童心社の絵本そうべえ そうれ ごかっさい

じごくのそうべえ

じごくのそうべえ

立ち読み

たじま ゆきひこ

「とざい、とうざい。かるわざしのそうべえ、一世一代のかるわざでござあい。」綱わたりの最中に、綱から落ちてしまった軽業師のそうべえ。気がつくと、そこ は地獄。火の車にのせられ、山伏のふっかい、歯ぬき師のしかい、医者のちくあんと三途の川をわたってえんま大王の元へ。4人はふんにょう地獄や、針の山、熱 湯の釜になげこまれ、人を食べる人呑鬼にのみこまれます。そうべえたちははたして生き返ることができるのか、あとは読んでのお楽しみ。

  • 第1回絵本にっぽん賞<よい絵本>
  • 定価1,512円 (本体1,400円+税)
  • 初版:1978年5月1日
  • 判型:B5変型ワイド判/サイズ:25.1×25.6cm
  • 頁数:40頁
  • 3歳~
  • ISBN:978-4-494-01203-9
  • NDC:913

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桂米朝の高座で名高い上方落語の「地獄八景亡者戯」(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)を題材に、関西弁を駆使して描く、スケールの大きな落語絵本で す。第一回絵本にっぽん賞を受賞した、ユーモラスなストーリーが子どもたちに大人気のロングセラー絵本。

読者の声

この本に出会えたことが私の人生の原点です
よく子供の頃に両親に読んでもらいました。 ゲラゲラ笑っていましたが、今になってはこれぞ仕事の根本だとも思いました。 得意分野を生かして、困難を乗り越えていく姿は現代の仕事で絶対に必要になる知識です。 笑いながら、楽しく、問題点を共有し、全員で解決していく、その工程がこの本に詰まっています。 この本に出会えたことが私の人生の原点です。(女性)
毎回笑ってしまう、子どもも私もお気に入りの絵本
保育園で読んでもらったことが、娘とこの本の出会いでした。帰りの車の中で「そうべえの絵本読んでもらった。じごくにおちるんや」と身をのりだして内容を話してくれました。後日私が絵本屋さんでみつけ、買って帰ると「そうべえや。やった−!!」と大喜び。じごくでの怖い話なのに毎回笑ってしまう、子どもも私もお気に入りの絵本です。普段の会話でも「〜しまひょ」と言うと、「なんでそうべえや?」と返してくれ、本読みの時以外も楽しんでいます。(女性)
時代を越えて語り継がれる名作
この本は大好きで何回も何回もよみました。私が小さい頃から読んでいた絵本を1番目の子から4番目の子まで読みました。時代を越えて語り継がれる名作は、今みても本当に素敵で色あせません。(女性)
いつまでも忘れないでほしい
保育園最後の発表会で娘のクラスの劇が「じごくのそうべえ」でした。年間を通して読んだ本の中から子どもたちがみんなで選んだそうです。
発表会が終わってから驚いたことがありました。
娘が独り言のようにぶつぶつ何かを言っているのを聞いていると、最初から最後までお友だちのセリフをふくめ全部ストーリーを話しているのです。絵本で全部覚えたそうです。
いつまでも忘れないでほしいと思い、プレゼントしました。(29歳・女性)
おもしろくて、一週間毎晩読んでいました!
なんどみてもおもしろかったです。 トイレがふんにょうじごくよりもくさいと言うのが、 おもしろかったです。ねっとうのかまで、ああええゆやなと言ったのがおもしろかったです。 あとは、じんどんきのおなかの中にいろいろなものが 入っていて、それをぜんぶいっぺんにやったのがおもしろかったです。火の車がおどろきました。(7歳・男性)

子供(二年生)の母親です。 毎週小学校(桃井第二小学校)の図書の時間に子供が自分で選んだ本を一冊借りてきます。この本はたいそう気に入った様子で、学校で読んだにも関わらず借りてきて一週間毎晩読んでいました! 今、ローマ字とパソコンのことも少し教えておりちょうどよいので本人に感想を打たせました。 著者の方にも伝わればとんでもなくうれしいです(笑)。母より(35歳・女性)
大人でも楽しめる本
3年ほど前、今は亡き父にプレゼントした本です。声を出して読みあい、笑いころげた思い出があります。
時々ながめて楽しんでいます。大人でも十分楽しめます。(57歳・女性)
こわーいけど見たーい
4歳の息子にとって、地獄やえんま様は「こわーいけど見たーい」世界のようです。
この本では、そうべい達が地獄で鬼を相手にひょうひょうと渡り合うさまが痛快でした。息子は笑いころげていました。(35歳・女性)
日本語の多様性
地獄八景の大阪弁を取り入れた絵本は非常に新鮮な印象を受けた。子ども達に日本語の多様性を気づかせるうえで、またとない良い作品である。
それぞれの地方の言葉を取り入れた作品が出版されることを望む。(70歳・男性)
読み聞かせで目がキラキラ
読み聞かせで『じごくのそうべえ』を読むと、子ども達は目をキラキラさせてお話の世界に入りこんでくれます。
手持ちの本を読み聞かせていましたが、シリーズで子ども達自身に手にとって読んでもらいたいと思い、学校図書として購入しました。大人気です。(学校図書館司書・34歳・女性)

