2020.02.14

<いま、読みたい絵本>2/22「ねこの日」におすすめの作品、大集合!

2月22日は「ねこの日」です。
今回は、ねこを愛するすべての人におすすめしたい、童心社の「ねこ」作品をご紹介します。


『いいおかお』
(松谷みよ子・ぶん 瀬川康男・え)

ふうちゃんが ひとりで いいおかおを していました

そこへ いいおかお みせてって ねこが きました
にゃー


表紙の好奇心旺盛な顔、そしてなんだかおすましした「いいおかお」。表情豊かなねこのかわいさが味わえる作品です。
ねこはあかちゃんにとっても身近な動物。くらしの中で出会うねこと重ねながら楽しんでください。
1967年に『いないいないばあ』と同時刊行され、200万部を突破したロングセラー絵本。


『くろねこさん しろねこさん』
(得田之久・ぶん 和歌山静子・え)

あそびに出かけたくろねこさんとしろねこさん。
家の影にかくれてしまったくろねこさん、どこ?
せんたくものの白いシーツの前にいるしろねこさん、どこ?

くろねこさんしろねこさんとあそびながら、色の不思議を楽しむ認識絵本。
元気よくあそぶ2ひきのねこの動き、愛らしさが魅力です。


『はたけのにゃーこ』
(織茂恭子・作)

作者の織茂恭子さんの畑にやってきたこねこをモデルにうまれた本作。
あとがきの中で織茂さんはこう書いています。

「カエルやトカゲやヘビにじゃれ、バッタに飛びつきチョウを追い、畑中をかけまわってぐっすり眠るあどけない顔は、必死で生きている証です。」

畑に守られ、畑の中を冒険し、自然の力を全身に浴びて、懸命に生きるにゃーこ。
にゃーこのみずみずしい毎日がつまった絵本です。


『ばけねこになりたい』
(せなけいこ・作)

せなけいこさんによる、こんなねこの絵本、知っていますか?
「せなけいこ・おばけえほん」シリーズの1作。

ねずみにもばかにされてしまう小さなねこ。
ばけねこになりたくて夜の墓場に行くと、「足をとられた」と泣いている幽霊がいて……。

ばけねこになるために頑張るねこ。
しっぽが2本にならないと、ばけねこにはなれないそうですよ?

貼り絵で描かれるちょっと不気味なばけねこや、くるくると動きまわる小さなねこは、せなけいこさんならでは。


『ねこなんて いなきゃ よかった』
(村上しいこ・作 ささめやゆき・絵)

ともにねこが大好きなお二人によって生まれたのが、こちらの作品です。

はじめはももちゃんが天国にいったことを受けいれられず、悲しみにふたをして「ねこなんていなきゃよかった」と言う「わたし」。でも家のそこここに、ももちゃんとの思い出ばかり見つけてしまいます。

「なこうか」

お母さんの一言をきっかけに、ももちゃんとの思い出を語りあいながら、家族みんなでたくさん泣きました。

「死んでしまうことは生きているのと同じくらい、尊い意味があること」と語るのは、著者の村上しいこさん。
大切な家族がいてくれてよかった、とあたたかな気持ちになれる1冊です。


愛すべきねこの姿がいっぱいの絵本たち。
ぜひこの機会にお手にとってみてください。
いいおかお

松谷みよ子 あかちゃんの本

いいおかお

松谷みよ子 ぶん/瀬川康男

ふうちゃんが ひとりで いいおかおを していました。そこへ いいおかお みせてって ねこが きました。 にゃー …… 

1967年に『いないいないばあ』と同時刊行された、200万部を超えるロングセラー絵本です。「うちの子もマネをして、とってもかわいい『いいおかお』をするようになりました」そんな感想を多くいただく本作。
いっしょに読むお父さん、お母さんもにっこり優しい気持ちになり、それがあかちゃんの喜びにつながっていきます。
文はとても短いですが、美しい言葉の響きが心地よく、あたたかいユーモアにあふれています。
あかちゃんと読む絵本の楽しさが実感できる、はじめてのあかちゃん絵本にぴったりの作品です。

  • 0・1歳~
  • 1967年4月15日初版
  • 定価770円 (本体700円+税10%)
  • 立ち読み
くろねこさん しろねこさん

単行本絵本

くろねこさん しろねこさん

得田之久 ぶん/和歌山静子

「くろねこさん しろねこさん あそびに でかけた。」「あれ! くろねこさん どこいった?」「おや! しろねこさん どこいった?」しろとくろ、対極にあるふたつの色をしたねこが、おさんぽに出た先のさまざまな場所によって見えたりみえなかったりすることで、色の見え方の不思議を楽しむ認識絵本です。
和歌山静子さんの描く、しろとくろのシンプルな絵が、子どもたちにわかりやすく内容を伝えます。親子で一緒に「しろねこさんはどこ?」「くろねこさんは、みつけられる?」など、コミュニケーションを取りながら楽しめる絵本です。

  • 2歳~
  • 2014年7月25日初版
  • 定価1,210円 (本体1,100円+税10%)
  • 立ち読み
はたけのにゃーこ

童心社のおはなしえほん

はたけのにゃーこ

織茂恭子

にゃーこはのらねこ、はたけのこねこ。いつもひとりであそんでる。畑の中で、一生懸命に生きる野良猫のにゃーこ。そんな子猫が、自由にのびのびと、一匹で懸命に生きている姿を、詩的に表現します。
著者が畑で出会った、一匹の子猫のおはなし。
「野菜のすき間で、草むらで、木の上で、土の上で、この畑に生きている歓びや悲しみをかわいい声に込めて私たちに届けてくれているようです」(本書「あとがき」より)。

  • 3歳~
  • 2019年2月22日初版
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 立ち読み
ばけねこになりたい

せなけいこ おばけえほん

ばけねこになりたい

せなけいこ

むかし、ちいさなねこがいた。ねずみにまでばかにされて、「くやしいなあ」と思っていたら、ばけねこの話をしって…。かわいいおばけの絵本。

  • 3歳~
  • 2001年7月5日初版
  • 定価1,210円 (本体1,100円+税10%)
ねこなんて いなきゃ よかった

童心社のおはなしえほん

ねこなんて いなきゃ よかった

村上しいこ 作/ささめやゆき

ねこのももちゃんが死んだ。友だちがやさしくしんぱいしてくれるので、ついつよがり「はじめから、ねこなんていなきゃよかった」といってしまった。でも家にかえると、ももちゃんはもういない。みんながくらいかおをしていたら、かあさんがいった。「かなしいのはあたりまえ。みんな、なきましょ」すると、ももちゃんの思い出が次々よみがえってきて……
かわいがっていた猫の死をきちんと受け止め、悼むことの大切さを描く絵本。

  • 小学1・2年~
  • 2019年12月23日初版
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 立ち読み