ロボット・カミイ ちびぞうのまき
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ごみすてばで、空き箱からせかいいちのロボットを作ることを思いついた、たけしとようこ。ふたりで作ったロボットは、紙の箱でつくったから、名前はカミイ。
「きみはロボット・カミイなのよ。わかったら へんじしろ」
すると、ロボットは本当に返事をして、
「いいいーだ。
ぼくは、ひとに ぼくのなまえを
おしえてもらうほど、ばかじゃないよ」
そういうと、カミイは外へとびだしていってしまいますが……。
あたらしい友だちとの出会いを描いた、紙芝居「ロボット・カミイ」 (全4巻)シリーズの第1巻。
カミイとの出会いを描いたこの第1作につづき、クラスへの入園を描いた第2作『ロボット・カミイ げきあそびのまき』、園行事を描いた第3作『ロボット・カミイ おみせやさんごっこのまき』そして別れをえがいた4作『ロボット・カミイ ロボットのくにへかえるのまき』があります。
- 定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
- 初版:1970年11月1日
- 判型:B4判/サイズ:26.5×38.2cm
- 頁数:12場面
- 3歳~
- ISBN:978-4-494-07848-6
- NDC:913
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内容説明
ごみすてばで、空き箱からせかいいちのロボットを作ることを思いついた、たけしとようこ。ふたりで作ったロボットは、紙の箱でつくったから、名前はカミイ。
「きみはロボット・カミイなのよ。わかったら へんじしろ」
すると、ロボットは本当に返事をして、
「いいいーだ。
ぼくは、ひとに ぼくのなまえを
おしえてもらうほど、ばかじゃないよ」
そういうと、カミイは外へとびだしていってしまいますが……。
あたらしい友だちとの出会いを描いた、紙芝居「ロボット・カミイ」 (全4巻)シリーズの第1巻。
カミイとの出会いを描いたこの第1作につづき、クラスへの入園を描いた第2作『ロボット・カミイ げきあそびのまき』、園行事を描いた第3作『ロボット・カミイ おみせやさんごっこのまき』そして別れをえがいた4作『ロボット・カミイ ロボットのくにへかえるのまき』があります。
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書評
- 子どもの時代を 子どもらしく生きてこそ(母のひろば622号) 2016年3月15日
- 空き箱で作ったロボットのカミイは、小さな女の子の人形「ちびぞう」をとってしまいます。泣いている女の子のことなど知らん顔。「ちびぞう」で遊ぶカミイのうれしそうなこと。あ~誰かさんにそっくり、こまったさんと思いながらもどこかカミイが可愛い。でもたけしとようこに叱られて、「ちびぞうがないんだよう」とカミイは大泣き。この言葉にカミイを作ったたけしとようこははっとします。
「ちびぞう」をとってしまうカミイの行動をどう捉えるかが、この紙芝居を演じるキーポイントだと思います。人の持っている魅力的なものを自分も欲しいと思うこと、これはわがままではありません。人の物だから我慢して自分をコントロールする力は2、3歳ではまだ発達していないのです。たけしとようこは、カミイの気持ちに寄りそって「幼稚園であしたちびぞうを作ろう」と誘います。「はやくあしたにならないかなあ」というカミイの言葉は素敵です。明日への、未来への希望が感じられます。観客の子どもたちはほっと安心し、たけしとようこ、カミイに共感していきます。
子どもたちが、子ども時代を子どもとして伸びやかに生きていけるように、未来への希望や光を心に抱いていけるようにという、古田足日さんの子ども賛歌だと感じます。子どもにかかわる大人たちは、古田足日さんから手渡されたバトンを繋げて、子どもたちを守り、育てていかなければと思います。大好きな紙芝居です。 - 堀川 美子/紙芝居文化の会運営委員、紙芝居ピッポの会事務局
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