どこからきたの? たべもの産地図鑑 (全4巻) 

井田仁康 監修/グループ・コロンブス

毎日食べている野菜や果物、肉や魚。どこでだれがつくり、どんなふうに運ばれて、スーパー、そしてわたしたちの食卓へ届いているのでしょう。主要な食べ物の、国内外の産地をとりあげ、生産や輸送の工夫、自給率、持続可能な生産について考えます。小5社会「日本の国土」「日本の食料生産」に対応。
『①野菜』、『②果物』、『③水産物』、『④穀物・畜産物』の4冊セット。

  • 揃定価14,960円 (本体13,600円+税10%)
  • 初版:2023年3月31日
  • 判型:A4判/サイズ:30.3×21.6cm
  • 小学5・6年~
  • ISBN:978-4-494-04660-7
  • NDC:610

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内容説明

毎日食べている野菜や果物、肉や魚。どこでだれがつくり、どんなふうに運ばれて、スーパー、そしてわたしたちの食卓へ届いているのでしょう。主要な食べ物の、国内外の産地をとりあげ、生産や輸送の工夫、自給率、持続可能な生産について考えます。小5社会「日本の国土」「日本の食料生産」に対応。
『①野菜』、『②果物』、『③水産物』、『④穀物・畜産物』の4冊セット。

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①野菜

どこからきたの? たべもの産地図鑑

①野菜

井田仁康 監修/グループ・コロンブス

身近な野菜について、おもな産地を紹介。それぞれの土地の気候や自然条件をいかした工夫によって、時期をずらした栽培や貯蔵管理が行われ、一年中野菜が供給されるしくみがわかります。また、流通やスーパーに届くまでも紹介。小5社会「日本の国土」「食料生産」に対応。

  • 小学5・6年~
  • 2023年3月31日初版
  • 定価3,740円 (本体3,400円+税10%)
  • 立ち読み
②果物

どこからきたの? たべもの産地図鑑

②果物

井田仁康 監修/グループ・コロンブス

身近な果物の、国内や外国のおもな産地を紹介。それぞれの果物に適した土地や自然の条件や、品種改良など産地ごとの工夫を解説します。果物は半数以上を輸入に頼っています。機械化が難しく手間のかかる果物の栽培をめぐるさまざまな取り組みを、自給率とともに考えます。

  • 小学5・6年~
  • 2023年3月31日初版
  • 定価3,740円 (本体3,400円+税10%)
  • 立ち読み
③水産物

どこからきたの? たべもの産地図鑑

③水産物

井田仁康 監修/グループ・コロンブス

魚やエビ・貝などの、国内・海外のおもな産地を紹介。漁の仕方や持続可能な漁業にむけた取り組み、加工や流通上の工夫、養殖での新しい試みなどを見ながら、水産業の未来も考えよう。小5社会「食料生産」に対応。

  • 小学5・6年~
  • 2023年3月31日初版
  • 定価3,740円 (本体3,400円+税10%)
  • 立ち読み
④穀物・畜産物

どこからきたの? たべもの産地図鑑

④穀物・畜産物

井田仁康 監修/グループ・コロンブス

米・小麦などの穀物と、肉や卵、牛乳などの畜産物の国内外のおもな産地を紹介。飼料穀物と畜産との関係も学びながら、畜産物の自給率や、戦争や円安など海外との関係による畜産物への影響も考えます。小5社会「食料生産」に対応。

  • 小学5・6年~
  • 2023年3月31日初版
  • 定価3,740円 (本体3,400円+税10%)
  • 立ち読み

書評

私たちの食卓にのぼる多様なたべものから学ぶこと 母のひろば707号(2023年04月15日発行)
 たべものに感謝し、食べられることの幸せを感謝する方は多くおられますが、多くの場合、私たちは食卓にのぼるたべものをあたりまえのように食べています。「どこからきたの? たべもの産地図鑑」(全4巻)は、そんなたべものとじっくり向き合い、たべものを多角的にとらえて、たべものに関する認識を深め、たべものを通して人々の努力や工夫を知り、そして命を大切にする心を育てたいと願って企画されました。
 第1巻は野菜、第2巻は果物、第3巻は水産物、第4巻は穀物・畜産物を取り上げています。その中で扱われているものは、私たちの食卓によくのぼるものばかりです。しかし、一口にイチゴやマグロといっても種類も産地もさまざまで、それぞれの産地でおいしく食べてもらうために多くの工夫がなされています。さらに私たち消費者に届くまでにも多くの人がかかわり、工夫が重ねられています。
 本書では、日本地図や世界地図、そして収穫量などの多くのデータを用い、詳しく解説しています。また、水産物などの漁獲高の経年変化から、どのような環境変化が地球でおこっているのか、輸入に頼る穀物と畜産物の関係などといった地球的・国際的な課題にも迫っています。つまり、このシリーズは、理科や社会科、家庭科などの内容も含む総合的な観点でたべものをとらえているのです。
 さらに、こうした私たちの食卓にのぼる多様なたべものを総合的に読み解いていく先には、命の大切さについての学びがあります。私たちの食べているものには、命があります。その命なしには私たちは生きていけません。それだからこそ、命を粗末に扱うのではなく、敬意をもって対峙することが必要となります。しかし、本書では命の大切さを押しつけてはいません。それは教えるべきものではなく、子どもたちを含め私たちがひとりひとり感じとっていくものです。この図鑑で紹介するさまざまな情報データから命の大切さ、さらには自分事としてはとらえにくい、人間を含めた地球を維持していく大切さを自覚してもらえるのではないでしょうか。
 これからの社会や地球の未来を担う子どもたちが、SDGsや将来に目を向けて、自分だけではなく、すべての人の幸福(Well-being)を考え、行動できるようになることは教育のめざすことのひとつです。このシリーズが、たべものを通して、こうした教育に、多少なりとも貢献できればと願っています。
井田仁康/筑波大学人間系教授

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