『なーんだ なんだ』『はなび ドーン』など、人気あかちゃん絵本で知られる、絵本作家カズコ G•ストーンさんの新作のご紹介です。

 　  「こねこの　たまちゃん
  　 　なに　みてる？」

　   「しっぽ　しっぽ　みてる
   　　しっぽ　しっぽ　だーれの？」

　たまちゃんがみていたのは、こねこのみみちゃんのしっぽでした。
 
　たまちゃんとみみちゃんは、「おはよう」とごあいさつ。

  

 

２ひきの前に、こんどは、長いしっぽがあらわれました。

   　「しっぽ　しっぽ　だーれの？」

   ２ひきが遊んだ、長いしっぽは、だいすきなお母さんのしっぽでした。

 グルンと丸くなったり、ビョンとはねたり……お母さんねこのしっぽの形と動きに、絵本をみるあかちゃんも興味しんしん。ねこたちのやわらかな表情やしぐさ、「しっぽ　しっぽ」というはずむ音のくりかえしとともに、親子で遊ぶほんわかゆったりした時間を心地よく楽しめる絵本です。


   この本を担当した編集者のことばをご紹介します。

   『たまちゃんとしっぽ』は、ゆっくりゆっくり読むのがおすすめです。まだ言葉を話さないあかちゃんも、目をまんまるにして「あっあっ！」と声を出し、（ねこちゃんがいるよ！）と教えてくれます。少しずつ言葉が出るようになったあかちゃんは、「にゃあにゃ！」「ぽっ、ぽっ！（しっぽ、しっぽ！）』「おかあしゃん、いたね」と、伝えてくれます。絵本の背景のピンクのようにあたたかな時間が、あかちゃんの心にも、いっしょに読んでいる大人のみなさんの心にもながれ、この絵本が、あかちゃんとの大切な一冊になったらうれしいです。


   あかちゃんと、しっぽを指でなぞったりしながら、どうぞゆっくり楽しんでみてくださいね。
   20ページ／０歳から