2019.01.25

子育て中の童心社スタッフが語る「0・1歳のあかちゃん絵本」

あかちゃんといっても、生まれたての新生児から、歩きはじめる1歳すぎの子まで、発達段階によって行動や関心もさまざまです。
「今、わが家のあかちゃんにはどんな絵本がよいのだろう?」
とお思いのお父さんお母さんも多いのではないでしょうか。

このたび、子育て中の童心社スタッフが、あかちゃん絵本についての経験や作品の魅力について語り合いました。
毎日の絵本選びのヒントにしていただければと思います。

●編集N:入社8年目。1歳9か月の男の子の子育て真っただ中。今は電車に夢中。
●広告宣伝H:入社13年目。5歳の男の子と1歳9か月の女の子の子育て中。兄の影響を受けて、妹も恐竜のおもちゃが大好き。


0歳――あかちゃんと通じあえる喜び


H:今回は、あかちゃん絵本がテーマですが、お子さんが生まれて絵本は読んでいますか?

N:はい。私にとっては純粋に「母の時間」を楽しめるひとときで、よりどころです。育休中は子どもと二人きりで過ごす時間が長く、おむつを替えたり、ご飯を食べさせたり、やるべきお世話で1日があっという間に終わっていきますよね。その中で絵本を読むことは、子どもときちんと向き合える大切な時間でした。5か月くらいまでは、本の内容というより本そのものがおもしろいようで、ページをさわったりかじったりしていましたが、6か月くらいになると、紙に描かれている絵が認識できるようになり、絵本の内容を楽しめるようになってきました。

H:0歳児のお世話をしていると、1日が過ぎていくのが本当に早いですね。どんなときに読んでいましたか?

N:まだ自分で選んで持ってこられないときは、少し手が空いた時間を見つけて読んでいました。今は朝忙しくてかまってあげられない時や、眠くて甘えたい時など、私とふれあいたいときに持ってきます。絵本の時間は、私が100%で自分に向き合ってくれることをわかっているのですね。

H:5分あれば2冊くらい読めるので、子どもの気持ちにこたえることができますね。私もその心の余裕は持っていたい……!と思っています。私も家事や子どものお世話がひと段落ついたときに手にとっていました。あかちゃんのそのときの気分によって、絵本に対する反応が変わるのも興味深かったです。ご機嫌がいまひとつなときに笑顔になる絵本もあったのですが、本当にぐずりだしたらそれどころではありませんでした(笑)。

N:ええ、まだ言葉で何がしたいか話せるわけではないですからね。そういう時期に『あ・あ』『あー・あー』『まんまん ぱっ!』はとても楽しめた絵本です。


H:『あ・あ』は「と・と(魚)」「く・く(靴)」、『あー・あー』は「もー・もー(牛)」「うー・うー(消防車)」など二音の言葉が出てきます。食べ物や動物、とジャンルを限らずにいろいろな言葉が出てきて楽しめますよね。息子のときにもお世話になった作品で、大好きな消防車のサイレンは嬉しそうに「うー!うー!」と言っていたことを思い出します。

N: 1歳を過ぎた今の息子はものの名前を知りたい時期。ページをめくると指さして、私が名前を言うと満足そうな顔をします。「くつ」ではなく「く・く」、「さかな」ではなく「と・と」など、幼児語と言われるものは、やはりあかちゃんになじむようになっているのだと実感しました。幼児語だからこそ、あかちゃんもあとに続いて声を出してくれる喜びがあります。

H:「ぱ・ぱ」「ま・ま」「じー・じー」「ばー・ばー」も出てくるんですよね。


N:あかちゃんにとって身近な、大好きな人が出てくるので、安心できるのだと思います。

H:『まんまん ぱっ!』はNさんが編集を担当した本ですね。わが家の二人の子どもが大好きな1冊です。「ぱっ」の瞬間、とびきりの笑顔になって、本当に驚きました。絵本を離れたところでも、「まんまん」「ぽんぽぽぽ」など絵本に出てくる言葉を言うと笑いあえるのです。子どもと読むことで作品の持つ本当の魅力がわかった気がしました。


