イベント
「いわむらかずお絵本づくり50年展」に行ってきました!
それを記念して、栃木県の「いわむらかずお 絵本の丘美術館」では、ただいま記念展覧会が行われています。
先日、童心社スタッフが美術館にお邪魔してきました。
車から降りると、虫たちの声や鳥の鳴き声が聞こえます。
この日は秋晴れ。丘の上に立つ美術館からは、高い空と、色づく田んぼが見えました。
館内に入ると、大きなタペストリーが目をひきます。
50年の間にいわむらかずおさんが手がけた絵本の表紙が、ずらりと並んでいました。
「14ひきのシリーズ」は、12作すべての作品から原画が展示されています。
みずから展示室をご案内くださった、いわむらさん。その日が中秋の名月の前日ということで、『14ひきのおつきみ』の前でパチリ。
ちょうど14ひきたちがお月見台の準備をしていたころでしょうか。
「14ひきのシリーズ」は1983年に刊行がはじまり、今年で37年。
今では世界で1,500万部と、国や世代を超えて読みつがれています。
今回はそのほかにも『りんごがひとつ』や、エリック・カールさんとの共作『どこへいくの?To See My Friend!』から原画や資料が展示されていました。
美術館の周辺には、雑木林や篠(ささ)やぶ、田んぼなど自然とふれあえるフィールドが広がっています。
この日もトンボ、カマキリ、アマガエル、アザミに集うミツバチなどさまざまな生き物との出会いがありました。
『14ひきのとんぼいけ』の舞台になった池もあるんですよ。
自然と絵本の世界を行き来しながら、楽しいひとときを過ごせる「いわむらかずお 絵本の丘美術館」。
ご家族での秋のお出かけに、いかがでしょうか。
「いわむらかずお絵本づくり50年展」
■1 期 2020年9月12日(土)-11 月29 日(日)
■2 期 12月5日(土)-2021年2月28日(日)
■3 期 3月6日(土)-5月30日(日)
※会期ごとに、絵本原画を入れ替え
くわしくは美術館までお問い合わせください。
《いわむらかずお絵本の丘美術館》
住所:〒324-0611 栃木県那須郡那珂川町小砂3097
TEL:0287-92-5514
FAX:0287-92-1818
H P:http://ehonnooka.com/
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14ひきのおつきみ
いわむらかずお さく
今夜は十五夜。
14ひきの子どもたちは、おうちのある大きなクヌギの木の上に登り、何かを作っています。
「木の枝 切って、
ひもでしばって、
なにつくってる?」
子どもたちが力をあわせて、できあがったのは、みはらしのいいお月見台。
「ずっと ずっと 遠くが見える。
やっほー、おとうさんたち はやく おいでよ」
まっかな夕日がしずみ、あたりの森一面がもえるような夕焼けです。
夜が広がり、お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさんたちものぼってきました。
栗の実やどんぐり、おだんごをお供えしたら、山の向こうから、まんまるなお月さまがあらわれました。
「おつきさん ありがとう、
たくさんの みのりを ありがとう、
やさしい ひかりを ありがとう。」
お月見を題材に、自然の恵みへの感謝を描いた人気ロングセラー「14ひきのシリーズ」の第6作。
時間の経過とともに、夕暮れや月の光など、森の中の光と色の変化が繊細に美しく描かれ、その場にいるような森の空気や臨場感が伝わってきます。
お月見台を作るのに、お父さんに代わり中心になってがんばるいっくんやにっくん、小さなくんちゃんをやさしく気遣うさっちゃんの様子など、本作でも、家族1ぴき1ぴきが丁寧に描きこまれ、仕草や表情から14ひきたちの会話が聞こえてくるようです。- 3歳~
- 1988年6月25日初版
- 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
- 立ち読み
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どこへいくの? To See My Friend!
世界的絵本作家二人による合作絵本。
日本語、英語、左右両方の表紙から始まり、それぞれ対訳関係になって、ストーリーが展開します。- 3歳~
- 2001年11月15日初版
- 定価1,870円 (本体1,700円+税10%)
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14ひきのとんぼいけ
いわむらかずお さく
暑い夏。木漏れ日がゆれている。
「昼ごはん食べたら、とんぼ池で遊ぼう」と、いっくん。
子どもたちみんなでおでかけです。
とんぼ池には、とんぼがいっぱい。
木のえだでつくったボートでこぎだそう。
カエルや、イモリ、ゲンゴロウもいるよ。
ヒグラシが鳴き始めた夕焼けの道。
赤トンボといっしょにかえろう。
たくさんのトンボたちと、水辺の生き物が登場する、人気ロングセラーシリーズ第11作。10ぴきのきょうだいたちは、ハグロトンボ、オニヤンマ、ギンヤンマ、シオカラトンボ、ナツアカネなど、たくさんのとんぼたちと出会います。
アシの茎を登るヤゴ、オスがメスの上に直立するキイトトンボの産卵、水面に輪をつくってたまごをうむシオカラトンボ、水草の先に足をすぼめてとまり羽を休めるノシメトンボの群れ……。水辺にくらすトンボたちの生態のおもしろさや、卵/ヤゴ/成虫と姿をかえる命のつながりが、丁寧に描きこまれています。- 3歳~
- 2002年6月30日初版
- 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
- 立ち読み