円 (本体1,200円+税10%)
- 立ち読み