童心社のおはなしえほん

ねこなんて いなきゃ よかった

村上しいこ 作/ささめやゆき

ねこのももちゃんが死んだ。友だちがやさしくしんぱいしてくれるので、ついつよがり「はじめから、ねこなんていなきゃよかった」といってしまった。でも家にかえると、ももちゃんはもういない。みんながくらいかおをしていたら、かあさんがいった。「かなしいのはあたりまえ。みんな、なきましょ」すると、ももちゃんの思い出が次々よみがえってきて……
かわいがっていた猫の死をきちんと受け止め、悼むことの大切さを描く絵本。

  • 全国学校図書館協議会選定
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 初版:2019年12月23日
  • 判型:B5変型判/サイズ:20.7×22.2cm
  • 頁数:34頁
  • 小学1・2年~
  • ISBN:978-4-494-01635-8
  • NDC:913

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内容説明

ねこのももちゃんが死んだ。友だちがやさしくしんぱいしてくれるので、ついつよがり「はじめから、ねこなんていなきゃよかった」といってしまった。でも家にかえると、ももちゃんはもういない。みんながくらいかおをしていたら、かあさんがいった。「かなしいのはあたりまえ。みんな、なきましょ」すると、ももちゃんの思い出が次々よみがえってきて……
かわいがっていた猫の死をきちんと受け止め、悼むことの大切さを描く絵本。

読者の声

読者さま

大切にこの1冊を宝物にしようと思います。(40歳・女性)

ねこが大好きな夫と2人で読んで号泣しました。私自身、1才〜19才までの18年間ねこと過ごして、とてもつらい別れを経験しております。家族で泣きながらお別れをしましたが、今でもかわいかったねこのこと忘れてません。改めて、大好きだったねこにお礼を言いたくなる素敵な本でした。大切にこの1冊を宝物にしようと思います。
読者さま

イラストもすごくあたたかで良い本だなと 気に入りました。(32歳・女性)

子ども向けの絵本はとにかく明るめのストーリーが多い中で、「死んじゃった」「泣く」 このあたりのことが描かれていて、珍しく感じました。子どもも新鮮に思っているようで、集中してよんでいます。家族の大切さや、本当の気持ちも理解できたり、イラストもすごくあたたかで良い本だなと 気に入りました。
読者さま

子供の気持ちに寄りそった内容(41歳・女性)

23年間生活を共にした愛猫を空へ送りました。同時にこちらの本の感想をSNSで見かけ、早速買い求めました。5才の娘がいるので、猫とのお別れを悲しんでいる様子にどう説明したら良いのか悩んでいましたが、かわいらしい絵と子供の気持ちに寄りそった内容に、娘も納得したようでした。
動物と暮らすには、大変な事もめんどくさい事もたくさんあるけど一緒に過ごした日々を忘れたくないと言っていました。私自身も悲しみがいやされました。
23年間の最後をこの本とむかえられて大変嬉しかったです。すばらしい本をありがとうございました。
読者さま

小学校低学年によむのが楽しみ(81歳・女性)

ねこを飼っているので、ねこのあんなこと、こんなことがよく描かれていると思いました。大変なこと、たのしいことが色々あって、共に生きているのが亡くなってしみじみと、わかる事を実感します。小学校低学年によむのが楽しみです。
読者さま

心に沁みる1冊(58歳・女性)

12月にとてもたいせつだった愛犬を亡くしましたので、心に沁みる1冊でした。
娘一家も動物好きなので、孫に読んであげたいと思っています。
読者さま

絵も抱きしめたくなるほどいいですね。(76歳・男性)

書店にて一読し、さっそく購入。くりかえして読みました。
”いぬなんて、いなきゃよかった“といった思いが一気によみがえりました。
かつて19年の間、子どもの成長と共にいつもそばにいた愛犬の死に、あいた心の穴がなかなか埋められなかったことを思い出しました。
いつの頃から亡くなった犬を巡って、家族で大笑いができるようになったのかは定かではありませんが、我が家でもおかあさんの「なこうか」といったスイッチがどこかで入ったのかもしれません。
たいへん晴れやかな気分にひたることのできた絵本です。
絵も抱きしめたくなるほどいいですね。
新年早々の出会いに心がはずみます。
読者さま

読み進めていくうちに、涙があふれて止まりませんでした。(58歳・女性)

タイトルにびっくりして、思わず手にとりました。
実は、昨年10月に愛猫を亡くし、ペットロスから抜け出せずにいたのです。
絵本を開いて、読み進めていくうちに、涙があふれて止まりませんでした。
猫が亡くなってから、泣くこともできなかった私が、素直に涙を流せました。
猫を飼ったことがある人は(特に亡くした人は)とても心にひびく絵本です。
私の愛猫、名前が「モモ」なんです。何という偶然。きっとモモからのメッセージなんでしょうね。

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