単行本絵本

わたり鳥

鈴木まもる 作・絵

春になると、南の国からやってくるツバメたち。巣をつくり、卵を温め、ヒナを育て、子どもたちが飛べるようになると、また南の国にかえっていきます。でも、渡りをするのは、ツバメだけではありません。世界中にもたくさんの渡り鳥がいます。なぜ、どうして彼らは何万キロもの旅をするのか――。その謎を追いかけ、渡り鳥とともに世界を旅する絵本。
世界中の渡り鳥を通して、生命の尊さを描きます。壮大な自然のドラマ。

  • 厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財(2017年)/厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財 特別推薦(2018年)
  • 定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
  • 初版:2017年3月15日
  • 判型:B5変形ワイド判/サイズ:25.1×25.6cm
  • 頁数:40頁
  • 4・5歳~
  • ISBN:978-4-494-01000-4
  • NDC:488

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内容説明

春になると、南の国からやってくるツバメたち。巣をつくり、卵を温め、ヒナを育て、子どもたちが飛べるようになると、また南の国にかえっていきます。でも、渡りをするのは、ツバメだけではありません。世界中にもたくさんの渡り鳥がいます。なぜ、どうして彼らは何万キロもの旅をするのか――。その謎を追いかけ、渡り鳥とともに世界を旅する絵本。
世界中の渡り鳥を通して、生命の尊さを描きます。壮大な自然のドラマ。

関連情報

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2018/5/9

『わたり鳥』が平成30年度児童福祉文化財特別推薦に選定されました!

昨年9月、厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財に選定された鈴木まもるさんの『わたり鳥』。この児童福祉文化財として推薦された作品の中で、とくに優れた作品である特別推薦に選定され、写真のような立派な ...

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2017/9/21

『わたり鳥』が児童福祉文化財に選定!

今年3月刊行された鈴木まもるさんの『わたり鳥』が、厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財に選定されました。なぜ、どうして彼らは長い旅に出るのか……世界中のわたり鳥たちと、ともに空を飛びながらその謎 ...

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2017/5/23

ラジオbayfm「真夜中のsoup」にて『わたり鳥』が紹介されました!

鈴木まもるさんの新刊絵本『わたり鳥』が、ラジオbayfm(MC:南壽あさ子、5月21日、24:31 ~24:54放送)の「真夜中のsoup」にて朗読紹介されました! ありがとうございました。

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書評

絵本フォーラム 第112号 2017年5月10日
土居安子のおすすめ絵本
深呼吸の時空(母のひろば635号) 2017年5月9日
 子どもの頃から、自然科学系の絵本や図鑑、読みものが好きだった。大人たちはいわゆる物語を贈ってくれたが、人間以外のいのちの生態のほうが、子どものわたしには、はるかにロマンティックに思えた。大人になってもこの傾向は変わっていない。こころに少々疲労が降り積もると、レイチェル・カーソン風にいうなら、「センス・オブ・ワンダー」の世界にしばし浸る。
 人間は、わたり鳥になれず、「留鳥」として一生を送るしかないし、わたり鳥の過酷とも言える一生を考えると、翼のない身に安堵もするが、この地球に鳥たちがいることで、わたしたちはどれほど救われていることか。……5,000キロもはなれたところから「ちずも みないで」飛んでくるという一節に心打たれた。描かれたさまざまな飛ぶ鳥の姿から、飛翔という伸びやかな文字が浮かぶ。
 「ワシなどに おそわれなように くらいよるに とんでくる」ひとつひとつの言葉と絵が、科学万能を今もって信じる人間の心に突き刺さる。ヒッチコックの映画『鳥』も、本書で触れられている鳥インフルエンザも、人間が考えなければならない課題である。
 「それでも 鳥たちは とんでいきます」というフレーズを握りしめて、今夜は眠る。深呼吸の時空を贈られたことに感謝しながら。
落合 恵子/作家・子どもの本専門店クレヨンハウス主宰

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