だいすき絵童話

めいたんていサムくん

那須正幹 作/はたこうしろう

公園でミクちゃんのおにんぎょうがもちさられた! だれにも見られずにどうやって? (「きえた おにんぎょう」)、のらイヌにつきまとわれたハルミさんからのSOS。なぜ、ハルミさんだけがねらわれるの?(「のらイヌの ひみつ」)。空色のハンカチのにおいをかぐと、あたまがさえわたる!
小学生のめいたんてい、サムくん。日常にひそむどんな事件も、サムくんの名推理で、そくかいけつ!
新シリーズ第1弾。 

  • 全国学校図書館協議会選定
  • 定価1,210円 (本体1,100円+税10%)
  • 初版:2020年9月4日
  • 判型:A5変型判/サイズ:20.1×15.1cm
  • 頁数:87頁
  • 小学1・2年~
  • ISBN:978-4-494-02066-9
  • NDC:913

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内容説明

公園でミクちゃんのおにんぎょうがもちさられた! だれにも見られずにどうやって? (「きえた おにんぎょう」)、のらイヌにつきまとわれたハルミさんからのSOS。なぜ、ハルミさんだけがねらわれるの?(「のらイヌの ひみつ」)。空色のハンカチのにおいをかぐと、あたまがさえわたる!
小学生のめいたんてい、サムくん。日常にひそむどんな事件も、サムくんの名推理で、そくかいけつ!
新シリーズ第1弾。 

読者の声

読者さま

次作も買いたいと思います(40歳・男性)

本屋でたまたま見かけて買いました。開いてみるととても読みやすそうで、はたさんのイラストも、他の絵本で親しんでいたので、気に入りました。
次作も買いたいと思います。
読者さま

字も大きく、ふりがながあり、絵も楽しいのでスラスラ読めます(71歳・女性)

孫たちに読み聞かせの為に購入致しました。年長さん、小学2年生の子達は、読んでもらった後は必ず自分でも読みます。字も大きく、ふりがながあり、絵も楽しいのでスラスラ読めます。
那須正幹さんの「ズッコケ三人組シリーズ」は、3人の子供達の愛読書でした。その子供の子供 孫達に新しいシリーズが出来て嬉しく思っています。是非長く続けてください。

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想像力と観察力
(母のひろば676号) 2020年9月15日
 週に1度やってくる3歳になる孫娘が、私の胸元をつくづくと眺めながら、「今日はワニさんがいないね」と言った。最初は何のことかわからなかったが、やがて私の着ているシャツについているメーカーのマスコットのことだと気づいた。なるほど先週身に着けていたカッターシャツには小さなワニの絵がプリントされていた。これをすばやく見て取り、記憶していたのだろう。子どもの観察力、記憶力というのは、なかなか馬鹿にならない。ショーウインドーにかざってある小さな人形、チラシの隅っこに描かれた動物のイラストなど、おとなが気づかないようものでも、目ざとく見つけるし、よく覚えている。
 さらに言えば、豊かな想像力だろう。ぬいぐるみが、無二の親友となり、話し相手やグチの聞き手にもなってくれる。
 今回の作品で、主人公のサムくんの推理の源が空色タオルハンカチにあるという設定は、わが子の思い出をヒントにしたもので、我が家の長男は、赤ん坊のころからタオルケットを常に口にくわえて、クチュクチュやっていた。幼稚園に通い始めてもやめないので、母親がタオルケットを切って、ハンカチにして持たせたものだ。
 長女も、赤ん坊のころから、画家の長野ヒデ子さんの娘さん手作りのネコのぬいぐるみをだっこし、寝るときは常に前足をクチュクチュやっていた。毎日口にくわえているので、ツバキで濡れそぼち、いやなにおいを漂わせるのだが、本人にとっては、それがなんともよい香りに感じられるらしく、時折、こちらにもにおいをかいでみろと勧める。母親が洗濯でもしようものなら、泣きわめいて抗議する。
 私はよく知らないが、いわゆる口唇期の延長かもしれないし、子どもながらの不安や心細さをいやす手立てだったのかもしれない。専門家の方なら、ちゃんと説明してくださるだろう。
 今回出版した『めいたんていサムくん』は、子どもの観察力や想像力を前面に押し出し、小さな読者と共に、謎解きの面白さを共有したいという作者の想いから生まれた。
 さらに言えば、文章にもそれなりの工夫を加えた。読み聞かせを卒業し、自分で活字を読むようになった読者のために、できるだけ丁寧な記述を心がけたつもりである。
 探偵小説というと高学年向けがほとんどだが、中には低学年物もあってもいいんじゃないだろうかというのが、作者の本音ではあるが。
那須正幹/児童文学作家