小学校1年生の女の子まこの視点で、おねえちゃんになる喜びを描いた幼年童話の新刊をご紹介します。

「おはよう、あかちゃん」
まこは、ママのおなかに毎日声をかけます。
まこはあかちゃんがうまれてくるのが、楽しみでしかたありません。
だって、もうすぐおねえちゃんになるのですから。


いよいよ出産の日。
あかちゃんがうまれてくるのを病院でまっているうちに、まこはねむってしまいました。

……「まこ、まこ」


ねこのリリにおこされて目をあけると、まこはうすみどり色のあかるい森にいました。
うんとちいさいころ、まこはここにいたことがあります。
そう、ここはおかあさんのおなかの中！

まことリリが森をぬけて野原にでると、ちいさいあかちゃんがねむっていて、まこを「おねえちゃん！」とよんでくれました。
あかちゃんは、まこのいもうとだったのです！

みんなであそんでいると、とおくからママのよぶ声がします。あかちゃんのうまれるときが、ちかづいているのです……。

小学校1年生のまこの視点で、命の誕生をファンタジックに描きます。
おねえさん、おにいさんになるお子さんにぴったりのお話です。

63ページ／小学校１・２年生から
かわしまえつこ 作／高橋和枝 絵
https://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494020812