2022.12.27

<連載・なんの日?>年の暮れに読みたい絵本『十二支のおもちつき』

早いもので2022年もまもなく終わり。
12月31日は「大みそか」です。
今回は年末におすすめの絵本『十二支のおもちつき』をご紹介します。


年の暮れの夜。
おじいさんとおばあさんは、少ししかとれなかったもちごめで、歳神様(としがみさま・お正月の神様)におそなえするおもちをつこうと話していました。

するとそこへ、お腹をすかせたねずみがやってきました。
おじいさんとおばあさんは、まようことなくもちごめを分けてあげました。

次の日。おもちつきの準備をするおじいさんとおばあさんのもとへ、再びねずみがやってきました。
「おーい!」
というねずみのかけ声で、次々に登場したのは……。

モォ~
ウォー
ピョン ピョン
グオォ~ン
ニョロ ニョロ

丑(うし)、寅(とら)、卯(うさぎ)、辰(たつ)、巳(へび)……

なんと、十二支がやってきて、おもちつきをはじめたのです。


どんどん大きくなるうす、どんどんふえていくおもち。
これはいったいどういうことなのでしょう……。


心やさしいおじいさんおばあさんのもとへ、十二支がもたらした幸せな年越し。
来年もきっといいことがある、そんな気持ちになれる1冊です。

(すとうあさえ・さく 早川純子・え)


毎月、「○○の日」にまつわる絵本をご紹介してきたこの連載。
今回が最終回です。
今後も季節にぴったりのおすすめの1冊をご紹介していきます。
お読みいただき、ありがとうございました。
十二支のおもちつき

単行本絵本

十二支のおもちつき

すとうあさえ さく/早川純子

今年ももうすぐおしまいです。おじいさんとおばあさんは餅つきの準備をしています。そこにお腹を空かせたねずみが訪ねてきたので、おじいさんとおばあさんは、お米をわけてあげました。次の日の朝、ねずみが「お礼に、餅つきを手伝います」と一緒につれてきたのは……十二支たち。はじめて季節の行事に出あう子どもたちに、「お正月」「お餅つき」「干支」に親しみを感じてもらえるような絵本です。

  • 4・5歳~
  • 2016年10月1日初版
  • 定価1,320円 (本体1,200円+税10%)
  • 立ち読み