むしのたまごシリーズ

とんぼの ぎんちゃん うまれたよ!

ねもとまゆみ 作/たけがみたえ 絵/須田研司 監修

夏のひざしがさしこむ池の中。
たまごからうまれたばかりのヤゴが、ふわりふわり。
「はじめまして! わたし、ぎんちゃん。おおきくなったら とんぼに なるよ!」

ぎんちゃんは何度も脱皮しながら、どんどん大きくなります。
じまんは、強いあご。
たたんでいたあごをすばやくのばして、めだかをつかまえました。

そして、冬を越したぎんちゃんは、とうとう羽化のときを迎え、
とぶのが上手なギンヤンマになります……。

いろいろな姿のヤゴがいるんだ!
おなかが銀色に輝いているから「ギンヤンマ」っていうんだ!
ギンヤンマはたまごをうむ前、オスとメスがつながってとぶんだ!

ぎんちゃんがたまごをうむまでのいのちの物語の中に、
生き物のふしぎやおもしろさがたくさんつまっています。

水の中から外へ、いきいきとした絵の変化も楽しい一冊です。

  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 初版:2022年6月1日
  • 判型:B5変型判/サイズ:20.7×22.2cm
  • 頁数:29頁
  • 3歳~
  • ISBN:978-4-494-01467-5
  • NDC:486

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内容説明

夏のひざしがさしこむ池の中。
たまごからうまれたばかりのヤゴが、ふわりふわり。
「はじめまして! わたし、ぎんちゃん。おおきくなったら とんぼに なるよ!」

ぎんちゃんは何度も脱皮しながら、どんどん大きくなります。
じまんは、強いあご。
たたんでいたあごをすばやくのばして、めだかをつかまえました。

そして、冬を越したぎんちゃんは、とうとう羽化のときを迎え、
とぶのが上手なギンヤンマになります……。

いろいろな姿のヤゴがいるんだ!
おなかが銀色に輝いているから「ギンヤンマ」っていうんだ!
ギンヤンマはたまごをうむ前、オスとメスがつながってとぶんだ!

ぎんちゃんがたまごをうむまでのいのちの物語の中に、
生き物のふしぎやおもしろさがたくさんつまっています。

水の中から外へ、いきいきとした絵の変化も楽しい一冊です。

読者の声

読者さま

生きもののふしぎがたくさんつまった本ですね!!(女性)

むしのたまごシリーズ、子どもたちにも大人気!!お話の中でこん虫の成長もみれ、生きもののふしぎがたくさんつまった本ですね!!
読者さま

ありのままの生態が描かれている(69歳・女性)

これからトンボが飛びかう季節になり、子どもたちに絵本を通して、トンボに興味が持てると良いと思い、この絵本を手にとりました。良かった点は絵がリアルで本物と大差ないところ、そして、ありのままの生態が描かれていることで選択しました。折紙や製作遊びに発展できると楽しいと思う。

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書評

虫から学ぶ豊かな世界 母のひろば698号(2022年7月15日発行)
 『かたつむりのでんでんちゃんうまれたよ!』『かぶとむしのぶんぶんちゃんうまれたよ!』に続くシリーズ3作目。虫たちの日常と人生(虫生?)が豊かに、わかりやすく描かれている。絵もストーリーも、図鑑並みの細やかさを備えつつ、お話としての温もりがあるのが魅力だ。子どもたちはきっと、虫の一生を疑似体験して楽しむことだろう。
 大人の小説などと違い、繰り返し読むことは、絵本の大きな特徴だ。その「繰り返し」が、うまれたよシリーズでは特に生かされていると感じる。『とんぼのぎんちゃんうまれたよ!』の最後のページであかちゃんが誕生し、そしてまた最初のページに戻るとき、命とはこのように繰り返されていくことなのだなあと自然に実感される。
 ところで、ぎんちゃんの性別を、なんとなく私は決めてかかって読みはじめたのだが、途中で自分の思いこみに気づきハッとさせられた。シリーズのスタートにあたり、でんでんむし(オスとメスの区別がない)とカブトムシ(見た目からしてオスとメスの区別がはっきり)が選ばれているのは偶然ではないはずだ。虫から学ぶ多様性……などと言うと堅苦しいが、ことさらでなく描かれているところがいい。心が柔らかなうちに、当たり前のこととして生き物の多様な側面に触れるのは、とても大事だと思う。
俵 万智/歌人

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