平和かみしばい

のばら

のばら

小川 未明 原作/堀尾 青史 脚本/桜井 誠

二つの国の国境をそれぞれ守っている年寄りと若者の兵隊がいました。お互いに口も聞かずにいましたが、春になってのばらが咲き、二人は初めて言葉をかわします。二人は、お互いのことを語り合い、心を通わせて友人となります。しかしある日、ふたつの国の間で戦争がおきてしまいます。若者の兵隊は命令で国境から他の戦場へと赴きます。一人残った年寄りの兵隊は、若者の無事を祈り、生きて再び出会うことを願いますが、やがて若者の国は敗れ、そして若者が死んだことを知ります。

人と人とのつながりや未来を奪っていく戦争への怒りと悲しみ、平和への願いがこめられた紙芝居です。

  • 定価1,728円 (本体1,600円+税)
  • 初版:2005年6月10日
  • サイズ:26.5×38.2cm
  • 頁数:12場面
  • 小学1・2年~
  • ISBN:978-4-494-07864-6
  • NDC:913

感想を書く

読者の声

「のばら」の感想
隣接する国の国境が舞台です。それぞれ老兵と若者が見張りをし、互いに口もきかずにいましたが、春になりのばらが咲き、二人は喜び初めて言葉を交わします。互いのことを語り合い交流を深めます。しかし、北方で一発の砲弾から両国で戦争が起り、若い兵士は命令で戦場に赴き戦死します。残された老兵は、若者の死を心から嘆きます。次の年、のばらは咲きません。このことで、戦争が人間の未来と命を奪い、人間同士の絆すら断ち切ってしまうことを表現しています。小川未明の原作よりも子どもにわかりやすい脚本とやわらかな画が、この作品の素晴らしさだと思います。(なにわのゴリちゃんさん・52歳・男性)
「のばら」の感想
国境をまもる敵の兵士同士が心をかよわせていくが、戦争によって敵同士戦いの現場にもどらなければならない。人間どうしなら平和にたのてても、国どうしだと戦争が起こる。どちらも人間がしていることなのに・・・(みっこさん・女性)
「のばら」の感想
国境を守る二人の兵隊のお話です。国も年齢も違う二人の交流が微笑ましく、その分、戦争に対する憎しみも深いものとなります。小さい子には難しいかもしれませんが、心に残るお話です。(うめしそさん・47歳・女性)