とうきび
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韓国の国民的詩人クォン・ジョンセンが小学生のとき書いた詩にキム・ファンヨンが絵をつけた。「戦争と空腹に苦しみながら死んでいったすべての子どもたちに捧げます」という献辞を寄せている。兄ちゃんが穴をほり、ぼくが種をまき、母さんが土をかぶせて植えたとうきび。ぼくの背丈ほどになったある日、戦火が村を襲い、家族は見知らぬ土地へ逃れた。父さん、母さんはふるさとを思い、ぼくはそのままにしてきたとうきび畑を思う。
- 定価2,420円 (本体2,200円+税10%)
- 初版:2016年6月15日
- 判型:B5変型判/サイズ:24.5×19.1cm
- 頁数:36頁
- 小学1・2年~
- ISBN:978-4-494-01975-5
- NDC:929
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韓国の国民的詩人、クォン・ジョンセンが小学生のとき書いた詩に、キム・ファンヨンが絵をつけました。「戦争と空腹に苦しみながら死んでいったすべての子どもたちに捧げます」という献辞を寄せています。
内容説明
韓国の国民的詩人クォン・ジョンセンが小学生のとき書いた詩にキム・ファンヨンが絵をつけた。「戦争と空腹に苦しみながら死んでいったすべての子どもたちに捧げます」という献辞を寄せている。兄ちゃんが穴をほり、ぼくが種をまき、母さんが土をかぶせて植えたとうきび。ぼくの背丈ほどになったある日、戦火が村を襲い、家族は見知らぬ土地へ逃れた。父さん、母さんはふるさとを思い、ぼくはそのままにしてきたとうきび畑を思う。
書評
- この世のもっとも小さなもの、 弱いものの視点から(母のひろば627号) 2016年9月1日
- 「とうきび」は、現代韓国児童文学を代表する作家権正生(クォン・ジョン・セン)が小学生の時に書いた詩です。権正生は、1937年に東京で生まれ育ち、1945年の終戦(韓国では解放といいます)をきっかけに韓国に帰国しました。『悲しい下駄』(岩崎書店)は、彼の東京暮らしが描かれた自伝的な作品で、韓国で出版されたものを在日朝鮮人2世のピョン・キジャさんが翻訳し日本で出版されたものです。
『とうきび』は、韓国に帰国した権正生のその後の生活が描かれているのでしょうか。のどかな田舎でとうもろこしを育てる少年ですが、しかし、ある日突然戦火に包まれてしまいます。1950年6月25日に勃発した朝鮮戦争です。人びとは南へと避難していきます。少年も包みをしょって家を出ます。そのままにしてきてしまったとうもろこしは、そろそろ食べごろだろうに、と少年は思うのですが……。
権正生自身、戦争による家族の離散や貧困、病など、困難の連続の中でそれに耐えて生き抜きました。同じく朝鮮戦争を背景とした彼の代表作『モンシル姉さん』(てらいんく)では、かずかずの困難に直面しながらも忍耐強く生きる主人公の姿を描いています。戦火を逃れ、お腹を空かせた少年の詩「とうきび」は、こうした韓国の国民的児童文学作品を書いた作家権正生の原点といえるでしょう。 - 大竹 聖美(おおたけきよみ/研究者、翻訳家)
- 子どもの本棚 No.581
- 丘 修三(おか しゅうぞう/児童文学作家)
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