今森光彦の昆虫教室 (全2巻) 

今森光彦

子どもの頃から虫が大好きだった写真家・今森光彦が、虫の野外でのくらしの様子と、虫のとりかた、これまで実践したかいかたを紹介。虫とりや飼育のコツやまめ知識など、今森先生ならではの情報が満載です。虫がすむ自然に目をむけ、生きものにとっての環境の大切さを考えさせてくれるシリーズ。この本をきっかけに、子どもたちは五感を使い、虫と知恵くらべをしながら自然や環境と生き物の関わりを体験することができます。

  • 揃定価4,400円 (本体4,000円+税10%)
  • 初版:2013年6月20日
  • 判型:A4変型判/サイズ:28.7×22.2cm
  • 頁数:各48ページ
  • 小学1・2年~
  • ISBN:978-4-494-04453-5
  • NDC:486

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内容説明

子どもの頃から虫が大好きだった写真家・今森光彦が、虫の野外でのくらしの様子と、虫のとりかた、これまで実践したかいかたを紹介。虫とりや飼育のコツやまめ知識など、今森先生ならではの情報が満載です。虫がすむ自然に目をむけ、生きものにとっての環境の大切さを考えさせてくれるシリーズ。この本をきっかけに、子どもたちは五感を使い、虫と知恵くらべをしながら自然や環境と生き物の関わりを体験することができます。

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今森光彦の昆虫教室 とりかた・みつけかた

今森光彦の昆虫教室

今森光彦の昆虫教室 とりかた・みつけかた

今森光彦

虫とりの心得や虫とりに持っていくものなど、基本的な情報を網羅。網のふりかたから、ユニークなトラップのしかけかたまで、今森先生が実際に行った写真を、わかりやすく解説しています。カブトムシ、クワガタムシ、チョウ…人気の虫ごとに、虫のとりかた、持ち帰りかたなどを分かりやすく解説します。採った虫の名前がわかる標本ページも充実。標本づくりを写真付きでわかりやすく解説、固くなった虫を柔らかくする軟化展翅・展脚や標本の修復など、昆虫少年も満足する応用編も載っています。

  • 小学1・2年~
  • 2013年6月20日初版
  • 定価2,200円 (本体2,000円+税10%)
  • 立ち読み
今森光彦の昆虫教室 くらしとかいかた

今森光彦の昆虫教室

今森光彦の昆虫教室 くらしとかいかた

今森光彦 作/廣野研一

虫は野外でどんなくらしをしているのか、人気の虫の面白い生態を写真で紹介しています。くらしを知ったところで、その虫の飼い方を掲載。カブトムシからトンボ、アメンボ、クモまで…。ケージに入れるものやエサをイラストで分かりやすく解説しています。カブトムシやクワガタムシなど、人気の虫は特に卵のうませ方や羽化の観察など、情報満載。フィールドノートのつけかた、写真のとりかたなど記録の残しかたも、実例つきで丁寧に掲載し、飼育の達人と言われたファーブルや、昆虫のあつまる庭の作り方も紹介しています。

  • 小学1・2年~
  • 2013年6月20日初版
  • 定価2,200円 (本体2,000円+税10%)
  • 立ち読み

推薦のことば

支え合ういのちの営みを感受する――虫たちを追ったその先に… 2013年8月1日
 素敵なことに、大人になっても昆虫に夢中になれる人たちがいます。
 彼らはいろんな虫の名前を知っているだけでなく、虫の生息する環境のことをびっくりするほどよく知っています。考えてみるとそれもそのはず。大好きな虫に出会うためには、その虫がどの季節のどの時間帯にどんな地形のどんな植生の場所にいるのか、知っている必要がありますものね。彼らと話していると、子どもの頃から大好きな虫を追いかけているうちに、こんなにも深い生態系の理解が培われていくのかと、嬉しい驚きを感じさせられます。
 虫を遊び相手に過ごす時間の喜びを知った子どもたちの中には、どうにかして虫たちとお別れせずに大人になれないものかと、知恵を絞りはじめる子がいるようです。数々の受賞歴を持つ写真家である今森光彦さんは、どうやらそのひとりで、虫たちを遊びと仕事のどちらの相手にもできる道を探しているうちにカメラマンになっていたのではないかと思われます。
 「今森光彦の昆虫教室」には、そんな今森さんが、昆虫の採集、飼育、撮影を通して学んだこと、身につけた技、そして全身で味わった驚きや喜びがちりばめられています。
 「とりかた・みつけかた」編では、「昆虫採集に連れて行って」とお願いされた今森名人が、にっこり微笑んで「ようし、わかった。それじゃ、まず虫捕り網を見せてやろう……」と応えるような具合で、事前準備から、虫の捕り方、見つけ方、調べ方そして標本の作り方までを、臨場感あふれる姿で指南してくれます。
 捕った虫を飼ってみたくなったら「くらしとかいかた」編のページをめくってみてください。虫を飼う面白さやむつかしさ、そして成長過程の不思議さを、よくよく知っている今森さんが、自らの体験を通して会得した、飼育のコツや観察のポイントを伝授してくれます。
 縁あって、今森さんが毎年夏休みに開いてきた昆虫採集の合宿に参加させていただいた私は、この本の誕生の秘密がわかったような気がしています。昆虫たちの動きに誘われて、活き活きと虫捕り網を振りはじめる子、じっと目を凝らし雑木林に生きる虫たちを見つめる子…そんな子どもたちにその場で伝えてあげていることを、日本中の子どもたちにも届けてあげたくなったのでしょう、今森さん。
 麦わら帽子に虫捕り網……それが夏の風物詩であることの深い意味に、思いを馳せてみたくなりました。人もまた、さまざまな生き物とのつながりの中で生かされている存在であることを感受する……この大切な力を培う知恵は、案外身近な営みの中に織り込まれていたのかもしれません。
當眞千賀子(九州大学大学院教授/発達心理学)