イベント
「紙芝居アカデミー 2024夏期講座」をおこないました!

これまでの6回は東京の童心社KAMISHIBAIホールで行ってきましたが、今回は初の大阪、大阪府立中央図書館での開催となりました。
猛暑の中、50名を超える受講生の方がお集まりくださいました。
さらにオンラインでのライブ配信でも、多くの方がご参加くださいました。
最初の講義は、童心社編集長の橋口が講師を務めました。『ごきげんのわるいコックさん』(脚本・絵/まついのりこ)など紙芝居の実演をまじえつつ、紙芝居のもつ独特の形式や、そこからうまれる魅力についてお話ししました。
紙芝居舞台の使い方や、演じるポイントなどについても、実物をつかって解説しました。
お昼休憩をはさんで、午後ひとつめの講義は、東京未来大学の佐々木由美子先生を講師にお迎えしました。。
誕生からまもなく保育の場でも活用がはじまったことなど、紙芝居の歴史にふれながら、「生きた言葉」を子どもに伝えられる魅力をもつ紙芝居について、じっくりお話しいただきました。
また、『ロボット・カミイ』(ふるたたるひ/作 ほりうちせいいち/絵 福音館書店刊)と『ロボット・カミイ ちびぞうのまき』(脚本/古田足日 絵/田畑精一)を例に、本と紙芝居、それぞれの特徴について受講者のみなさんと考えました。
そして最後の講義は、絵本作家・紙芝居作家のとよたかずひこさんがご登壇。
『はい、タッチ』、『でんしゃがくるよ』など人気の作品はもちろん、最新作『いたいの いたいの とんでいけ~』まで、たっぷりと紙芝居を実演してくださいました。
現在制作中という新作の試作版を見せていただきながら、どのように紙芝居をつくりあげていくのか、作品にこめる思いや創作の醍醐味をお話しくださいました。
今回ご参加くださったみなさんのご感想から、一部をご紹介します。
<とよたかずひこさんの講義>
●大人になって紙芝居を演じてもらう経験は新鮮で、純粋に楽しめました。
紙芝居や「ももんちゃん あそぼう」シリーズを作るときのエピソードはとてもおもしろかったです。
製作途中の貴重なものが見られたのはうれしかったです。
●ふだんおはなし会で演じている紙芝居作家さんに直接お話しいただくことができて感激しました!
先生のエネルギーにびっくり。私も元気に楽しく紙芝居を演じていこうと力をもらいました。
<佐々木由美子先生の講義>
●保育における紙芝居の重要性、必要性をくわしく知ることができました。
紙芝居を現場の中に取り入れ、いかしながら、子どもの成長につなげていきたいと思います。
●昔話やわらべうたを知らない子どもたち(保護者の方も)が増えているので、紙芝居をいかして広めていきたいと思いました。
<橋口の講義>
●とても具体的、実践的でわかりやすかったです。紙芝居舞台の必要性がよくわかりました。
●基本から教えていただくことができました。「正解はない」ということが印象的で、演じ手の人柄が伝わってくることを実感しました。
<全体をとおして>
●1日でぎゅっと凝縮された講座で、楽しい時間を過ごしました。
まだまだ知らない作品がたくさんあり、子どもに演じていく経験を増やしたいと思いました。
関西で実施いただいたので足を運ぶことができてよかったです。ありがとうございました。
今回の講座のアーカイブ配信を9月8日(日)17:00まで販売しております。
ご興味のある方、ぜひご覧ください。
【アーカイブ配信についてくわしくはこちら】
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=3310
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ごきげんのわるいコックさん
まついのりこ 脚本・画
ごきげんのわるいコックさんがいます。「ごきげんなおしてよ」といいながら画面をぬくと、あれあれ、顔がぐーんと横に伸びて、もっとごきげんが悪くなっちゃった。困ったな、どうしよう。くにゅくにゅとぬくと、今度は、顔がぐにゅぐにゅになっちゃった。
いろいろなぬき方によって、次々にコックさんの顔が変わっていくよ。みんなで「コックさん、こっち向いて」と声をかけると……!? 最後には、おいしいキャンディーが登場し、みんなで食べて楽しめます。演じる楽しさがいっぱいの観客参加型の大人気の紙芝居。- 2歳~
- 1985年6月1日初版
- 定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
- 立ち読み
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⑤外でたすけるロボット
日本ロボット学会・子ども中心のロボティクス研究専門委員会 監修/グループ・コロンブス 編
のうぎょうや道路づくり、うちゅうなどで、わたしたちをたすけてくれるロボットをしょうかい。
- 小学5・6年~
- 2025年3月発売予定
- 定価3,080円 (本体2,800円+税10%)
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ロボット・カミイ ちびぞうのまき
ごみすてばで、空き箱からせかいいちのロボットを作ることを思いついた、たけしとようこ。ふたりで作ったロボットは、紙の箱でつくったから、名前はカミイ。
「きみはロボット・カミイなのよ。わかったら へんじしろ」
すると、ロボットは本当に返事をして、
「いいいーだ。
ぼくは、ひとに ぼくのなまえを
おしえてもらうほど、ばかじゃないよ」
そういうと、カミイは外へとびだしていってしまいますが……。
あたらしい友だちとの出会いを描いた、紙芝居「ロボット・カミイ」 (全4巻)シリーズの第1巻。
カミイとの出会いを描いたこの第1作につづき、クラスへの入園を描いた第2作『ロボット・カミイ げきあそびのまき』、園行事を描いた第3作『ロボット・カミイ おみせやさんごっこのまき』そして別れをえがいた4作『ロボット・カミイ ロボットのくにへかえるのまき』があります。- 3歳~
- 1970年11月1日初版
- 定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
- 立ち読み
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いたいの いたいの とんでいけ~
とよたかずひこ 脚本・絵
元気なイカさんとタコさん。
ところが……あれれれれ?
水の中でごっつんこして、たんこぶできちゃった。
「えーん えーん」
イカさんとタコさん、“ちちんぷいぷい”することにしたよ。
みんなもいっしょに、“ちちんぷいぷい いたいの いたいの とんでいけ~”って、言ってみよう。
そしたら、たんこぶが……。
すてきなおまじない。
みんなもいたいところがあったら、“ちちんぷいぷい いたいの いたいの とんでいけ~”って、やってみてね!- 2歳~
- 2024年5月1日初版
- 定価1,540円 (本体1,400円+税10%)
- 立ち読み