童心社のおはなしえほん

はたけのにゃーこ

織茂恭子

にゃーこはのらねこ、はたけのこねこ。いつもひとりであそんでる。畑の中で、一生懸命に生きる野良猫のにゃーこ。そんな子猫が、自由にのびのびと、一匹で懸命に生きている姿を、詩的に表現します。
著者が畑で出会った、一匹の子猫のおはなし。
「野菜のすき間で、草むらで、木の上で、土の上で、この畑に生きている歓びや悲しみをかわいい声に込めて私たちに届けてくれているようです」(本書「あとがき」より)。

  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 初版:2019年2月22日
  • 判型:B5変型判/サイズ:20.7×22.2cm
  • 頁数:32頁
  • 3歳~
  • ISBN:978-4-494-01630-3
  • NDC:913

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内容説明

にゃーこはのらねこ、はたけのこねこ。いつもひとりであそんでる。畑の中で、一生懸命に生きる野良猫のにゃーこ。そんな子猫が、自由にのびのびと、一匹で懸命に生きている姿を、詩的に表現します。
著者が畑で出会った、一匹の子猫のおはなし。
「野菜のすき間で、草むらで、木の上で、土の上で、この畑に生きている歓びや悲しみをかわいい声に込めて私たちに届けてくれているようです」(本書「あとがき」より)。

読者の声

読者さま

力強くて、可愛らしい!

久しぶりに織茂恭子さんの絵本に出合えて嬉しいです。にゃーこが生き生きしていますね。力強くて、可愛らしくて、本当に素敵な絵本です。(宮城県 K・H)
読者さま

子ども達に読んでやりたい(77歳・女性)

素敵な切り絵の色彩豊かな自然の中で、にゃーこは畑で一人、土や空の空気を感じ遊びます。その様子がとてもかわいくて楽しめる絵本です。早速児童館で子ども達に読んでやりたいです。
読者さま

読めば読むほど、にゃーこがかわいく見えてきて、大好きになりました。(29歳)

にゃーこがねこらしくて好きです。
読めば読むほど、にゃーこがかわいく見えてきて、大好きになりました。
にこにこうれしいそうなにゃーこの顔が特に好きです。

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書評

母のひろば658号 2019年3月15日発行 にゃーこは畑がよく似合う
 猫にあまり興味などなかった。なのに突然、私達夫婦の畑に現れた子猫にたちまち心を奪われてしまい〈にゃーこ〉と名前までつけてしまった。

 畑は山々に囲まれた農村にある。夜は真っ暗。月と星と猫の目が美しく光り輝く。こんな所でにゃーこは何を食べて生きていくのか心配で、畑に行くときは食べ物も持っていくようになった。小さなお腹がぽんぽんになるまで一所懸命に食べて、食後はしなやかな身体でペロペロ毛け 繕づくろいする。触れば柔らかでふかふかの毛が心地よい。そしてあどけない寝顔。にゃーこはこの畑にほんとによく似合う。耕したホクホクの土の上をころげまわってはしゃぐにゃーこ。バッタを空中でキャッチしてムシャムシャ食べるにゃーこ。カブトムシもクワガタもカリカリガリガリ食べてしまうにゃーこ。小鳥やネズミを捕まえて得意そうに見せにくるにゃーこ。ときにはひどい怪我をして死ぬかと思ったこともある。でもにゃーこには野生の血が流れている。静かに待てば自然に治ることを知っているようだ。

 畑にはキツネやタヌキやアナグマもくる。みんなにゃーこより強そうだ。きっと怖いこともたくさんあるに違いない。そんな中で、精いっぱい生きているにゃーこ。かわいくて無邪気で淋しくても元気なにゃーこ。
 
 私はそんなにゃーこの絵本を作りたいと思った。

織茂恭子(おりも きょうこ/絵本作家)

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