書評

MOE 2008年2月号
(掲載ページ44)
この本読んで!  2007年冬号
(掲載ページ8)
この本読んで! 2007年冬号
評者/選者:桂文我(掲載ページ7)
edu 2007年12月号
(掲載ページ43)
母の友 2007年11月号
評者/選者:大矢美智子(掲載ページ38)

2018/7/6

<北海道>田島征彦さんの講演会「絵本で伝いたいこと」が本日開催されます!

「じごくのそうべえ」シリーズ、また今年刊行された新刊『そうべえときじむなー』の作者、田島征彦さんの講演会が、開催されます。詳細は、下記およびチラシをごらんください。お近くの方はどうぞ足をお運び下さい。

とき:2018年7月6日(金)
じかん:18:30〜20:00(18:00開場)
ところ:蘭越町民センター らぶちゃんホール
参加無料
対象:小学校中学年〜大人(定員70名)
お問い合わせTEL.0136-57-6085
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2018/5/31

スペシャルインタビュー 『そうべえときじむなー』 著者・田島征彦さん

(2018.3.12 淡路島のアトリエにて)


第一作『じごくのそうべえ』から40年。シリーズ6作目となる7年ぶりの新刊『そうべえときじむなー』が刊行されます。作者のたじまゆきひこさんにこの新刊や、舞台となる沖縄への思いを伺いました。



—『そうべえときじむなー』は前作から7年ぶりの新刊です。舞台は琉球の時代の沖縄です。


元々沖縄の絵本を作り始めたのは、僕が絵本を書き出して3作目程の頃です。『じごくのそうべえ』を出して、その前後に灰谷健次郎さんと親しくなりました。灰谷健次郎さんと僕は、年は離れているけれど、出版界にデビューしたのは同じ頃なんです。『祇園祭』を出版した頃に、灰谷さんは『兎の目』を書いて、すごく有名になって、灰谷さんと一緒に沖縄に行きだして、一緒に絵本を作ろうということになったんです。でも、これがうまくいかなくて、それで僕一人で作ることになったんです。特に沖縄の西表島とか石垣島とかに通って、8年かかって『とんとんみーときじむなー』(1987年)を作ったんです。

『とんとんみーときじむなー』(1987年)
沖縄の島々にすむ精霊きじむなーと、病身の母を守る少年との愛と勇気の物語。

—新刊『そうべえときじむなー』でも「きじむなー」が登場します。


僕は「きじむなー」という妖精がものすごく好きなんです。絵本を作り出すちょっと前に、僕は京都の山の中に入って生活をしていました。丹波の山の中の生活は、周りに大きな木がいっぱいあった。ぼくはそこに、住んでいる妖精みたいなものを感じて、「木霊(こだま)」という型絵染の作品をたくさん作ったんだけれど、沖縄に行きだして、そうした木の精と沖縄のきじむなーが共通点があるというよりも、同じ物のような気がして親近感を感じました。

きじむなーは人間が好きな妖精で、いつも人間につきまとっていて、一緒に船にのって漁に出るとものすごくたくさんとれると言われている。きじむなーは魚の目の玉しか食べないので、そういうことできじむなーと人間は親しくなるんだけれど、裏切るのはいつも人間で、きじむなーを怒らせるんです。



—『そうべえときじむなー』でも、そうべえたちは、きじむなーに助けてもらいながら、もらった「かくれみの」を使っていたずらばかりしています。きじむなーや琉球の人たちはどこか、こうしたいたずらにもおおらかです。


