2020.08.31

<いま、演じたい紙芝居>「いざ」という時のために『にんじゃせんせい いざまる 体を動かす練習』

あす9月1日は「防災の日」です。

今日は、いつかくる「いざ」という時のために、小さな子どもたちにも災害に備えることの大切さを伝える紙芝居『にんじゃせんせい いざまる 体を動かす練習』をご紹介します。


ここは、にんじゃえん。
にんじゃせんせいと一緒に、だんごまるくんとひなまるちゃんが技の練習をします。

♪だんだん まるまる だんごむし
だんごまるくんのお得意は、<にんぽう・だんごむし>。頭をおさえて小さくまるまりましたよ。

ひなまるちゃんは、<にんぽう・ひよこあるき>で小さくなってトコトコ上手に歩きました。

そして最後は……<にんぽう・うさぎみみ>!
いざというときは、耳をすまして先生の話を聞きます。


ここでだんごまるくんからの質問です。

「“いざ”って、どういうときですか?」

そのとき、ぐらぐらと地面がゆれはじめました!


脚本部分には、本作がふくまれるシリーズ「もしもにそなえる防災紙芝居」の監修を手がけた原本憲子さんの解説が掲載されています。

「地震・火災・津波等、災害は様ざまあります。それぞれの災害を想定し避難訓練をおこないますが、災害発生時に共通して求められる幼児の能力の一つに、基礎的な体力が挙げられます。
知識を得ても体力がともなわなければ命を守ることはできません。幼児の場合、日常の何気ない行動や遊びを通して一人一人の体力向上を目指すことが安全指導につながります。
この紙芝居は、体を動かす楽しさを味わえる遊びを工夫する一助となることを期待し作成しました。」

「いざ」という時、大人であっても冷静にすばやく行動するのは難しいもの。
忍者遊びなら、子どもたちもきっと楽しんで体を動かせるはずです。
自分自身を守るため、親子で一緒に忍法を会得してみてはいかがでしょうか。

8場面、3歳から。

(津田真一・脚本 市居みか・絵 原本憲子・監修)

にんじゃせんせい いざまる

もしもにそなえる 防災かみしばい

にんじゃせんせい いざまる

津田真一 脚本/市居みか 絵/原本憲子 監修

忍者のだんごまるくんとひなまるちゃんが、先生とわざを練習しています。〈にんぽう・だんごむし〉は、頭を守って丸まること。〈にんぽう・ひよこあるき〉は、しゃがんでトコトコ歩く。〈にんぽう・うさぎみみ〉は耳をすまして先生の話を聞く。これができれば、いざというときもバッチリ。みんなもできるかな? 日常生活や遊びの中で、普段から自分の体を思うように動かせるようにしておくことが、いざというときに力になります。

  • 3歳~
  • 2014年7月30日初版
  • 定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
  • 立ち読み