
「日・中・韓 平和絵本」シリーズは、三か国それぞれの国で、それぞれの言語で、12冊の絵本を刊行しあいます。
既刊
- へいわってどんなこと?
-
浜田桂子 作



へいわってどんなこと?「おなかがすいたら、だれでもごはんが食べられる」「いやなことはいやだって、ひとりでも意見がいえる」「おもいっきり遊べる」…。身近な日常から、平和の意味と、守らなければいけない大切ないのちについて考えます。
- 京劇がきえた日
-
姚紅(ヤオ ホン) 作/中 由美子 訳



中国の伝統的な演劇である京劇にふれ、夢中になった女の子。でも、戦火が近づき、名優は町をさり、公演をみることはできなくなりました。その後たくさんのうちがこわされ、たくさんの人がころされました。戦争は、人びとから生活と文化をうばうものなのです。
- 非武装地帯に春がくると
-
イ・オクベ 作/おおたけきよみ 訳


分断の象徴である非武装地帯。長い鉄条網が立ちふさがり、人びとの手のとどかないその場所を、動物たちは自由に行き来します。おじいさんは、その四季の移ろいを見つめながら、何を思っているのでしょうか。祖国統一と平和への願いを力強く描きます。
既刊
- ぼくのこえがきこえますか
-
田島征三 作


戦場で砲弾にふきとばされたぼくの体はとびちり、足もおなかも、顔もなくなりました。でも、ぼくの心は弟の怒りを見、母さんの悲しみを見ます。憎悪と復讐がどれだけむなしいものか。戦争がどれだけ無残なものか。「ぼくたちの声は、いきているみんなにきこえますか?」
- くつがいく
-
和歌山 静子 作

兵隊たちの靴は海を渡り、戦争へ。人びとをふみにじり、痛めつけ、やがて靴もぼろぼろになって……。少女がいま、はっきりと自分の意志を伝える。「わたしはわたしの未来を生きていく。わたしの未来に戦争はいらない」と。
- さくら
-
田畑 精一 さく

桜の花咲く春に生まれたぼく。その年に侵略戦争が始まり、教科書も新聞も戦争の色にぬりかえられました。ぼくも桜の花のように散れ、散れと教えられます……。しかし、戦争が終わり、父を失い、多くの人が亡くなり、家族の生活は悲惨さを極めます。大人になったぼくに、桜の老木が語りかけます。「戦争だけはぜったいにいかん!」と。
既刊
- 火城 燃える町-1938
-
蔡 皋(ツァイ カオ) 文・絵/中 由美子 訳


1938年、歴史ある街・長沙が大火に遭い、悠久の文化がまたたくまに火の海に包まれました。この作品は、美しい街とそこに生きる人びと、そして、火に包まれかわりはててしまった街を描き、戦争について問いかけます。
- 父さんたちが生きた日々
-
岑 龍 作/中 由美子 訳


留学生だった中国人の父さんと日本人の山本さんは兄弟のように友情を深めながら勉学に励む。日中戦争で二人は別々の運命をたどり、山本さんは戦死。しかし二人の友情の思い出は古い二枚の写真が鮮明に物語っている。
- とうきび
-
クォン・ジョンセン 詩/キム・ファンヨン 絵/
おおたけきよみ 訳


兄ちゃんが穴をほり、ぼくが種をまき、母さんが土をかぶせて植えたとうきび。ぼくの背丈ほどになったある日、戦火が村を襲い家族は見知らぬ土地へ逃れた。とうきびを残して…
最新刊
- 春姫という名前の赤ちゃん
-
ピョン・キジャ 文/チョン・スンガク 絵



お母さんのおなかの中で原爆の放射能をあびた春姫は、43歳のいまでもおむつをつけたまま、お母さんに世話してもらっています。
