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<ニュース>「紙芝居アカデミー2023 夏期講座」を開講しました!
昨年に続き今回もKAMISHIBAIホールでの会場受講とオンライン受講との同時開講となり、全国から200名をこえるみなさまがご参加くださいました。
1日目は2つの講義を行いました。
最初の講師は、童心社の元編集者でもある日下部茂子先生。『おかあさんのはなし』『おおきくおおきくおおきくなあれ』など実演も交えながら、絵本と紙芝居の違いや実演のポイント、まついのりこ先生との紙芝居制作時の貴重なエピソードをお話しくださいました。
続いて、東京未来大学こども心理学部教授の佐々木由美子先生による講義です。
日本で生まれた紙芝居が、歴史的にどのように保育とかかわってきたのかを貴重な資料をもとにたどりました。
昭和初期、農繁期保育所で演じられた貴重な紙芝居も実演くださいました。
また、体温をもった「生きた声」で演じられる紙芝居が、今の子どもたちの健やかな成長に非常に重要な役割を果たすことをお話しくださいました。
2日目は、いよいよ受講生のみなさんの実演の時間、「みんなで演じてみよう!」です。
ご希望をいただいた中から5名の方に、紙芝居を演じていただきました。
今回の実演作品は、『ごきげんのわるいコックさん』『りゅうぐうのくろねこ』『チンパンジーのおんがくかい』『のばら』『ぞうさんきかんしゃ ぽっぽっぽっ』。
おひとりずつの実演のあとには、童心社編集部の橋口が演じ手の方とお話ししつつ講評を行いました。
そして2日間の最後に登場くださったのは、「ももんちゃん あそぼう」シリーズはじめ数々の紙芝居作品も手がけてきたとよたかずひこさん。
人気の『はい、タッチ』や『でんしゃがくるよ』、あかちゃん紙しばい『ワンワンワン』など、たくさんの作品を実演くださいました。
また、現在制作中の紙しばいの試作版を演じたあと、受講生の方に展開についての意見をもとめる珍しい場面も。
作家の視点から、紙芝居をつくるにあたりどんなことを考え、試行錯誤しているかについて、じっくりお話しいただきました。
2日間の講座にご参加くださった皆様から、さまざまなご感想をいただきました。
●子どもたちと一緒に紙しばいを楽しむときに、どんなことに演じ手が気を留めておくべきなのかがわかりました。今後実際にやってみるのが楽しみです。
●絵本と紙芝居の違い、なんとなくわかっているつもりでしたが、明確にそれぞれのよさがわかりました。紙芝居の奥深さを改めて思い知りました。本当に今こそ、子どもたち同士で一緒に楽しさを共有しあえる場を大切に作っていきたいです。
●演じてくださったどの方も、作品の世界をご自分の中にとりこんで見ごたえ、聴きごたえのある実演をされていてすごいなと思いました。
●人が人らしく育つため、紙芝居のような生きた言葉で語る文化の大切さについて改めて学ぶことができました。
ふだん子どもたちと紙しばいを楽しんでいらっしゃるみなさんの熱意にふれられたことは、私たち紙PROのメンバーにとってもかけがえのない経験となりました。
今回講座にご参加いただいたみなさまとは、これからも紙芝居をともに学び、楽しんでいく仲間として、つながっていくことができればと思います。
今回の講座は、9月19日までアーカイブを販売いたします。
ご希望の方は下記よりアクセスしてください。
https://doshinsha-kamishibai2023-minogashi.peatix.com/
今後も童心社は、紙芝居の魅力を多くの方に知っていただくべく活動を続けていきます。ぜひご注目ください。
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おおきくおおきくおおきくなあれ
まついのりこ 脚本・絵
小さな小さなぶたがいっぴきいるよ。みんなで「おおきくおおきくおおきくなあれ!」って、声をそろえて言ってみよう! 声に合わせて場面を抜くと、わあ、ぶたが大きくなった! こんどはたまごがひとつ。みんなで「おおきくおおきくおおきくなあれ!」すると、わあたまごも大きくなった! あれ? たまごがわれはじめたよ。なにがうまれるのかな?
