へいわってどんなこと?

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へいわってどんなこと?

私は希望を持っています。
どんな人とも心はつながると。

 平和、平和と私たちは口にします。でも平和とはいったいどんな状態をいうのでしょうか。もちろん、戦争が起きていないことでしょう。でもそれだけではない。人間として生まれてきた命の尊厳が守られなければ、平和とはいえないと考えます。そんな思いをこめて「きっとね、へいわって こんなこと」と、一場面、一場面、具体的な情景を表現しました。身近な日常から平和の姿をはっきりさせ、もしそれらが実現していないとすれば、なぜなのか、どうしたらいいのか、考えたいのです。平和はあちらから来てくれるものではなく、能動的に作っていくものです。武力ではなく、知恵と勇気で。
 『へいわってどんなこと?』は、ずっと構想を温めていた本でした。今回、平和絵本の一冊として、韓国、中国の作家たちと連帯して制作できたのは大きな喜びです。率直な意見、指摘は、考えるべき新たな視点を私に与えてくれました。
 どうかたくさんの方にご覧いただけますよう。

浜田桂子
1947年埼玉県生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。田中一光デザイン室勤務の後、子どもの本の仕事を始める。絵本に『あやちゃんのうまれたひ』『あそぼうあそぼうおとうさん』『てとてとてとて』(福音館書店)、『ぼくがあかちゃんだったとき』(教育画劇)、『ぼくのかわいくないいもうと』(ポプラ社)、『あめふりあっくん』(佼成出版社)など、イラストエッセイに『アンデスまでとんでいった』(講談社)などがある。

日・中・韓 平和絵本