単行本図書

先生、感想文、書けません!

山本悦子 作/佐藤真紀子

八月一日、夏休みの登校日。みずかは先生に「だって、書けないんだもん」と言いました。おもしろい本を読んで、ああおもしろかったなあって、胸がいっぱいになる。どこがどうおもしろかったとか、何がよかったとか書こうと言葉を探そうとすると、しゅるしゅるしゅるって、おもしろかった気持ちがきえてしまう。だから「感想文、むり!」……書かないわけにはいかない読書感想文、みずかが考えた作戦とは?

  • 全国学校図書館協議会選定
  • 定価1,320円 (本体1,200円+税10%)
  • 初版:2021年6月30日
  • 判型:A5判/サイズ:21.6×15.4cm
  • 頁数:127頁
  • 小学3・4年~
  • ISBN:978-4-494-02071-3
  • NDC:913

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内容説明

八月一日、夏休みの登校日。みずかは先生に「だって、書けないんだもん」と言いました。おもしろい本を読んで、ああおもしろかったなあって、胸がいっぱいになる。どこがどうおもしろかったとか、何がよかったとか書こうと言葉を探そうとすると、しゅるしゅるしゅるって、おもしろかった気持ちがきえてしまう。だから「感想文、むり!」……書かないわけにはいかない読書感想文、みずかが考えた作戦とは?

読者の声

読者さま

この本は何回よんでもあきませんでした。(9歳・女性)

この本は、とても絵がかわいくて分かりやすかったです。わたしは、みずかが少し勝手な子だと思いましたが、あかねはやさしい子だと思いました。この本は何回よんでもあきませんでした。すてきな本だと思いました。
読者さま

こんなある意味テクニック本は今までなかった!(50歳・女性)

『先生、しゅくだいわすれました』に続き、なんと子どもの心をつかむこと!!感想文の書き方Q&Aなんかのテクニックシートなど色々ありますが、この一冊に勝るものはないのではないでしょうか。夏休みに入る前に、まずこの一冊を読むべきですね。物語の中に分け入って書けない立場に身を置いてみることができ、そこからえりこ先生のナイスアシストによって、書けるようになる展開を体験できるなんて、自分にもできる!につながっていきますよね。こんなある意味テクニック本は今までなかった!物語だからこそできる技!一本とられました〜。拍手です。
読者さま

わたしもいろんなことにちょうせんしていこうと思えた。(7歳・女性)

さいしょは、かんそう文をかけなかったみずかが、がんばっているから、わたしもいろんなことにちょうせんしていこうと思えた。あかねも、お友だちとあそんでたのしかっただろうなぁ〜と思うと、いいなぁ〜と思います。
読者さま

わたしのきもちとにていて、作者さんがすごいと思いました。(7歳・女性)

わたしは、感想文があんまりすきじゃないので、わたしのきもちとにていて、作者さんがすごいと思いました。
読者さま

きょうだい愛にほっこりする本でおもしろかったです。(41歳・女性)

なかなか、子どもが本を読もうとしないため、夏休み中の希望者だけの読書感想文もやらずにいたところ、この本のタイトルに興味をもち、買って、読みはじめていました。私も読んでみて、あかねとみずかが本をつくりあげていくやりとりと、きょうだい愛にほっこりする本でおもしろかったです。くすっとわらっちゃいました。
読者さま

図書室に本を購入したくて手にとりました。(31歳・女性)

私も小さい頃、作文はとくいなのに、読書感想文はニガテでした。先生が「学習のねらい」を教えてくれなかったからかもしれません。この本に早く出会いたかったと思いました。小3の姪にも読ませたいと思います。ありがとうございました。
読者さま

とても面白かったです。(33歳・女性)

主人公のみずかちゃんの気持ちが痛いほど分かると思いました。(私も感想文が書けないので)それでもなんとか書こうと工夫し、楽しむ中で書き方を見つけるのでとても楽しくよめ、私も感想文かいてみようか、と思えました。とても面白かったです。
読者さま

先生の次の本も楽しみにしています。(48歳・女性)

娘の読書感想文の本を買いに行った時に見つけ、タイトルに惹かれて買いました。「先生、しゅくだい忘れました」の作者さんとは気づかずに読んだのですが、「しゅくだい・・・」の本を読んだ時と同じく、すぐににお話に引き込まれ、楽しく読ませていただきました。 自分が小学生の時に読んでいたら、読書感想文が書けたかも(笑) 先生の次の本も楽しみにしています。
読者さま

この本をキッカケに書く楽しさ、伝える面白さに気付いてくれたらいいな(48歳・女性)

クスッと笑えるタイトルに魅かれました。 「そう言えば、私も中学生くらいまでは長い文章を読んだり書いたりするのが嫌いだったなぁ~」って思い出しました。 私自身、本って楽しいなぁと思えたのは、ある方との出会いからでした。 夏休みに入る娘に購入しました。娘はとても本を読む事が好きなのですが、思った事を言葉に表せない…。主人公のみずかちゃんと同じ。この本をキッカケに書く楽しさ、伝える面白さに気付いてくれたらいいなって思います。

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書評

感想文を書きたくなります! 母のひろば686号(2021年 7月15日発行)
 どうして感想文を書かなきゃいけないの?
 おもしろかっただけじゃダメ?
 そう思うみずかに共感する子どもは大勢いるでしょう。
 主人公の気持ちになって書いたというあかねと違い、みずかは「誰かの気持ちになってみる」ことができません。そこで、画期的な方法を思いつくのです。主人公に感情移入するため、あかねを主人公にした物語を作って感想文を書くというものです。あかねと一緒に絵童話を作っていくシーンが、実に生き生きとしています。子どもならきっとこんな風に物語の展開を考えるんだろうなあと、微笑みながら読みました。作戦は見事成功し、みずかはついに主人公の気持ちになることができ、すばらしい感想文を書きあげます。
「誰かの気持ちになってみる」ことは、人間にとって最も大切なことのひとつではないでしょうか。難しいテーマですが、「感想文を書く」という子ども達に身近なイベントを通して、わかりやすく、かつ楽しく描かれています。少しくすぐったい「愛」という言葉も、山本悦子さんの魔法の手にかかると、不思議にすんなりと心に入ってきます。読んでいるうちに、きっとみずかに親しみを感じ、笑い、うなずき、感想文を書きたくなるでしょう!
佐藤まどか/作家

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