2019.11.21

田島征三さんが「巖谷小波文芸賞」を受賞しました!

再話者、翻訳者、読物作家、絵本作家、劇作家、編集者など多角的に活躍し、先駆的な役割を果たした巖谷小波の業績を記念し制定された「巖谷小波文芸賞」。第42回となる今年、「日・中・韓 平和絵本」などを通じて近隣諸国の作家に影響を与えた功績に対して、絵本作家の田島征三さんが受賞されました。

日本・中国・韓国の絵本作家が手をつなぎ、子どもたちにおくる「日・中・韓 平和絵本」シリーズの中で、田島さんは『ぼくのこえがきこえますか』を手がけました。
童心社からは他にも『はたけのともだち』や紙芝居『あひるのおうさま』など、多くの作品が刊行されています。

受賞おめでとうございました!
ぼくのこえがきこえますか

日・中・韓平和絵本

ぼくのこえがきこえますか

田島征三

戦場で砲弾にふきとばされたぼくの体はとびちり、足も顔もなくなりました。でも、ぼくの心は弟の怒りを見、母さんの悲しみを見ます。憎悪と復讐がどれだけむなしいものか。「だれのためにころし、だれのためにころされるの?」戦争を起こそうとする黒い影が見えますか?

  • 小学1・2年~
  • 2012年6月20日初版
  • 定価1,815円 (本体1,650円+税10%)
  • 立ち読み
かしこいカンフ

アジアのむかしばなし

かしこいカンフ

ラメンドラ・クマール 再話/野坂悦子 訳・脚色/田島征三

昔、とてもやさしい王様がいました。でも、お城には、よくばりなビカットという門番がいて、みんなからむりやりお金をうばっていたのです。そこへ、サンタル村から、知恵と勇気のある若者カンフがやってきて……。

  • 4・5歳~
  • 2007年11月1日初版
  • 定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
  • 立ち読み
あひるのおうさま

紙芝居ベストセレクション 第1集

あひるのおうさま

フランスの民話 より/堀尾青史 脚本/田島征三

王様に貸したお金を返してもらいに、アヒルは旅立ちました。途中でキツネとハチと川に出会い、おなかの中に入れて、つれていきました。

  • 3歳~
  • 1970年8月1日初版
  • 定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
  • 立ち読み
しっぺいたろう

2017年度定期刊行紙しばい ともだちだいすき

しっぺいたろう

津田真一 脚本/田島征三

昔、旅の坊さんが、ある村を通りかかった。その村はまつりが近づくとどこかから白い矢がとんできて、ささったうちは神様に娘をお供えしなければならないという。その正体は化け物だと見抜いた坊さんは……。

  • 4・5歳~
  • 2018年1月1日初版
  • 定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
  • 立ち読み
はたけのカーニバル

絵本・こどものひろば

はたけのカーニバル

田島征三 さく

はたけのやさいたちが動き出して、カーニバルがはじまった。月が出て、よっぱらって帰ってきたおじいさんもおおはしゃぎ! でも…。

  • 3歳~
  • 2002年4月20日初版
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
いのちを描く

若い人の絵本

いのちを描く

田島征三 文・画

土に生き、風を友とし、虫と語る画家が描く、生命の輝きと視覚の冒険。自在な表現方法を駆使した画文集。

  • 一般~
  • 1991年7月初版
  • 定価1,980円 (本体1,800円+税10%)
はたけのともだち

絵本・ちいさななかまたち

はたけのともだち

田島征三 さく

おじいさんが畑でひとねむりしていると、きれいに並んでいた野菜たちが、てんでに遊びはじめました。

  • 4・5歳~
  • 1984年11月10日初版
  • 定価1,540円 (本体1,400円+税10%)
とまがしま

桂文我落語紙芝居

とまがしま

桂文我 脚本/田島征三

鼻血をとめるおまじないは、首すじの毛を三本ぬくこと。おとのさまがとまがしまで会った大ヘビもブワーッと鼻血がふきだして…。

  • 4・5歳~
  • 2004年3月1日初版
  • 定価2,420円 (本体2,200円+税10%)
  • 立ち読み
やまからにげてきた・ゴミをぽいぽい

絵本・こどものひろば

やまからにげてきた・ゴミをぽいぽい

田島征三 さく

生き物のいのちと、ゴミの問題。
そのふたつが深くつながっていることを迫力ある絵で描いた1冊。
前後どちらから読んでも物語になっているというユニークなつくりで、ふたつの物語はまん中のページに描かれたゴミすてば(ゴミ処分場)で出会います。

前から始まる物語のタイトルは『やまからにげてきた』。「たすけて」「たすけて」……山から動物や虫、鳥たちが逃げてきます。逃げようとしたものも、逃げおくれたものも、ゴミすてばの工事が始まって、みんなしんでしまいます。そこに持ちこまれてくるゴミの山は、どこからくるのか……。

反対側から始まる『ゴミをぽいぽい』では、「あれもほしい これもほしい」とつぎつぎに物を買う人間、「あまったから ぽい」「あきたから ぽい」とゴミをどんどん捨てていく人間が描かれます。それがゴミ捨て場に集まって……。

『やまからにげてきた』は結果から始まり、『ゴミをぽいぽい』は原因から始まる。ゴミ問題を自分の問題として、生き物のいのちへつながる大きな問題として、考えさせられる作品。

  • 3歳~
  • 1993年2月5日初版
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 立ち読み