2020.06.04

『天使のにもつ』が、中学校の部の課題図書に!

『糸子の体重計』『かあちゃん取扱説明書』などでおなじみの人気作家いとうみくさん。
昨年刊行された『天使のにもつ』(丹下京子・絵)が、第66回青少年読書感想文全国コンクール中学校の部の課題図書に選ばれました!

本作の主人公は、中学2年生の男の子、斗羽風汰。保育園での職場体験の5日間が描かれています。
厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財(2020年)にも選定され、高い評価を頂いている本作は、大人の方にもおすすめです。
ぜひお手にとってご覧ください。


昨年刊行の際、著者のいとうみくさんに、この作品についてお話を伺っています。こちらも作品とあわせてご覧ください。

◆インタビュー『天使のにもつ』著者・いとうみくさん
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=1490

その他の第66回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書はこちらの公式ページをご覧ください。
https://www.dokusyokansoubun.jp/
天使のにもつ

単行本図書

天使のにもつ

いとうみく 著/丹下京子

「頼んでまでして、なんで仕事しなきゃなんないの?しかもタダで」そんな中学2年・斗羽風汰が職場体験先に選んだのは、保育園だった。「子どもと遊んでりゃいいってこと?ありかも」本当に大丈夫なのか、斗羽風汰。

  • 中学生~
  • 2019年2月14日初版
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 立ち読み
アポリア あしたの風

単行本図書

アポリア あしたの風

いとうみく 著/宍戸清孝 写真

2035年春、巨大地震が発生。津波が沿岸部を襲う。一弥は崩壊した自宅で生き埋めとなった母を救い出そうとするが、通りかかった片桐が一弥を殴って気絶させ避難を急ぐ。一弥は母親を助けられなかったことで片桐を憎みながら、自分が引きこもっていなければ母は家にいなかった、母を殺したのは自分ではないかと悩む。一弥は極限状態のなか、自分や他者の弱さ、醜さも直視しながら「生」への確かな手応えを求めて一歩を踏み出す。

  • 小学5・6年~
  • 2016年5月16日初版
  • 定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
  • 立ち読み
かあちゃん取扱説明書

単行本図書

かあちゃん取扱説明書

いとうみく 作/佐藤真紀子

ぼくんちで、一番いばっているのはかあちゃんです。今朝も朝からガミガミうるさくって、ぼくはハラがたちました。かあちゃんにいいたいのは、何日も同じごはんをつくらないでほしいです。さいごに、かあちゃんはすぐ「早く」っていうけれど、ぼくが「早く」っていうとおこるのは、やめてほしいと思います。
……ぼくの作文を読んだ父ちゃんは大笑いして「かあちゃんはほめるときげんがよくなるんだ。とにかくほめること。パソコンもビデオも扱い方をまちがえると動かないだろ、それと同じさ」
扱い方! そうか、扱い方さえまちがえなければ、かあちゃんなんてちょちょいのちょいだ!
哲哉はこうして、かあちゃん取扱説明書を書きはじめたのだが…。

  • 小学3・4年~
  • 2013年5月25日初版
  • 定価1,320円 (本体1,200円+税10%)
  • 立ち読み
糸子の体重計

単行本図書

糸子の体重計

いとうみく 作/佐藤真紀子

食べることが大好きな細川糸子、クールビューティー・町田良子、大柄な転校生・高峯理子、町田良子にあこがれる坂巻まみ、細川糸子とは給食の天敵・滝島径介……5人の子どもたちの平凡な日々。つらいこと、悲しいことはしょっちゅうだし、どうしようもなく苦しいときもやってくる。そんなとき、クラスを見渡せば、細川糸子がいる。誰に対しても真っ正面から向き合い、しっかりと相手を見て、思ったことを口にする。大人も子どももじたばたしてけんめいに生きている、そんな地に足のついた読みごたえある物語。

  • 小学5・6年~
  • 2012年4月25日初版
  • 定価1,540円 (本体1,400円+税10%)
  • 立ち読み