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2024.02.02
【ぼくがぼくで、うれしい!】名作ロングセラー紙芝居『こねこのしろちゃん』
2月22日は猫の日。
今日は猫の登場する紙芝居の中から、1983年刊行の人気のロングセラー作品をご紹介します。
おかあさん猫から、かわいい5ひきのあかちゃん猫が生まれました。
おかあさんも、4ひきのきょうだいたちもまっ黒なのに、5番目のしろちゃんだけはまっ白です。
きょうだいたちとかくれんぼしても、ひとりだけ白いしろちゃんは、すぐにみつかってしまいます。
おかあさんもきょうだいたちも、黒くて毛がつやつや光っているのに、自分だけ白くてよその子みたい。
「みんなのように、くろかったら いいのに。
なぜ、ぼくだけ しろいんだろうな。
あああ、ぼく、くろくなりたいな。」
みんなみたいに黒くなりたいしろちゃんは、池のどろんこで泥だらけになりますが、おかあさんにみつかって、洗ってもらい、やさしく抱かれてぐっすりおひるねです。
めがさめて、元気に外へ出かけたしろちゃんがみつけたのは、ペンキやさんが使っている、黒いペンキ。
ペンキの色も、おかあさんやきょうだいたちみたいにまっ黒です。
しろちゃんは、ペンキの缶に入って黒くなろうとしますが……。
しろちゃんが次は何をするのか、観客もハラハラドキドキ。
最後には立派な白猫のおとうさんに出会って、自分がなぜ白いのかわかったしろちゃん。
自分が自分であることが誇らしく、うれしいしろちゃんの気持ちが、紙芝居をみる子どもたちにも伝わってきます。
脚本は多くの紙芝居を手掛けた名手・堀尾青史さん。文章は声に出して心地よく、小さな子どもたちの心によりそって描かれていて、観客に語りかけながらお話がすすんでいきます。
画家・和歌山静子さんによる猫たちの仕草や表情が、なんともかわいらしく、また黄色の背景に白や黒の配色が鮮やかで、わかりやすく、見やすく描かれています。
ぜひ一度は手にとって子どもたちに演じてみていただきたい、傑作ロングセラー紙芝居です。
12場面。3歳頃から楽しめます。この作品は、大型紙芝居版も刊行されています。
(脚本・堀尾青史 絵・和歌山静子)
▼単品の他、こちらのセットでも販売されています。
おはなしがいっぱい (全7巻)
https://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494071449
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こねこのしろちゃん
おかあさんも、きょうだいたちもみんな毛の色がまっ黒なのに、ひとりだけまっ白なしろちゃん。自分だけ色がちがってよその子みたい。みんなみたいに黒くなりたいしろちゃんは、池のどろんこで泥だらけになりますが、お母さんにみつかって、洗ってもらい、やさしく抱かれてぐっすりお昼寝です。でも、やっぱり黒くなりたいしろちゃんは、ペンキやさんの黒いペンキをみつけて、近づいていきますが……。
しろちゃんの行動に、観客もハラハラドキドキ。最後には立派な白猫のおとうさんに出会って、自分がなぜ白いのかわかったしろちゃん。自分が自分であることが誇らしく、うれしいしろちゃんの気持ちが、紙芝居をみる子ども達にも伝わってきます。人気のロングセラー紙芝居。- 2歳~
- 1983年4月1日初版
- 定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
- 立ち読み