2023.08.03

<2023年版・連載>この夏の読書感想文に! 学年別おすすめ作品(小学校1・2年生)

子どもたちは楽しい夏休みのまっただ中。学校の宿題は順調でしょうか?
ここ数年の新刊と定番作品から、読書感想文におすすめの作品を学年別に3回にわけてご紹介します。
お気に入りの1冊をぜひみつけてみてくださいね。

<小学校1・2年生>


◆少年が自然の中で命と向き合う
『いのちが かえっていくところ 』
(最上一平・作 伊藤秀男・絵)32ページ

たもんはお父さんと、はじめてのイワナつりにやってきた。山の中の川、大きな淵で何度もエサをながすけれど、うまくつれず……。釣りを通していのちの躍動を感じ、そのいのちをおいしくいただくことで、初めていのちの大切さ、重さを実感する。そうした少年の心情を、繊細かつ力強く描く絵本。

*全国学校図書館協議会選定
*紹介記事
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2845


◆ずっとかわらない、おばあちゃんとの大切なきずな
『ゆきちゃんは、ぼくのともだち!』
(武田美穂 作・絵)36ページ

ゆきちゃんは、ぼくのおばあちゃん。このごろ、ときどきへんなんだ。
ぼくのこともわからなくなるし、なんだか「むかし」にかえってしまうみたい。
「ゆきちゃん、いくつ?」ってきいてみたら、きょうのゆきちゃんは7さいだった。

変わっていってしまうおばあちゃんと、それを受けいれようとする「ぼく」の姿を、ユーモアもまじえ、あたたかく描きだす感動作。

*全国学校図書館協議会選定
*紹介記事
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2641



◆子どもたちの笑顔ががっこうかっぱの願い
『がっこうかっぱの生まれた日』
(山本悦子・作 市居みか・絵)95ページ

学校はいいところだ。子どもたちの笑い声があふれてる。おれが〈がっこうかっぱ〉になったわけは、ある女の子と約束したからさ……。姉妹作『がっこうかっぱのイケノオイ』『がっこうかっぱのおひっこし』につづく第3作。戦時中に疎開してきたチヨと「小かっぱ」のおれとの心の交流を描く。

*全国学校図書館協議会選定
*紹介記事
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2905



◆小さな読者たちにミステリーのおもしろさを
『めいたんていサムくん 』
(那須正幹 作/はたこうしろう 絵)87ページ

ミクちゃんのおにんぎょうを、もちさったはんにんはだれ……?
空色のハンカチのにおいをかぐと、あたまがさえわたる!
めいたんていサムくんが、どんな事件もかいけつします!
人気作家那須正幹さん、はたこうしろうさんによる、低学年向けミステリーシリーズの第1作。

*全国学校図書館協議会選定
*紹介記事
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2114
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2113




◆失敗してもだいじょうぶ!
『しっぱいにかんぱい!』
96ページ(宮川ひろ 作/小泉るみ子 絵)96ページ

人に言えない失敗は、だれにでもあります。達也のおねえちゃんは、小学校のリレーで、失敗をしてしまいます。
朝ごはんも食べられないくらいおちこむおねえちゃん。
そんなとき、おじいちゃんから電話がかかってきて……。
しっぱいはできればしたくないもの。
でも、だれもがしっぱいをのりこえて、大きく成長していくものです。
「しっぱいしてもだいじょうぶだよ」と、子どもたちの背中をそっと押してくれる1冊です。

*2009年青少年読書感想文全国コンクール小学校低学年の部〈課題図書〉選定
*紹介記事
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=1689

次回は3・4年生むけのおすすめ作品をご紹介します。どうぞお楽しみに。