N:私も、0歳のころは、普通に話しかけるよりもあかちゃんの言葉で話しかけた時のほうが「今、通じあった!」と感じることが多かったように思います。この作品は、喃語(※)と言われるあかちゃんの言葉で構成されていることが大きな特徴です。製作中には、保育園の0・1・2歳児クラスで読ませてもらうこともありました。意味を持たない言葉ですが、耳に楽しい音があかちゃんはとても好きなんだと実感しました。

H:『なーんだ なんだ』も0歳から楽しめる絵本ですね。パンダさんがゆーっくりゆーっくり出てくる、という内容です。実際に読んでみると、本当にゆったりしたリズムであることがよくわかります。


N:パンダさんがずっとこちらを見ている、出てくると「こんにちは!」とあいさつしてくれるのもいいのですよね。あかちゃんは自分に向かって言ってもらった気持ちになる。あかちゃんが最初に識別できるようになると言われている赤・白・黒というはっきりした色が使われていますが、それでいてやさしくかわいい絵も魅力だと思います。

H:1歳9か月の今でも読むのですが、何度読んでも目が見えたところで「パンダ!」と言うのです。目が合う、ということが認識する、ということなのかな?とも思います。「なーんだ なんだ」という語りかける言葉も、この絵本の展開だと自然とゆったり読みたくなりますね。

N:0歳の時期は、さまざまな面で未発達であかちゃんとのコミュニケーションは難しい時期ですが、絵本を介してあかちゃんと通じ合えた、と感じる場面が多くありました。当たり前ですが、あかちゃんは字が読めませんので、読み手が必要です。あかちゃん、読み手、絵本があって初めてあかちゃんは絵本を楽しめる。生きた人間とのやりとりは、ただテレビやスマホの画面を見ているだけとは違う、絵本だからこその魅力だと思います。

H:そうですね。今出てきた絵本に書かれているのは、やさしい響きで、あかちゃんに語りかけるような言葉なので、読んでいる親としても、穏やかな気持ちになります。子どもとやり取りを楽しめた、気持ちが通じ合った、という充足した気持ちは、子育てを日々していく上でとても大切だと思います。

※喃語…生後4か月ごろからの乳児が、言葉を話しはじめる前に発する声。




1歳――あかちゃんの世界が広がっていく


H:はっきりした区切りがあるわけではありませんが、1歳を過ぎると体の発達もあいまってあかちゃんの世界は広がっていくように感じます。

N:そうですね。外の世界への好奇心も旺盛になりますし、色や形など認識できることも増えていきます。あかちゃんが大好きな丸をテーマにした絵本『まるまる ころころ』は、色・音・形という3つの要素が合わさって、このくらいの時期に楽しめる絵本です。


H:いろいろな色の丸がページをめくるとお団子になったり、テントウムシになったり。ページをめくる楽しさは絵本ならではですね。わが家では5歳の息子も「次は何になる?わかった!」などと一緒になって読んでいます。切り絵の線もあたたかみがあって、色と形の楽しさに気づかせてくれる作品でした。

N:息子は『みず ちゃぽん』もとっても好きです。ずっと水だけが描かれているのですが、まったく飽きることがなくて。一滴落ちるしずくも、お風呂の水も海も、同じ水ですが、そんな水のさまざまな姿に1冊でふれることができるのです。息子は「どっぼーん」というところで手が出てくるのですが、ふれてみたいと思っているのかな?と。


H:私は「ぴちゃ」「たぷん」などの音と絵が一体となっていて、‟感じる“絵本だと思いました。あかちゃんと一緒に水の変化を楽しめますし、つながっていないようで1冊の絵本としての流れを感じます。最後は一面の水が静かにほほ笑んでいるページです。ここでは満ち足りた気持ちになり、不思議な安心感がありました。