沖縄の絵本としては『とんとんみーときじむなー』から10年後、『てっぽうをもったキジムナー』(1996年)を出版されています。



『てっぽうをもったキジムナー』(1996年)
太平洋戦争末期、激しい砲火の中で、精霊キジムナーに助けられた沖縄の少女の物語。基地問題を考え、平和を願う絵本。


『てっぽうをもったキジムナー』では現代の沖縄を描きたいと思ったんです。
沖縄の本島にはたくさんの軍事基地があって、住んでいるみんなは、たくさんの基地があるというよりも、基地の中で、基地の周りに住んでいるというか、基地にのみこまれてるように生活している。(注1)『とんとんみーときじむなー』のような牧歌的な創作民話だけでいいものか、やっぱり沖縄の今ある姿を子どもたちに伝えるためには、基地の問題と、沖縄戦の問題(注2)を描かなくてはいけないので、『てっぽうをもったキジムナー』は10年間ずっと沖縄に通い詰めて作った訳です。

けれど、現代の沖縄になる前、琉球という国はどんな国だったのか。琉球に『じごくのそうべえ』に登場する、軽業師と、医者と、山伏と歯抜き師が同じ江戸時代で、まだ沖縄が琉球と呼ばれた時代にまぎれこんだらどうなるだろう。やっぱりそこでは、きじむなーに出会う訳で、そういうファンタジーを作ろうと、今作っているのが『そうべえときじむなー』です。

今、沖縄の人たちがどういう目にあっているか、日本の人たちは沖縄の人たちをちゃんと考えているか、そういうことを考えると、一方で琉球時代の沖縄に、そうべえたちが行くようなファンタジーも必要ではないか、そういうことを思って作ったのが『そうべえときじむなー』です。あまりしゃべると楽しみがなくなるから(笑)、詳しくは出来上がった絵本を見てください。


絵本では、最後いたずらもののそうべえたちを、きじむなーは追い返しますが、「りゅうきゅうのひとたちのやさしいこころを、ヤマトのくにへつたえておくれよ」と、きじむなーから託されたメッセージは、読者一人ひとりに向けられたものでもあります。
まさに、たじまさんが長く沖縄に向き合ってきた思いがつまった絵本ですね。

今日はお話ありがとうございました。



注1:沖縄県の面積が日本の国土面積の0.6%であるのに対し、日本全体の米軍施設の約74%が沖縄に集まっています。米軍基地は、沖縄県全体の面積の約10%を占め、沖縄本島の約18%を占めています。
http://www.pref.okinawa.jp/site/chijiko/kichitai/579.html

注2:沖縄戦では、日米両軍、民間人をあわせて20万人以上が犠牲となり、民間人約9万4千人が亡くなり、県民の4人に1人が亡くなったといわれています。
http://www.peace-museum.pref.okinawa.jp/heiwagakusyu/kyozai/qa/q2.html

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2018/5/28

<京都>田島征彦展が、ギャラリーヒルゲートで開催されます!

田島征彦展が、下記の日程でギャラリーヒルゲートで開催されます! この度、ギャラリーヒルゲートは開廊30周年を迎えます。また『じごくのそうべえ』は、刊行されて今年で40年を迎えます。そうした節目の今年、同ギャラリーでは、新作絵本『そうべえときじむなー』の原画と型染を展示いたします。また、会期中には、田島征彦さんを講師に迎えてのイベントも開催いたします。どうぞ足をお運び下さい。

とき:2018年6月5日(火)〜17日(日)
じかん:12:00〜19:00(最終日は17:00まで)(6/11は休廊)
ところ:ギャラリーヒルゲート(TEL.075-231-3702 京都市中京区寺町通三条上ル天性寺前町535)

<会期中のイベント>
●そうべえ誕生40年記念「じごくのそうべえの誕生から語る」
とき:6月9日(土)18:30〜20:00
ところ:ギャラリーヒルゲート
参加費1000円
定員40名(要予約)

●田島征彦 講演会ー絵本で伝えたいことー
とき:6月17日(日)14:00〜16:00
ところ:だん王保育園
お問い合わせ/だん王保育園(TEL.075-771-7051)

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2018/2/13

<愛知>田島征彦さんの個展が多治見こども陶器博物館で開催されます。

田島征彦さんの個展が、下記の日程で、多治見こども陶器博物館で開催されます。ぜひ、足をお運びください。

とき 2018年3月17日(土)~5月20日(日)
ところ 多治見こども陶器博物館

詳細は、こども陶器博物館 KIDSLAND(TEL:0572-27-8038)へお問い合わせください。
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2017/8/22

60周年記念連載 わたしが読んだ童心社の本 「地獄が芸術になるとき」

「母のひろば」60周年記念連載「わたしが読んだ童心社の本」。
大阪国際児童文学振興財団統括専門員の土居安子さんに、『じごくのそうべえ』をご紹介いただきました。
こちらのページから、書評ぜひご覧ください。続きを読む