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2022.05.11
作家の早乙女勝元さんが逝去されました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

作家で、東京大空襲・戦災資料センター名誉館長の早乙女勝元さんが、5月10日に逝去されました。90歳でした。
12歳の頃、東京大空襲を体験した早乙女さんは、生きのびた人々の記憶を再現したルポルタージュ作品『東京大空襲』(岩波新書)で日本ジャーナリスト会議奨励賞を受賞され、「東京空襲を記録する会」での活動や、東京大空襲・戦災資料センター」で、東京大空襲の語り部としての活動など、平和を願う活動で活躍されてきました。
童心社では、11歳で米兵に村を襲われ、家族を殺された少女ダーちゃんの体験を記した『ベトナムのダーちゃん』(1974年)がベストセラーとなり、その後映画化もされ、ベトナム戦争を反対する平和運動に大きな影響を与える作品となりました。
昨年3月には、ご自身の東京大空襲の実体験を元にした紙芝居『三月十日のやくそく』(伊藤秀男・絵)を出版、年間で最も優秀な紙芝居に送られる2020年度の五山賞を受賞されています。
いつの時代にも、犠牲を強いられる子どもたちの立場から、戦争の悲惨さや平和への思いを、これからの未来を担う世代にむけて、描き続けきた早乙女勝元さん。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
12歳の頃、東京大空襲を体験した早乙女さんは、生きのびた人々の記憶を再現したルポルタージュ作品『東京大空襲』(岩波新書)で日本ジャーナリスト会議奨励賞を受賞され、「東京空襲を記録する会」での活動や、東京大空襲・戦災資料センター」で、東京大空襲の語り部としての活動など、平和を願う活動で活躍されてきました。
童心社では、11歳で米兵に村を襲われ、家族を殺された少女ダーちゃんの体験を記した『ベトナムのダーちゃん』(1974年)がベストセラーとなり、その後映画化もされ、ベトナム戦争を反対する平和運動に大きな影響を与える作品となりました。
昨年3月には、ご自身の東京大空襲の実体験を元にした紙芝居『三月十日のやくそく』(伊藤秀男・絵)を出版、年間で最も優秀な紙芝居に送られる2020年度の五山賞を受賞されています。
いつの時代にも、犠牲を強いられる子どもたちの立場から、戦争の悲惨さや平和への思いを、これからの未来を担う世代にむけて、描き続けきた早乙女勝元さん。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
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2020年度定期刊行紙しばい ともだちだいすき / 平和を願う紙芝居(全4巻)
三月十日のやくそく
毎日、あちこちで空襲がある。学校も兵隊になる訓練ばかりだ。でも、ぼくのところにまで空襲はまだこないと思っていた。けれど、その日はやってきた。1945年3月10日の真夜中、空は爆撃機にうめつくされ、町は炎につつまれた……。熱風にあおられながら逃げまどうさなか、ぼくは友達のガンちゃんにであう。「また あおう、やくそくだぞ。」と、再会を誓ったけれど……。著者、早乙女勝元さんの実体験をもとにした紙芝居。
- 4・5歳~
- 2021年3月1日初版
- 定価2,200円 (本体2,000円+税10%)
- 立ち読み
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ベトナムのダーちゃん
ベトナム戦争で、両親を目の前で殺された少女ダーちゃんの苦難の日々を描く感動のベストセラー。
- 1974年2月1日初版
- 定価1,282円 (本体1,165円+税10%)
- 立ち読み