N:1歳半くらいからおすすめなのは、『おっぱい おっぱい』です。「こぐまちゃんえほん」シリーズ(こぐま社)で人気のわかやまけんさんの作品で、35年経つロングセラー。育児学者の阿部明子(あべあかし)さんと、わかやまけんさん、そして編集者とで‟あかちゃんにとって本当に必要なものは何か?“と作られた作品だと聞きました。


H:比較的文のボリュームはありますが、「こぶたさん こぶたさん、ぶう ぶう かけっこね。」など語りかけるような言葉で読みやすく、あかちゃんも聞きやすいですね。わかやまさんの描くくまやぶた、くじらなどの動物が本当に愛らしくて。

N:いろいろな動物の親子が登場して、おっぱいを飲む場面が描かれています。息子はおっぱいが欲しくて泣いているさるさんを見て、神妙な顔をしていました。出てくる動物のあかちゃんに自分を重ねていたのかなと思います。おっぱいやミルクは食事というだけではなく、母子のふれあいの時間でもあります。あかちゃんの「ふれあいたい」気持ちにこたえる作品ではないでしょうか。

H:Nさんの息子さんは、歩くのは好きですか? わが家の娘は歩くのも走るのも大好きです。抱っこしていると暴れだすくらい(笑)。

N:今は小走りくらいできるようになってきました。「靴をはきたい、外に出たい」というアピールがすごいのです。『とっとこ とっとこ』はそんな今の息子にぴったりだと思います。


H:あかちゃんにとって歩くようになる、というのはとても大きな変化ですよね。自分の意志で、行きたいところへ移動できる。この絵本では、ありさんも、ぞうさんも、へびさんも、たこさんも自分の靴で嬉しそうにとっとことっとこ歩いていきます。絵本を読んでから散歩に出かけるのも楽しいかもしれません。

N: 1歳を過ぎると、あかちゃん自身の好奇心もそうですが、親としてもさまざまな世界を見せてあげたいという気持ちが強くなります。いつものお散歩コースだけでなく少し遠くまで足をのばしてたり、自然豊かな場所で思いきり土にまみれて遊んだり。絵本もそういった″新しい世界にふれる“体験の1つです。動物園には頻繁には行けないけれど、ページをめくればいつでも会えて、しかもあかちゃんが楽しめる表現・展開になっている。親子ともにいろいろな発見を楽しむことができます。

H:1歳を過ぎてからの絵本は、親子で新しい扉を一緒に開くもの、いうことですね。心も体も日ごとに成長し、あかちゃんの世界はどんどん広がっていきます。あかちゃんの関心にこたえる絵本を選んだり、絵本によって新しい興味が引き出されたり。実際の体験と行き来しながら楽しんでいきたいです。


あかちゃん絵本に大切なこと


H:こうして改めて作品をふり返ってみますと、私は子どもから絵本の魅力を教えてもらったことがたくさんあります。大人としては1ページ目から最後まで読んで、展開を確認して、「読んだ、わかった」という気になってしまうのですが、本当の魅力はわかっていなかったのだと気づきました。絵本が伝えたいことは、あかちゃんが一番受け取っているのかもしれないなぁと。

N:そうですね。私も最近担当した『まんまちゃんのボールがポン!』という絵本で、あかちゃんの反応に気づかされました。ころがっていくボールを追いかけていくと、最後にゾウがあらわれてボールを返してくれるというシンプルなお話です。ボールを追いかけていく場面ももちろん魅力ですが、大きなゾウに出会ったときのおどろき、そのゾウがボールを返してくれたときの喜びの大きさは、息子を通して教えてもらいました。あかちゃんの素直な「嬉しい」とか「楽しい」をふくらませる、本当にあかちゃんに向けた絵本は、読んだ時に確かな手応えがある気がします。いろいろなあかちゃん絵本があふれていますが、あかちゃんに一番に届けたい絵本を、という思いを忘れずにいたいですね。


