新刊紹介
2021.07.07
<新刊紹介>『おしいれのぼうけん』田畑精一さんの珠玉のことばたち
ロングセラー絵本『おしいれのぼうけん』や紙芝居『おとうさん』など、数かずの名作をうみだした田畑精一さん。
没後1年となる今年6月、その画業をしのぶ追悼展「ありがとう 絵本作家・田畑精一の歩いた道」が開催されました。
こちらの追悼展にあわせて制作されたのが、今日ご紹介する『ありがとう 絵本作家・田畑精一の歩いた道』です。
この本は、半世紀以上にわたって、絵本作家として子どもたちと向き合った田畑精一さんの言葉を編んだものです。
「いっぱしの〝軍国少年″だった」という少年時代。
その後情熱をそそいだ人形劇団のこと。
そして、古田足日さんとの出会いによって飛び込んだ、子どもの本の世界――。
1作1作と真摯に向きあい試行錯誤を重ね、作品にとってもっともよい絵とは何か、徹底的に追求した田畑さん。
本書には、絵本や紙しばいの表現についてや子どもたちについての想い、また、『おしいれのぼうけん』『ゆうちゃんのゆうは?』『さくら』といった作品がどううまれたかなど、田畑さんの子どもの本づくりの原点が凝縮されています。
たくさんの子どもを描いてきた田畑さんは、こんな言葉をのこしています。
「子どもたちをできるかぎり〝いきいき″と描きたいと思っている。
〝いきいき″ということは、絵の中の子どもたちにちゃんと「いのち」があること。
そして絵本を読んでる子どもたちが、「あっ、この子しってる!」と思わず口にするような、身近な姿の中にその「いのち」を描きたいのだ。(中略)
いろんな意見をのべる子どもたち、その子どもの一人一人が、他のだれともちがう自分だけの人生を生きている。
だから絵描きは、一冊の絵本の中でいろんな子どもの人生をいくども生き直すのである。」
人生をかけて子どもたちと向き合った田畑さんの作品に、改めて出会いたくなる一冊です。
(「ありがとう 絵本作家・田畑精一の歩いた道」実行委員会・編)
没後1年となる今年6月、その画業をしのぶ追悼展「ありがとう 絵本作家・田畑精一の歩いた道」が開催されました。
こちらの追悼展にあわせて制作されたのが、今日ご紹介する『ありがとう 絵本作家・田畑精一の歩いた道』です。
この本は、半世紀以上にわたって、絵本作家として子どもたちと向き合った田畑精一さんの言葉を編んだものです。
「いっぱしの〝軍国少年″だった」という少年時代。
その後情熱をそそいだ人形劇団のこと。
そして、古田足日さんとの出会いによって飛び込んだ、子どもの本の世界――。
1作1作と真摯に向きあい試行錯誤を重ね、作品にとってもっともよい絵とは何か、徹底的に追求した田畑さん。
本書には、絵本や紙しばいの表現についてや子どもたちについての想い、また、『おしいれのぼうけん』『ゆうちゃんのゆうは?』『さくら』といった作品がどううまれたかなど、田畑さんの子どもの本づくりの原点が凝縮されています。
たくさんの子どもを描いてきた田畑さんは、こんな言葉をのこしています。
「子どもたちをできるかぎり〝いきいき″と描きたいと思っている。
〝いきいき″ということは、絵の中の子どもたちにちゃんと「いのち」があること。
そして絵本を読んでる子どもたちが、「あっ、この子しってる!」と思わず口にするような、身近な姿の中にその「いのち」を描きたいのだ。(中略)
いろんな意見をのべる子どもたち、その子どもの一人一人が、他のだれともちがう自分だけの人生を生きている。
だから絵描きは、一冊の絵本の中でいろんな子どもの人生をいくども生き直すのである。」
人生をかけて子どもたちと向き合った田畑さんの作品に、改めて出会いたくなる一冊です。
(「ありがとう 絵本作家・田畑精一の歩いた道」実行委員会・編)
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ありがとう 絵本作家・田畑精一の歩いた道
<子どもたちをできるかぎり“いきいき”と描きたいと思っている。“いきいき”ということは、絵の中の子どもたちにちゃんと「いのち」があること>『おしいれのぼうけん』の作者であり、なかまたちとともに日本の新しい子どもの本の世界を切りひらいた絵本作家・田畑精一。その数々の言葉を紹介。戦争を体験して、絵本作家になるまでのこと。絵本の表現や、子どもたち、自作絵本への想い……。そこには子どもの本づくりの原点が!
- 一般~
- 2021年7月2日初版
- 定価1,320円 (本体1,200円+税10%)
- 立ち読み
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おしいれのぼうけん
お昼寝前に、ミニカーのとりっこでけんかをしたさとしとあきらは、先生に叱られておしいれに入れられてしまいます。そこで出会ったのは、地下の世界に住む恐ろしいねずみばあさんでした。
ふたりをやっつけようと、追いかけてくるねずみばあさん。でも、さとしとあきらは決してあきらめません。手をつないで走りつづけます―。80ページものボリュームがありながら、かけぬけるように展開するふたりの大冒険。1974年の刊行以来多くの子どもたちが夢中になり、版を重ねてきました。累計239万部を超えるロングセラー絵本。- 3歳~
- 1974年11月1日初版
- 定価1,540円 (本体1,400円+税10%)
- 立ち読み
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ゆうちゃんのゆうは?
生まれた弟の名前は「ゆう」。その一つの言葉を追って、つぎつぎに展開する空想世界。
- 4・5歳~
- 1981年3月30日初版
- 定価1,540円 (本体1,400円+税10%)
- 立ち読み