知ってわくわく!日本語 オノマトペ/敬語/外来語(全3巻)

『もやもや解消! オノマトペ』『どれだけご存じ? 敬語』『使ってクール! 外来語』の3冊セットです。

  • 揃定価7,260円 (本体6,600円+税10%)
  • 初版:2025年1月24日
  • ISBN:978-4-494-04703-1
  • NDC:810

感想を書く

内容説明

『もやもや解消! オノマトペ』『どれだけご存じ? 敬語』『使ってクール! 外来語』の3冊セットです。

もやもや解消! オノマトペ

知ってわくわく!日本語 オノマトペ/敬語/外来語(全3巻)

もやもや解消! オノマトペ

三田村信行 文/たかいよしかず

擬音語、擬態語などの総称であるオノマトペ。ふだんなにげなく見聞きしたりていることばに、実はたくさんのオノマトペが使われています。例えば「眠り」にまつわるオノマトペだけでも、「うとうと」「こっくりこっくり」「すやすや」「ぐーぐー」「こんこん」「ぐっすり」など、多種多様。それぞれのオノマトペを使うと、微妙なニュアンスのちがい、動作や様子なども伝えることができます。たくさんのオノマトペを知って、ことばの表現力を「どんどん」みがこう! 

  • 小学3・4年~
  • 2024年10月31日初版
  • 定価2,420円 (本体2,200円+税10%)
  • 立ち読み
どれだけご存じ? 敬語

知ってわくわく!日本語 オノマトペ/敬語/外来語(全3巻)

どれだけご存じ? 敬語

横沢彰 文/たかいよしかず

敬語は、相手をうやまう気持ちを込めてつかうことばです。敬語には大きく分けて「尊敬語」「謙譲語」「ていねい語」があり、特別なことばをつかう言い方や、ふつうのことばを変化させてつかう言い方などがあります。むずかしく思えることばかもしれませんが、敬語は人を思いやる気持ちを伝える言語表現です。そんな敬語をわかりやすく盛り込んだバラエティに富んだお話をとおして、楽しく敬語を学びましょう!

  • 小学3・4年~
  • 2024年11月29日初版
  • 定価2,420円 (本体2,200円+税10%)
  • 立ち読み
使ってクール! 外来語

知ってわくわく!日本語 オノマトペ/敬語/外来語(全3巻)

使ってクール! 外来語

吉橋通夫 文/たかいよしかず

日本語には、「和語」「漢語」「外来語」という種類があります。 「和語」は日本にもともとあったことば。「漢語」は昔に中国から入ってきたことばです。そして、「外来語」とは、もとは外国語であったものを、日本語としてつかうようになったことばです。もとになった外国のことばと同じ意味でつかわれている外来語もありますが、それとはちがう意味でつかわれるようになったものもあります。もとの言語や語源を知って、クールな外来語マスターになろう!

  • 小学3・4年~
  • 2024年12月12日初版
  • 定価2,420円 (本体2,200円+税10%)
  • 立ち読み

書評

くすくす、にやにやしながら言葉を学ぶ 母のひろば728号 2025年1月15日発行
『どれだけご存じ? 敬語』の著者である横沢彰先生との出会いは、思い起こせば40年前。私が中学3年、先生が20代半ばで、教員2年目のころ。先生は、私のクラスの国語を担当することになった。はじめこそ何とも静かだった授業時間だが、1学期も後半になると、笑いが絶えない楽しい時間になっていた。子どものころの話、糸いとい魚川に生息する虫の話、大学時代の話、若い先生たちとお酒を飲みにいった話……。先生はいろいろな話をしてくれた。テストを返却するときは、ドキドキしながら待つ生徒をおどろかそうと、答案用紙が入った袋を背広の背中にかくして、「採点が間に合わなかった」と申し訳なさそうに教室に入ってきたり、よく分からないダジャレで私たちをホッコリさせてくれたり。国語の授業が退屈だと思っていた私にとって、横沢先生と過ごす時間は、大爆笑の連続だった。
 その後、私は横沢先生と同じ、中学校の国語教諭という職業を選び、そして偶然が重なり、縁あって同じ職場で働くことになった。先生と一緒に働いてみて実感したことは、温かい人柄が周りにいる私たちを幸せな気持ちにさせてくれるということだ。そんな恩師の著書紹介文を書くということで、この「敬語」の本を読んでみた。読み始めてみると、おもしろくてあっという間に読み終わってしまった。
 敬語をつかった物語がとにかくおもしろい! 「言之葉厳格さん」「宇宙冒険家グーネムさん」といった登場人物のネーミング、それにまつわる物語に、知らず知らずのうちに口元が緩む。蚊の親分・子分の話、なんじゃくんの職場体験の話にも、にやにやが止まらない。横沢先生のユニークで温かい人柄が、この短編集にそのまま表れているのだ。
 なんじゃくんとなんだくん、なんやちゃんに、つっこみ役のとりじいが登場する「マンガde敬語」では、堅い敬語を楽しく学ぶことができる。この4人は「オノマトペ」や「外来語」など、シリーズの他の作品にも共通して登場するのだが、愛嬌のある面立ちとやりとりが、読者の心を鷲掴みにする。
 小中学校で「敬語」の学習に当てられる時間は短いが、敬語は私たちの実生活で繰り返し使うもの。特に中学校は社会に出る準備をする時間であり、先生や先輩に対して敬語をつかう機会が、小学校よりグーンと増える。相手を敬っている、大切にしているという思いを伝えるための一つの方法として、この本を読んで、敬語に親しんでもらえたらと思う。
 ここですべての作品について触れることができないが、「オノマトペ」や「外来語」も、にやにやしながら言葉について楽しく学べるものになっているので、ぜひ手に取っていただけたらと思う。
栗田和恵/中学校教諭

もっと見る