H:それはこんなあかちゃん絵本だ、というイメージはありますか。

N:抽象的になってしまうのですけど…。一番には「安心」だと思います。大好きなものが登場したり、うれしいことが起きたり、ゆったりとした気持ちになれたり…。絵本の中でいろいろな「安心」を受け取っているのではないかと。それはつまり自分は愛されているんだ、と感じられることだと思います。

H:今日見てきた絵本も、どれも読んだあとに安心感や幸せな気持ちになるものばかりでしたね。あかちゃんがほっとできることを求めている、というのは読み方からも感じます。あかちゃんは気に入った絵本はくり返しくり返し、何度も何度も読みたがります。それは、どんな展開かわかった上で、やっぱり自分の思うとおりおもしろかった! と安心しているのではないかと。

N:そうなのでしょうね。お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんやきょうだいなど、大好きな人の声を聴きながら、安心して絵本の世界を楽しんでいるのでしょう。ドキドキしたりワクワクしたり、心を揺さぶられる経験もあかちゃんにはもちろん大切ですが、それは土台に大きな安心感があってのことではないかと。
あかちゃんが生まれながらに持っている旺盛な好奇心にこたえつつ、ほっと安心して笑顔になれる――そんなあかちゃん絵本を絵のあたたかみや言葉の響きなど、ひとつひとつ吟味しながら、丁寧に作っていけたらと思います。
あかちゃんといっても一人の人間。あかちゃんの心にも光と、恐怖や不快感といった陰の部分があると思います。『いないいないばあ』からはじまった童心社のあかちゃん絵本は、あかちゃんの心の光の部分にさらに輝きを与えられるものでありたいと考えています。

まんまちゃんのボールがポン!

とことこえほん

まんまちゃんのボールがポン!

中川ひろたか 作/長野ヒデ子

まんまちゃんがボールあそびをしていたら、ボールがポーンととんでいって、ポンポンコロコロころがって、ジャッブーン!と川におちちゃった。
「ボール、まてー!」ふたりがながれるボールをおいかけていくと、ボールは大きなおしりにドーン!とぶつかった。
「あっぞうさん」ぞうは、はなでボールをクルクルクル。ポーンとはなでボールをなげて、まんまちゃんにかえしてくれましたよ。よかったね。

  • 0・1歳~
  • 2018年10月20日初版
  • 定価990円 (本体900円+税10%)
  • 立ち読み
まんまん ぱっ!

とことこえほん

まんまん ぱっ!

長野麻子 さく/長野ヒデ子

あかちゃんの言葉は、ふしぎな言葉。まるで命の音楽のよう。
「まんまん ぱっ!」「ぱいぱい ぐる~ん」「ころころころころ ぽぽぽぽぽん!」
赤ちゃんの発音しやすい音とともに、カラフルで抽象的な絵があかちゃんの興味を誘います。

親子で楽しくコミュニケーションをとり、言語以前の面白い音や、めくりによる絵の変化を楽しむことで、もっと深く人と?がり、感情を表現し、人と心を通わせる力を育む、あかちゃんのための絵本。

  • 2歳~
  • 2016年11月20日初版
  • 定価968円 (本体880円+税10%)
  • 立ち読み
あ・あ

単行本絵本

あ・あ

三浦太郎 さく・え

にっこり笑顔の表紙を開くと、「も・も」。
2つの音が重なる言葉から、はじまります。
「と・と」「く・く」という弾む音と、シンプルであたたかく、かわいらしい絵が楽しい1冊。
あかちゃんと心が通います。絵とことばのひびきを、あかちゃんといっしょにたのしもう!

  • 0・1歳~
  • 2013年12月10日初版
  • 定価880円 (本体800円+税10%)
  • 立ち読み
あー・あー

単行本絵本

あー・あー

三浦太郎 さく・え

やぎさんの「めー・めー」に、「もー・もー」「がー・がー」…。
のばす音が2つくりかえされて進んでいきます。
やさしい表情、動きのあるかわらしい絵が、原初的な音と響き合って、赤ちゃんと一緒に心が躍ります。
絵とことばのひびきをあかちゃんといっしょにたのしもう!

