2022.06.15

<新刊えほん>『とんぼの ぎんちゃん うまれたよ!』ヤゴからトンボへ――いのちのふしぎ、美しさをいきいきと描く

むしのあかちゃんが大きくなって、たまごをうむまでを描く、絵本「むしのたまごシリーズ」
新刊の第3作は、ギンヤンマのぎんちゃんが主人公です。

夏、池の中でうまれたぎんちゃんは脱皮をくりかえしながら、トンボの幼虫「ヤゴ」としてすこしずつ成長していきます。

ぎんちゃんのじまんは、強いあご。
たたんでいたあごをすばやくのばして、先にあるするどいきばで、メダカもつかまえます。



こうして、せっせと食べ、大きくなったぎんちゃんは、池の中で冬を越しました。
そして、あたたかくなってきたある日、とうとう羽化のときをむかえます。


ギンヤンマは飛びながらでも、アブなどのえものをつかまえて食べられること。
たまごをうむ前にオスとメスがつながって飛ぶことなど、親しみやすい絵本のお話の中に、ギンヤンマの生態や、そのおもしろさがたくさんつまっています。



絵は、このシリーズのすべての絵を手がける、たけがみたえさん。
水中でくらすヤゴから、空中をとびかうトンボへ――
ダイナミックに変化するいのちのふしぎ、美しさをいきいきと描き出しています。

ギンヤンマの繊細な羽の翅脈、他の生き物たちも含めた生態環境などが丁寧に描きこまれています。
ぜひ子どもたちと絵本を手に取って、じっくりとお楽しみください。

29ページ/3歳から
(ねもとまゆみ 作/たけがみたえ 絵/須田研司 監修)

*「むしのたまごシリーズ」刊行記念インタビューはこちら
■作者・たけがみたえさん
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2347
■作者・ねもとまゆみさん
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2346
■監修者・須田研司さん
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2327


*シリーズ既刊
■『かたつむりの でんでんちゃん うまれたよ!』
https://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494014651
■『かぶとむしの ぶんぶんちゃん うまれたよ!』
https://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494014668
とんぼの ぎんちゃん うまれたよ!

むしのたまごシリーズ

とんぼの ぎんちゃん うまれたよ!

ねもとまゆみ 作/たけがみたえ 絵/須田研司 監修

夏のひざしがさしこむ池の中。
たまごからうまれたばかりのヤゴが、ふわりふわり。
「はじめまして! わたし、ぎんちゃん。おおきくなったら とんぼに なるよ!」

ぎんちゃんは何度も脱皮しながら、どんどん大きくなります。
じまんは、強いあご。
たたんでいたあごをすばやくのばして、めだかをつかまえました。

そして、冬を越したぎんちゃんは、とうとう羽化のときを迎え、
とぶのが上手なギンヤンマになります……。

いろいろな姿のヤゴがいるんだ!
おなかが銀色に輝いているから「ギンヤンマ」っていうんだ!
ギンヤンマはたまごをうむ前、オスとメスがつながってとぶんだ!

ぎんちゃんがたまごをうむまでのいのちの物語の中に、
生き物のふしぎやおもしろさがたくさんつまっています。

水の中から外へ、いきいきとした絵の変化も楽しい一冊です。

  • 3歳~
  • 2022年6月1日初版
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 立ち読み
かたつむりの でんでんちゃん うまれたよ!

むしのたまごシリーズ

かたつむりの でんでんちゃん うまれたよ!

たけがみたえ 作・絵/須田研司 監修

でんでんちゃんはうまれたばかりでも、自分で食べ物を探します。暖かいうちにたくさん食べて、冬になると殻にとじこもって冬眠します。
そして3年たった春、体が大きくなって、殻のうずまきの数も増えました!
 しとしと雨が好きなでんでんちゃんはやわらかい体でどんな道も進みます。なめくじと似ているけれど、どこが違うかな?

 オスもメスもないカタツムリがどう卵をつくるかなど、楽しいお話の中で生態を知ることもできます。

  • 4・5歳~
  • 2021年5月10日初版
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 立ち読み
かぶとむしの ぶんぶんちゃん うまれたよ!

むしのたまごシリーズ

かぶとむしの ぶんぶんちゃん うまれたよ!

ねもとまゆみ 作/たけがみたえ 絵/須田研司 監修

暑い夏でもすずしい土の中で、ぶんぶんちゃんはうまれました。いっぱい食べて大きくなって、脱皮して、さなぎになる前に体をくねらせて自分のへやをつくって……
土の中でぶんぶんちゃんの姿が変わっていきます。ようやく成虫になり土の外に出たぶんぶんちゃんは、飛ぶのがちょっと苦手で、木のしるが大好き!
 やがてオスのつのつのとなかよくなったぶんぶんちゃんは、どんな卵をうむのかな? 

生態をふまえた、楽しいお話絵本。

  • 4・5歳~
  • 2021年5月10日初版
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 立ち読み