新刊紹介
2021.06.25
<新刊紹介>『おしいれのぼうけん』編集者が生き生きと語る傑作絵本誕生の裏側

今日ご紹介するのは、長年童心社の編集者として多くの作品を世に送り出してきた酒井京子(童心社会長)の著書、『本の力 私の絵本制作秘話』です。
著者は1969年の入社以来、絵本と紙芝居の編集に携わってきました。
本書では、それらの作品がどのように生まれてきたのか、編集者の視点から生き生きと語られます。
『おしいれのぼうけん』は、著者が子どもの本の編集者の仕事を続けていくべきか迷いをかかえていた入社3年目のころ、古田足日さんに相談したことがきっかけとなって創られました。
「作家と画家が組む場合、もっと文と絵の緊密な関係がほしいから、これからは編集者と三位一体で創りあげていく必要があるとぼくは思う」という古田さんの言葉から、作家・古田足日さん、画家・田畑精一さん、そして編集者である著者3人での作品づくりがはじまります。
保育園への取材や、3人での合宿、そしてページ割りや印刷などの本づくり……。さまざまな「冒険」を経て、1974年、ついに『おしいれのぼうけん』は出版されました。
著者は、こう書いています。
「力のある本というのは、作家と画家、もちろん編集者も、印刷屋さん、製本屋さんも含め、制作にかかわったすべての人の気持ちが、ひとつになる瞬間がある。
言葉ではうまく言い表せないが、そういうなんとも言えないありがたい瞬間。これは誰でも味わえるものではないと、今でも思う。
どんな本でもそれがあるかと言うと、そうではない。
私もいろいろな本を作ってきたが、それは、大げさな言い方かもしれないが、奇跡に近い。」
『おしいれのぼうけん』のほか、「14ひきのシリーズ」のはじまりや、入社間もないころのいわさきちひろさんとの仕事など、編集者ならでは、著者ならではのエピソードが数々登場します。
ロングセラー絵本の知られざる舞台裏を、ぜひのぞいてみてください。
(酒井京子・著)
著者は1969年の入社以来、絵本と紙芝居の編集に携わってきました。
本書では、それらの作品がどのように生まれてきたのか、編集者の視点から生き生きと語られます。
『おしいれのぼうけん』は、著者が子どもの本の編集者の仕事を続けていくべきか迷いをかかえていた入社3年目のころ、古田足日さんに相談したことがきっかけとなって創られました。
「作家と画家が組む場合、もっと文と絵の緊密な関係がほしいから、これからは編集者と三位一体で創りあげていく必要があるとぼくは思う」という古田さんの言葉から、作家・古田足日さん、画家・田畑精一さん、そして編集者である著者3人での作品づくりがはじまります。
保育園への取材や、3人での合宿、そしてページ割りや印刷などの本づくり……。さまざまな「冒険」を経て、1974年、ついに『おしいれのぼうけん』は出版されました。
著者は、こう書いています。
「力のある本というのは、作家と画家、もちろん編集者も、印刷屋さん、製本屋さんも含め、制作にかかわったすべての人の気持ちが、ひとつになる瞬間がある。
言葉ではうまく言い表せないが、そういうなんとも言えないありがたい瞬間。これは誰でも味わえるものではないと、今でも思う。
どんな本でもそれがあるかと言うと、そうではない。
私もいろいろな本を作ってきたが、それは、大げさな言い方かもしれないが、奇跡に近い。」
『おしいれのぼうけん』のほか、「14ひきのシリーズ」のはじまりや、入社間もないころのいわさきちひろさんとの仕事など、編集者ならでは、著者ならではのエピソードが数々登場します。
ロングセラー絵本の知られざる舞台裏を、ぜひのぞいてみてください。
(酒井京子・著)
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おしいれのぼうけん
お昼寝前に、ミニカーのとりっこでけんかをしたさとしとあきらは、先生に叱られておしいれに入れられてしまいます。そこで出会ったのは、地下の世界に住む恐ろしいねずみばあさんでした。
ふたりをやっつけようと、追いかけてくるねずみばあさん。でも、さとしとあきらは決してあきらめません。手をつないで走りつづけます―。80ページものボリュームがありながら、かけぬけるように展開するふたりの大冒険。1974年の刊行以来多くの子どもたちが夢中になり、版を重ねてきました。累計239万部を超えるロングセラー絵本。- 3歳~
- 1974年11月1日初版
- 定価1,540円 (本体1,400円+税10%)
- 立ち読み
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14ひきのシリーズ / はじめての「14ひきのシリーズ」(全2巻)
14ひきのあさごはん
いわむらかずお さく
もりのあさ。
はやおき いちばんは おじいさん。
おかあさんがおきて、おばあさんがおきて、こどもたちもめを さます。
おねぼうさんは だれ?
顔をあらったら、みんなで朝ごはんの準備です。まきわりはお父さん。お母さんとおばあちゃん、さっちゃんとよっちゃんは、どんぐりのこなでパンづくり。他の子どもたちは野いちごつみにでかけます。
やきたてのどんぐりパンに、ジャムとジュース。おいしいきのこのスープができたら、テーブルを囲んで、みんなでいただきます。
『14ひきのひっこし』と同時に刊行された、人気ロングセラー絵本「14ひきのシリーズ」の最初の1冊。
すがすがしい森の朝を舞台に、14ひきたちの1日のはじまりを描いた、累計部数100万部をこえる人気のロングセラー絵本です。- 3歳~
- 1983年7月10日初版
- 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
- 立ち読み
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原爆の絵 HIROSHIMA
広島の被爆者たちが、あの悲劇の日を描いた、怒りの画集。
- 中学生~
- 1977年6月25日初版
- 定価5,500円 (本体5,000円+税10%)
- 立ち読み