単行本図書

かあちゃん取扱説明書

かあちゃん取扱説明書

立ち読み

いとう みく 作/佐藤 真紀子

ぼくんちで、一番いばっているのはかあちゃんです。今朝も朝からガミガミうるさくって、ぼくはハラがたちました。かあちゃんにいいたいのは、何日も同じごはんをつくらないでほしいです。さいごに、かあちゃんはすぐ「早く」っていうけれど、ぼくが「早く」っていうとおこるのは、やめてほしいと思います。
……ぼくの作文を読んだ父ちゃんは大笑いして「かあちゃんはほめるときげんがよくなるんだ。とにかくほめること。パソコンもビデオも扱い方をまちがえると動かないだろ、それと同じさ」
扱い方! そうか、扱い方さえまちがえなければ、かあちゃんなんてちょちょいのちょいだ!
哲哉はこうして、かあちゃん取扱説明書を書きはじめたのだが…。

  • 2014箕面・世界子どもの本アカデミー賞 主演女優賞
  • 「2014 若い人に贈る読書のすすめ」リーフレット掲載
  • 定価1,296円 (本体1,200円+税)
  • 初版:2013年5月25日
  • 判型:A5判/サイズ:21.5×15.3cm
  • 頁数:152頁
  • 小学3・4年~
  • ISBN:978-4-494-02033-1
  • NDC:913

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読者の声

カズくんが考え出した、かあちゃん取扱説明書の内容とおかあさんの絵がおもしろかったです。(10歳・女性)
おなかをかかえて笑いました
すごくおもしろく、おなかをかかえて子どもと笑いました。なぜなら、まったく私と同じだからです。パート2、そして3、よろしくお願いします。(女性)
一番せいこうしたのは、からあげです
かあちゃんのとりあつかいをつかってみるとせいこうしました。そのときすごくうれしかったです。なかでも一番せいこうしたのは、からあげです。(9歳・男性)
読みながら自分の母親の姿が頭に浮かんだ。
タイトルがよい。「お母さんの取扱説明書ってどういうことだろう?」と、惹きつけられる。
お母さんに怒られてばかりの哲哉が、どうにかしてお母さんを思い通りに動かそうとする、というのがおもしろい。トリセツを書くうちに、お母さんの見たことのない顔を発見するようすが自然で、読みながら自分の母親の姿が頭に浮かんだ。
結局、お母さんは全部お見通しだったのですね!(小学校図書館司書・女性)
ラストは、思わず吹き出しました
最初から最後まで、ひと息に読ませていただきました。哲哉くんのキャラがとてもよかったです。ラストには、思わず吹き出しました。(男性)

推薦のことば

幸せになる方法 2013年7月9日
 ふつうの暮らしって、たのしいことばかりではありません。
 この物語の哲哉くんは、家の中で一番いばっているかあちゃんから、いつでも口うるさく命令されて困っているし、そのかあちゃんだって、家でいばっているばかりではなく、家計のためにスーパーにつとめています。
 小学生だって、主婦だって、しんどいことや大変なことはいろいろあるのですが、それをどう見るかで、人生がこんなに面白くなるんだと、笑わせてもらったり、感心したりしているうちに、つまり、幸せって、こういうことだな……なんて、しみじみしてしまいました。
 子どもが主人公の物語なのに、子どもたちはもちろん、その父母の世代へも、作者のこまやかなメッセージが伝わってきます。
 どう生きたいか、どう生きるかは、子どもも大人も、自分自身で覚悟を決めなければならないのです。誰かによりかかって生きるのではなく、自分の生き方を見つけて一人でも頑張る。
 家族の幸せはそこからはじまるのだと……。
 お話の世界だけではなく、明日から、みんなの家で、すぐ活用できる知恵がいっぱいつまっています。おまけに笑わせてくれるのですから、一家に一冊『かあちゃん取扱説明書』をおすすめします。
越水 利江子(こしみず りえこ/作家・東北芸術工科大学客員教授)

書評

朝日小学生新聞 2015年8月20日 お母さんのビブリオバトル
子どもの本棚 2014年5月号 特集2013年子どもの本をふりかえって
子どもと読書 2014 3・4月号 2013年 子どもの本 この一年
AERA with Kids 2013冬号 子どもが「共感」できる本
三省堂書店神保町本店・中村さん
飛ぶ教室 2013秋
加藤純子
北海道新聞 2013年7月28日 親と子サンデー ほん
尾崎実帆子(さっぽろブック・コーディネート代表)
しんぶん赤旗 2013年7月13日 子どもの本
児童文学評論家 内川朗子
小学図書館ニュース 2013年7月8日 読みたくなるなるこの4冊
灯台 2013年9月号 灯台図書委員会
今月のおすすめの本
児童文芸 2013年8-9月号 この一冊ができるまで
「さぴあ」2013年8月号 BOOKSコーナー 注目の一冊

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