  • 0・1歳~
  • 2013年12月10日初版
  • 定価880円 (本体800円+税10%)
  • 立ち読み
みず ちゃぽん

かんじてあそぼう ひ・みず・かぜ・つち

みず ちゃぽん

新井洋行 さく

みず…ぴしゃ! つぎつぎに…ぽと、ぽた、ぴしゃ! いきおいよく、どっぼーん!
 水道の蛇口から出てくる水、おふろにたっぷりたまった水。子どもにとっても身近な自然である「水」がこの絵本の主人公です。子どもたちは、実際の生活の中で水に触れたときに「つめたい!」と感じたり、しぶきをバシャバシャッとはねあげて「気持ちいい!」そんな感覚を味わっていることでしょう。そんな、子どもたちが大好きな水の勢いや清涼感が味わえます。子どもが五感で楽しむ新感覚絵本。

  • 0・1歳~
  • 2011年6月14日初版
  • 定価990円 (本体900円+税10%)
  • 立ち読み
まるまる ころころ

とことこえほん

まるまる ころころ

得田之久 ぶん/織茂恭子

いろんな色の丸が、ころころころがったり、ひらひらとんだり。ページをめくると……あれあれ、ぶどうになったり、ちょうになったり、てんとうむしになった!
丸と色を、美しい絵で楽しく認識する絵本。

  • 2歳~
  • 2007年10月15日初版
  • 定価990円 (本体900円+税10%)
  • 立ち読み
なーんだ なんだ

とことこえほん

なーんだ なんだ

カズコG・ストーン さく

「なーんだなんだ」歌のような言葉とともに、ゆっくりパンダがでてきます。
パンダさんに「こんにちは!」とあいさつしてあげてください。
ゆったりしたリズムがここちよい1冊。

  • 0・1歳~
  • 2004年10月20日初版
  • 定価990円 (本体900円+税10%)
  • 立ち読み
とっとこ とっとこ

よんでよんでのえほん

とっとこ とっとこ

まついのりこ さく

ねこさんがくつはいて、とっとことっとこ。つぎにはありさんがとっとことっとこ。ぶたさんやかえるさん、へびさんまでやってきた。おやおやこんどはロボットさん。みんながそれぞれとっとことっとこ。たのしいな。

  • 2歳~
  • 2003年5月1日初版
  • 定価1,045円 (本体950円+税10%)
  • 立ち読み
おっぱいおっぱい

母と子のえほん

おっぱいおっぱい

わかやまけん さく

さるさん、だっこでおっぱい、ちゅちゅ。こぶたさん、おなかがすいたよ、おっぱいほしいよ。

  • 2歳~
  • 1983年10月15日初版
  • 定価660円 (本体600円+税10%)
  • 立ち読み
いないいないばあ

松谷みよ子 あかちゃんの本

いないいないばあ

松谷みよ子 ぶん/瀬川康男

日本の絵本ではじめて! 累計700万部を突破
1967年の刊行から、半世紀あまり。
2020年には日本の絵本で初めて700万部を突破し、現在735万部を超えるロングセラー絵本となっています。(※1)
世代を超えて読みつがれる、「人生で初めて出会う一冊」です。
※1…株式会社トーハン発行「ミリオンぶっく 2023」調べ

あかちゃんに語りかける言葉
あかちゃんと目があう絵

「いないいないばあ にゃあにゃが ほらほら いないいない……」
『いないいないばあ』の文章は、作者の松谷みよ子さんが子育ての中でわが子に語りかけていた言葉がもとになっています。

画家の瀬川康男さんは、あかちゃんと向き合い試作を重ねました。
「ばあ」の場面の動物たちは、あかちゃんと目があうように描かれています。

あかちゃんと一緒に読むと、言葉と絵がひとつになり、臨場感をもっておひざの上のあかちゃんに伝わります。

  • 0・1歳~
  • 1967年4月15日初版
  • 定価770円 (本体700円+税10%)
  • 立ち読み