単行本絵本

あー・あー

三浦太郎 さく・え

やぎさんの「めー・めー」に、「もー・もー」「がー・がー」…。
のばす音が2つくりかえされて進んでいきます。
やさしい表情、動きのあるかわらしい絵が、原初的な音と響き合って、赤ちゃんと一緒に心が躍ります。
絵とことばのひびきをあかちゃんといっしょにたのしもう!

  • 定価880円 (本体800円+税10%)
  • 初版:2013年12月10日
  • サイズ:17.6×17.8cm
  • 頁数:24頁
  • 0・1歳~
  • ISBN:978-4-494-00300-6
  • NDC:913

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内容説明

やぎさんの「めー・めー」に、「もー・もー」「がー・がー」…。
のばす音が2つくりかえされて進んでいきます。
やさしい表情、動きのあるかわらしい絵が、原初的な音と響き合って、赤ちゃんと一緒に心が躍ります。
絵とことばのひびきをあかちゃんといっしょにたのしもう!

読者の声

読者さま

(38歳・女性)

4ヶ月の娘のために「早いかな?」と思いつつも購入しました。
ベッドに寝転んでページをひらくと、娘の目がキラキラ!!
まあるいお顔の表にもとてもくいついていました。
毎日読んであげたいです。
読者さま

(53歳・女性)

保育士をしているので、保育園の子どもたちに読み聞かせしています。先生のあとについて、模倣・おうむ返しをして言語の習得に役立っています。

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 おはなし会で、「○(まる)・△(さんかく)・□(しかく)、どの形が好き?」と尋ねたことがありました。子どもたちの答えは「○(まる)」。確かに、角がない形は、柔らかさや温もり、そして安心感を与えてくれます。
 だからでしょうか。まっすぐ正面を向いた、まんまるの顔がふたつ。書店の店頭に並んでいるのを目にしたときは、思わず本に向かって、にこっとしていました。
 でも、タイトルの『あ・あ』と『あー・あー』には、首をひねりました。手に取って開いてみると、これまたシンプルに、見開きの片方に「も・も」「て・て」、あるいは「めー・めー」「ぶー・ぶー」など、同じ音が重なる言葉があり、他方にその絵が描かれています。それは、かつて、わが子との会話(?)に大活躍した、なつかしい言葉たちでした。その数、各11場面。
 作者の三浦太郎さんは、「これらの大人だって理解できる赤ちゃんことばを並べてみたら、あら不思議! 2冊の絵本ができた」といい、「あかちゃんと話せるようになることはもちろん、接するひとときのお供になってくれたらうれしい……」とあとがきに記しています。
 さっそく試してみましょう! ということで、おはなし会で読んでみました。集まったのは、幼い子もいるとはいえ、赤ちゃん時代は過ぎている子どもたちだったので、物足りないのではないかと、正直不安でした。ところが、『あ・あ』の表紙を見せると、表紙に負けないほどの笑顔になり、なんだろう……と、身を乗り出してきた子が何人もいたのです。
 桃の絵に「も・も」、耳の絵に「み・み」は、納得という感じでしたが、魚の絵に「と・と」、にわとりの絵に「こ・こ」は、「そんな言葉ある?」となり、マグカップの絵に「ぶ・ぶ」では、「えーっ!」とブーイングも起きて、子どもたちがノッている感じが伝わってきました。「みんなも、赤ちゃんのときには、使っていたと思うよ」というと、思わずうなずいた子も……。
 『あ・あ』に続けて広げた『あー・あー』は、子どもたちと一緒に、ワイワイと読んだ感じとなり、いつもの読み聞かせでは感じられない、ゆかいな体験となりました。
 読み手と聞き手の距離が近いほど、一緒に本を楽しむ醍醐味が味わえる本だと思います。どう読もうか? などと構えず、ゆったりした気持ちで、ページをめくってみてください。
安冨 ゆかり(やすとみ ゆかり/JPIC読書アドバイザー)