最後はみんなで小さなケーキを「おおきくおおきくおおきくなあれ!」大きくなったケーキをみんなでたべて、おいしいね。
子どもたちの声の参加で紙芝居が進行する楽しい参加型紙芝居。みんなで楽しんで、うれしい気持ちを共感できる、人気ナンバーワンの紙芝居です。- 2歳~
- 1983年4月1日初版
- 定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
- 立ち読み
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ごきげんのわるいコックさん
まついのりこ 脚本・画
ごきげんのわるいコックさんがいます。「ごきげんなおしてよ」といいながら画面をぬくと、あれあれ、顔がぐーんと横に伸びて、もっとごきげんが悪くなっちゃった。困ったな、どうしよう。くにゅくにゅとぬくと、今度は、顔がぐにゅぐにゅになっちゃった。
いろいろなぬき方によって、次々にコックさんの顔が変わっていくよ。みんなで「コックさん、こっち向いて」と声をかけると……!? 最後には、おいしいキャンディーが登場し、みんなで食べて楽しめます。演じる楽しさがいっぱいの観客参加型の大人気の紙芝居。- 2歳~
- 1985年6月1日初版
- 定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
- 立ち読み
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りゅうぐうのくろねこ
イ・スジン 脚本・絵
むかし、ヤイという女の人がいました。木を売るのが仕事でしたが、毎日あまり売れません。ヤイは、だれかの役に立つことをねがい、のこった木を海辺へおいていきました。すると数日後、目の前に魚があらわれました。竜宮に招待されたヤイは、ふしぎなくろねこをもらって…。
- 4・5歳~
- 2011年8月1日初版
- 定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
- 立ち読み
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チンパンジーのおんがくかい
あべ弘士 脚本・絵
朝、チンパンジーたちが出てきました。最後にきたのはリーダーのキーボー。みんながシーンとする中、まわりのものをたたいて音をたて始めました。チンパンジーのぼうやも“タン タタタン”! 一緒に手をたたこう!
- 4・5歳~
- 2018年5月1日初版
- 定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
- 立ち読み
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のばら
二つの国の国境をそれぞれ守っている年寄りと若者の兵隊がいました。お互いに口も聞かずにいましたが、春になってのばらが咲き、二人は初めて言葉をかわします。二人は、お互いのことを語り合い、心を通わせて友人となります。しかしある日、ふたつの国の間で戦争がおきてしまいます。若者の兵隊は命令で国境から他の戦場へと赴きます。一人残った年寄りの兵隊は、若者の無事を祈り、生きて再び出会うことを願いますが、やがて若者の国は敗れ、そして若者が死んだことを知ります。
人と人とのつながりや未来を奪っていく戦争への怒りと悲しみ、平和への願いがこめられた紙芝居です。- 小学1・2年~
- 2005年6月10日初版
- 定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
- 立ち読み
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2017年度定期刊行紙しばい 年少向け おひさまこんにちは / とよたかずひこ にこにこシリーズ
ぞうさんきかんしゃ ぽっぽっぽっ
とよたかずひこ 脚本・絵
ぞうさんが先頭のぞうさんきかんしゃに、動物たちがのってきました。ぽっぽっぽっ……一緒にはしったら、お客さんがつかれちゃったみたい!? すると、ぞうさんきかんしゃが…。
ごっこ遊びにもつながる紙芝居。- 2歳~
- 2017年4月1日初版
- 定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
- 立ち読み
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ももんちゃん あそぼう / はじめましてのももんちゃん 3冊セット
どんどこ ももんちゃん
とよたかずひこ さく・え
どんどこ どんどこ どんどこ どんどこ。
橋をわたり、坂道をのぼり……ももんちゃんが、いそいでどこかへ向かっています。
山の上でくまさんにとうせんぼされても、どーんとたおし、どんどこ進んでいくももんちゃん。
ところがたいへん、ころんで頭をぶつけちゃった!
それでもたちあがり、涙をこらえてかけていくももんちゃんを待っていたのは……。
日本絵本賞を受賞した、「ももんちゃん あそぼう」シリーズの第1作。「どんどこ どんどこ……」と、声に出して気持ちのいいリズミカルな言葉と、力強く大胆な展開で、あっという間に最後のシーンまでひきこまれます。
「うちの子にそっくり!」「どんどこ前に進んでいくももんちゃんの姿に元気をもらっています」など、刊行以来、読者のみなさまから多くの反響があるロングセラー絵本です。- 0・1歳~
- 2001年9月10日初版
- 定価990円 (本体900円+税10%)
- 立ち読み