絵本・こどものひろば

ナミチカのきのこがり

降矢なな

ナミチカがおじいちゃんと初めてのきのこがりに出かけると、おもしろいキノコが次々に現れます。食べられるキノコを探しながら行くうちに、丸く輪になっている赤いキノコが見つかりました!
ふしぎなことにキノコたちはダンスを始め、ナミチカはさそわれるままに、鬼ごっこをはじめます。森の奥で大きなボールキノコを見つけ、みんなで遊んでいるうちに……。
気がつくと迷子になっていたナミチカは、無事に戻れるでしょうか?

  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 初版:2010年9月10日
  • 判型:B5判/サイズ:19.1×26.6cm
  • 頁数:32頁
  • 3歳~
  • ISBN:978-4-494-02557-2
  • NDC:913

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内容説明

ナミチカがおじいちゃんと初めてのきのこがりに出かけると、おもしろいキノコが次々に現れます。食べられるキノコを探しながら行くうちに、丸く輪になっている赤いキノコが見つかりました!
ふしぎなことにキノコたちはダンスを始め、ナミチカはさそわれるままに、鬼ごっこをはじめます。森の奥で大きなボールキノコを見つけ、みんなで遊んでいるうちに……。
気がつくと迷子になっていたナミチカは、無事に戻れるでしょうか?

読者の声

読者さま

子育てサークルでも紹介したいです。

60年近く前の子どもの頃は、きのこを取りに行ったり、たきぎを取り行ったりするのが田舎の普通の暮らしでした。『ナミチカのきのこがり』とは全く違った風景で比べると、とてもおしゃれでかっこよく感じます。スロバキアの森の空気に触れさせていただいて、とても嬉しいです。もちろん孫と楽しんでいます。子育てサークルでも紹介したいです。

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スロヴァキアの森へ
みなさんは、キノコ狩りに行ったことがありますか?
日本人にとって、キノコ狩りってあまり身近ではないように思うのですが、それは私が東京育ちだからでしょうか。キノコには毒キノコや笑いタケなどもあって、素人が気軽に採って食べては危ない恐さがあるように思えます。
しかし、スロヴァキアの人びとにとって、キノコ狩りは家族が普通に楽しむ娯楽のひとつです。と同時に、たいせつな食料採集活動のひとつでもあります。まちがいを犯さないために、本屋さんには何種類ものキノコ図鑑が売られています。シーズンが来ると、人々は天候や気温をチェックして、朝早くからカゴを持って森へでかけます。集めたキノコの大半は、干しキノコやビン詰めなどの自家製保存食にします。
私がはじめてキノコ狩りに行ったのも、スロヴァキアの森でした。夫や義父母たちに混ざってキノコをさがす初心者の私には、食べられるキノコがまったく見つけられません。地面に焦点、視神経を集中させながら歩いていると皆からはぐれそうになり、あわててキョロキョロ辺りを見回したり。そんな中、生まれてはじめて本物のベニテングダケを見つけたときの驚き!
この絵本は、「私のはじめてのキノコ狩り」でもあります。スロヴァキアの森の空気を、日本へ送りこめたら嬉しいです。どうぞナミチカといっしょに、森のキノコたちとのひとときを楽しんで下さい。
降矢なな

書評

赤旗 2010年10月23日 子どもの本
尾代亜由さん(安曇野ちひろ美術館)

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