コラム
<コラム>童心社、2020年の新刊読みものをふりかえり!
おすすめの学年別にご紹介します。
≪小学校1・2年生~≫
★『めいたんていサムくん』『めいたんていサムくんとあんごうマン』
(那須正幹・作 はたこうしろう・絵)
サムくんの本当の名前は、井上オサム。ふつうの小学2年生に見えるけど、実は名探偵です。
難しい事件でも、お気に入りの空色のタオルのにおいをかげば、推理力が増して一気に解決!
小さな読者も謎ときの楽しさを味わえる2作です。
≪小学校3・4年生~≫
★『猫町ふしぎ事件簿 猫神さまはお怒りです』
(廣嶋玲子・作 森野きこり・絵)
小学4年生の遠矢は、猫たちが大切にしている猫じゃらしをとってしまいます。その夜、遠矢の家にまっ黒な猫がやってきて……。
廣嶋玲子さん待望の新シリーズ「猫町ふしぎ事件簿」第1弾!
個性的な猫たちもぞくぞくと登場します。
2月には第2作『猫町ふしぎ事件簿 猫神さまは月夜におどります』も刊行予定!
★『クローバーと魔法動物 運のわるい女の子』
『クローバーと魔法動物 魔法より大切なもの』
(ケイリー・ジョージ・作 久保陽子・訳 スカイエマ・絵)
自分のことを不運だと思っている女の子、クローバー。
ひょんなことから魔法動物紹介所ではたらくことになります。
魔法動物のために懸命にはたらくうち、クローバーも少しずつ変わっていきます。
★『カラスのいいぶん』
(嶋田泰子・著 岡本順・絵)
私たちにとって身近な鳥、カラスの本当の姿、意外な姿って?
「きらわれもの」のイメージが変わるかもしれない、ノンフィクションです。
★『雨ふる本屋と雨かんむりの花』
(日向理恵子・作 吉田尚令・絵)
ルウ子とサラが「雨ふる本屋」へ行くと舞々子さんのようすがへんで……。
人気の「雨ふる本屋」シリーズ第5作。
本作では、物語の書き手としてのルウ子の成長も描かれます。
★『ハートウッドホテル ねずみのモナと永遠のわが家』
(ケイリー・ジョージ・作 久保陽子・訳 高橋和枝・絵)
森の中にある小さな動物たちのためのホテル、「ハートウッドホテル」。
最終巻となる本作では、ホテルを最大のピンチが襲います。
果たしてモナは大切な場所を守ることができるのでしょうか。
≪小学校5・6年生~≫
★『ぼくたちの緑の星』
(小手鞠るい・作 片山若子・絵)
「ぼく」は名前ではなく、番号で呼ばれています。それは、名前を奪われ、忘れかけているから……。
小手鞠るいさん、初のSF小説。
「書く前から、最後の一行だけは決まっていた。」と小手鞠さん自身が語るラストにもご注目ください。
★『命のうた ―ぼくは路上で生きた 十歳の戦争孤児』
(竹内早希子・作 石井勉・絵)
戦後12万人以上いたといわれる戦争孤児。
住む家もなく、「もらう・拾う・盗む」しか生きる術をもたなかった孤児たちが、いかにして生きぬいてきたのか。
著者が体験者の体験談をもとに、物語の形に再構成したノンフィクションです。
今回は、物語からノンフィクションまで、じっくり味わえる読みものをご紹介しました。
気になる作品は、ぜひお手にとってみてください。
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めいたんていサムくん
公園でミクちゃんのおにんぎょうがもちさられた! だれにも見られずにどうやって? (「きえた おにんぎょう」)、のらイヌにつきまとわれたハルミさんからのSOS。なぜ、ハルミさんだけがねらわれるの?(「のらイヌの ひみつ」)。空色のハンカチのにおいをかぐと、あたまがさえわたる!
小学生のめいたんてい、サムくん。日常にひそむどんな事件も、サムくんの名推理で、そくかいけつ!
新シリーズ第1弾。- 小学1・2年~
- 2020年9月4日初版
- 定価1,210円 (本体1,100円+税10%)
- 立ち読み
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めいたんていサムくんと あんごうマン
見たところはふつうの小学生。でも、サムくんはめいたんていなのです。すいりにひつようなのは空色のハンカチだけ。赤ちゃんのときからずっとだきかかえていたタオルをハンカチにしてもらい、そのにおいをかぐと、すいりがさえわたります。ある日、サムくんの家に手紙がとどき、「あたんにごうわをとたいこて……」と、わけのわからない文字がならんでいました。それは、あんごうマンからのちょうせん状!
どうする、サムくん!?- 小学1・2年~
- 2020年12月23日初版
- 定価1,210円 (本体1,100円+税10%)
- 立ち読み
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猫町ふしぎ事件簿 猫神さまはお怒りです
ある日、遠矢は真理恵のたのみをことわれず、オンボロ屋敷の猫じゃらしをとってしまう。すると、夜、まっ黒な大猫が遠矢を迎えにきた! つれていかれた先で待っていたのは、無数の猫と、猫神おまざりさま……。
- 小学3・4年~
- 2020年10月1日初版
- 定価990円 (本体900円+税10%)
- 立ち読み
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魔法より大切なもの
魔法動物紹介所ではたらくことになった人間の女の子、クローバー。オーナーのジャムズさんから信頼されて紹介所の留守をまかされました。巨人の夫婦、お菓子屋の幽霊、レプラコーンの親子……つぎつぎと魔法動物を引き取りたいお客がやってきます。そして、楽しみにしていた魔法動物の卵もかえりました! ところが、うまれたばかりの赤ちゃんがどこかへいってしまったのです。嵐の中赤ちゃんをさがしにでるクローバーですが……。
- 小学3・4年~
- 2020年10月14日初版
- 定価1,320円 (本体1,200円+税10%)
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雨ふる本屋と雨かんむりの花
ルウ子とサラが「雨ふる本屋」へ行くと、舞々子さんのようすがへんです。いつもお茶とお菓子の準備もわすれるので、ヒラメキ幽霊の執筆も進みません。原因は難しいお菓子のレシピだと教えてくれたブンリルーが、ルウ子に「いったい何を連れてきたの?」と言いますが、ルウ子には心当たりがありません。ルウ子がもとの世界から連れてきたのはサーカス団、図書館でだれにも読まれず忘れられているサーカスの物語だったのです……。
大人気「雨ふる本屋」シリーズ第5作。- 小学3・4年~
- 2020年7月1日初版
- 定価1,540円 (本体1,400円+税10%)
- 立ち読み
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命のうた ~ぼくは路上で生きた 十歳の戦争孤児~
10歳のときに神戸空襲で親をなくした山田清一郎さんの半生を中心に、一緒に路上で生きた戦争孤児の仲間たちの声なき声をすくい上げる、渾身のノンフィクション。第二次世界大戦後、日本全国に12万人以上いた戦争孤児たちの声が、あなたには届いただろうか。どうして彼らは野良犬と呼ばれ、つらく悲しい体験をしなければならなかったのか。なぜ、大人たちは助けてくれなかったのか。戦後75年目に問う作品。
- 小学5・6年~
- 2020年7月3日初版
- 定価1,540円 (本体1,400円+税10%)
- 立ち読み