かまた先生の アリとキリギリス
医師・作家として、被災地支援や難民キャンプへの医療支援など、国内外で活躍する鎌田實さんの初めての紙芝居です。
「働かざるもの食うべからず」と、まじめに働くことの大切さを教えるイソップ童話の『アリとキリギリス』。
でももうひとつ「今の子どもたちに希望が持てるような寓話があったら」そうした思いのこめられた、鎌田實さん版の『アリとキリギリス』です。
スズキコージさんの迫力の絵も必見です。
内容説明
夏の間、バイオリンばかりひいていたキリギリス。冬になって食べものがなくなりアリの家を訪ねると、冷たく断られてしまいました。でもキリギリスのバイオリンに元気づけられたというアリがいて……。
関連情報
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2022/2/18
<メディア>紙芝居『かまた先生のはだかのおうさま』が、ラジオ番組「鎌田實×村上信夫 日曜はがんばらない 」(文化放送)で紹介されました。
2/13(日)鎌田實さんが村上信夫さんと司会を勤めるラジオ番組「日曜はがんばらない」 (文化放送)にて、紙芝居『かまた先生のはだかのおうさま』(鎌田實 脚本/松成真理子 絵)が紹介されました。第57回 ...
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2022/2/3
紙芝居『かまた先生のはだかのおうさま』が、ラジオ番組「鎌田實×村上信夫 日曜はがんばらない 」(文化放送)で紹介予定です。
作家、医師として幅広く活躍されている鎌田實さん。今月、2作目となる紙芝居『かまた先生のはだかのおうさま』(鎌田實 脚本/松成真理子 絵)が刊行されました。本作では、有名なアンデルセンの原作にはない、正 ...
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2020/2/21
〈千葉〉ハックルベリーブックスにて「人気のかみしばい展」が開催されます!
3/3追記…3/22に予定されていたオープニング・イベントは、コロナウイルスの感染拡大防止のため、やむを得ず中止となりました。ご了承ください。くわしくはハックルベリーブックス様へお問い合わせください。 ...
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2019/7/19
第57回 高橋五山賞受賞式
1年間に出版された紙芝居のうち、もっとも優れた作品に贈られる「高橋五山賞」。第57回(2018年度)は、高橋五山賞に『ころん こっつんこ』(こがようこ 脚本/和歌山静子 絵)が受賞しました。また同賞特 ...
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2019/7/5
<宮城>「スズキコージ 大千世界宇宙民謡画展」(仙台文学館開館20周年企画 第20回こども文学館えほんのひろば)が開催されます。
「スズキコージ 大千世界宇宙民謡画展」が仙台文学館開館20周年企画として下記日程で開催されます。奇想天外な発想、ダイナミックな描写、強烈な極彩色による生命力みなぎる作品を描き続ける絵本作家スズキコージ ...
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2019/6/21
長野日報2019年6月8日付で、鎌田實さん脚本の紙芝居『かまた先生のアリとキリギリス 』の五山賞特別賞受賞が紹介されました。
長野日報の記事では、諏訪中央病院(茅野市)の名誉院長で作家の鎌田實さんが脚本を担当した紙芝居『かまた先生のアリとキリギリス』(鎌田實さん脚本、スズキコージさん絵)の第57回五山賞の特別賞受賞について報 ...
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2019/5/31
第57回五山賞に『ころん こっつんこ』『とりのおうさま』『かまた先生の アリとキリギリス』の三作が受賞しました!
その年度に出版された紙芝居作品の中から優秀作品に授与される「五山賞」。高橋五山の業績を記念して設けられたこの賞に、第57回(2018年度)は、『ころん こっつんこ』(こがようこ 脚本/和歌山静子 絵) ...
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2019/1/22
報誌「毎日が発見」(KADOKAWA)2月号に紙芝居『かまた先生のアリとキリギリス』が紹介されます。
生活情報誌「毎日が発見」(KADOKAWA)2月号(1月28日発売)の鎌田實さんの連載コーナー「もっともっとおもしろく生きようよ」にて、鎌田實さんの紙芝居『かまた先生のアリとキリギリス』(鎌田實 脚本 ...
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2018/12/10
<東京>スズキコージさんの原画展「スズキコージ2018大千世界宇宙大爆裂展」が開催されます。
紙芝居『かまた先生のアリとキリギリス』や松谷みよ子かみしばい民話傑作選『まえがみたろう』(前後編)、『ハロウィンのかぼちゃ』などで、エネルギッシュで情熱的な絵を描く作家スズキコージさんの原画展「スズキ ...
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2018/12/5
紙芝居『かまた先生のアリとキリギリス』が、ラジオ「鎌田實×村上信夫 日曜はがんばらない 」にて紹介されました。
鎌田實さんが村上信夫さんと司会を勤めるラジオ番組「日曜はがんばらない」 (文化放送)にて、紙芝居『かまた先生のアリとキリギリス』が紹介されました。まじめに働くことの大切さを教えるイソップ童話の『アリと ...
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2018/11/14
紙芝居『かまた先生のアリとキリギリス』が、ラジオ番組「鎌田實×村上信夫 日曜はがんばらない 」(文化放送)にて紹介予定です。
医師・作家として、被災地支援や難民キャンプへの医療支援など、国外を問わず幅広く活躍されている鎌田實さん。今月、鎌田さんの初めての紙芝居『かまた先生のアリとキリギリス』(鎌田實 脚本/スズキコージ 絵) ...
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推薦のことば
- 新しい「アリとキリギリス」をなぜつくったか
- 「アリとキリギリス」は、「イソップ物語」に収められている作品です。元の話では、雪の中で飢えているキリギリスに、アリは食べ物をわけあたえず、キリギリスは餓死していく。これはこれで、まじめに働くことの大切さを教えるストーリーだと思います。でももうひとつ、子どもたちに希望が持てるような寓話があってもいいと考えました。
一九三四年、ウォルト・ディズニーはこのお話をアニメ映画にし、食べ物の御礼にキリギリスがアリに音楽を聞かせるという終結にしました。でももっと相手を理解することに踏みこんでみたらと思いました。
アリにはキリギリスに対して、嫉妬があったと思います。同時に憧れもあったでしょう。まじめに働くことは大事だけど、プラスアルファが大事だということに、アリも薄々気がついていたのではないでしょうか。
アリとキリギリスが理解しあうためには、食べ物を恵んであげることより、一緒に食べることが大事と思いました。
世界はどんどん壁をつくっていきます。宗教、民族、国家、価値観などの違いで分断され、異質な相手を切り捨ててしまっています。子どもたちには、人と人の間に壁があることを伝えるよりも、壁を壊すことの大切さを伝えたい。
キリギリスにも夢や希望があり、遊んでいるだけのだらしない存在と決めつけないようにしました。
皆の知らないところで、遠い南の国へ飛び立つ努力をしていたキリギリス。それを知ったアリ。二人はひと晩語り明かし、たがいのよいところを理解し、壁を壊していく。翌日キリギリスは、夢にむかって南国へ飛び立っていく。またいつか会おうとする二人に、友情が芽生えるのです。 自分とはちがう相手を理解しようとすることの大切さ、努力することの大切さ、夢や希望を持つことの大切さ、友だちをつくることの大切さを、この新しい紙芝居で伝えられたらと思っています。 - 鎌田 實(医師・作家、JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)代表)