だいすき絵童話

まこが、おねえちゃんになった日!

かわしまえつこ 作/高橋和枝

ママのおなかにはあかちゃんがいます。まこは、もうすぐおねえちゃんになるのです。
いよいよ出産の日。あかちゃんがうまれてくるのを病院のいすでまっているうちに、まこはねむってしまいました。……「まこ、まこ」
ねこのリリにおこされて目をあけると、まこはうすみどり色のあかるい森にいました。うんとちいさいころ、まこはここにいたことがあります。そう、ここはおかあさんのおなかのなか! 
まことリリが森をぬけて野原にでると、ちいさいあかちゃんがねむっていました。これからうまれてくる、まこのいもうとです! 

小学校1年生のまこの視点で、命の誕生をファンタジックに描きます。おねえちゃんになる喜びにあふれた幼年童話です。

  • 定価1,320円 (本体1,200円+税10%)
  • 初版:2023年7月13日
  • 判型:A5変型判/サイズ:20.1×15.1cm
  • 頁数:63頁
  • 小学1・2年~
  • ISBN:978-4-494-02081-2

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内容説明

ママのおなかにはあかちゃんがいます。まこは、もうすぐおねえちゃんになるのです。
いよいよ出産の日。あかちゃんがうまれてくるのを病院のいすでまっているうちに、まこはねむってしまいました。……「まこ、まこ」
ねこのリリにおこされて目をあけると、まこはうすみどり色のあかるい森にいました。うんとちいさいころ、まこはここにいたことがあります。そう、ここはおかあさんのおなかのなか! 
まことリリが森をぬけて野原にでると、ちいさいあかちゃんがねむっていました。これからうまれてくる、まこのいもうとです! 

小学校1年生のまこの視点で、命の誕生をファンタジックに描きます。おねえちゃんになる喜びにあふれた幼年童話です。

読者の声

読者さま

大人から見てもほのぼのとしたタッチと文章に懐かしさを感じました。(63歳・男性)

赤ちゃん(弟や妹)が産まれることを、まこちゃん(姉)の心理を説明しながら、その過程を教えている絵物語本です。母親、父親、まこちゃんの心情を赤ちゃん誕生の流れ(時間経過)の中に共感する内容となっていました。大人から見てもほのぼのとしたタッチと文章に懐かしさを感じました。

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関連情報

2023/8/28

<新刊図書>命の誕生をファンタジックに描く『まこが、おねえちゃんになった日!』

小学校1年生の女の子まこの視点で、おねえちゃんになる喜びを描いた幼年童話の新刊をご紹介します。「おはよう、あかちゃん」まこは、ママのおなかに毎日声をかけます。まこはあかちゃんがうまれてくるのが、楽しみ ...

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書評

生まれる前の世界で 母のひろば711号(2023年8月15日発行)
 あのね、もうすぐあかちゃんが生まれるよ、と話したのは、長女が3歳になる少し前でした。幼いながらも彼女は、あかちゃんが生まれるのをとても楽しみにしていて、わたしの大きなおなかにしょっちゅう話しかけていました。「あかちゃん、おはよう」「おなかの中、おもしろい?」長女の声がすると、あかちゃんは俄然はりきって、おなかをぽんぽん蹴ってきます。生まれてくる前から、姉妹であれこれおしゃべりしているようでした。そんな日々から生まれたのが、この物語です。
 物語の主人公、小学校1年生のまこも、あかちゃんが生まれるのを、ずっと楽しみに待っていました。そしていよいよ出産の日、まこは、お母さんのおなかの中へ、あかちゃんを迎えにいきます。あたたかな場所から外へ出るのは、たぶん、こわい。こわいけど、でも、わくわくすることです。あかちゃんは、まこと一緒に、新しい世界へ飛びだそうとします。
 お母さんのおなかの中は、誰もが居たはずなのに、どんな風だったのか憶えていない場所です。その不思議な風景を、高橋和枝さんが、うつくしく描いてくれました。風のにおいや草のやわらかさ、光の色までくっきりと、あざやかに。まことあかちゃんとねこのリリが旅したのは、たしかに、あの果てしない世界でした。
かわしまえつこ/児童文学作家

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