単行本絵本

十二支のおもちつき

十二支のおもちつき

立ち読み

すとう あさえ さく/早川 純子

今年ももうすぐおしまいです。おじいさんとおばあさんは餅つきの準備をしています。そこにお腹を空かせたねずみが訪ねてきたので、おじいさんとおばあさんは、お米をわけてあげました。次の日の朝、ねずみが「お礼に、餅つきを手伝います」と一緒につれてきたのは……十二支たち。はじめて季節の行事に出あう子どもたちに、「お正月」「お餅つき」「干支」に親しみを感じてもらえるような絵本です。

  • 第3回「児童ペン賞」絵本賞(2017年)
  • 定価1,296円 (本体1,200円+税)
  • 初版:2016年10月1日
  • 判型:B5変型判/サイズ:20.7×22.2cm
  • 頁数:28頁
  • 4・5歳~
  • ISBN:978-4-494-00778-3
  • NDC:913

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推薦のことば

十二支がつくおもちは、どんな味?(母のひろば629号) 2016年10月25日
 毎年お正月になると、その年の干支(えと)の置物を飾ったり、干支が描かれている年賀状をやりとりする方が多いと思います。干支は昔から、月日、時間、方角などに使われてきたせいか、なんとなく親しみを感じます。

 さて、新刊『十二支のおもちつき』。十二支の絵本というと由来話が多いのですが、この物語は、十二支が親切な老夫婦のためにおもちをついて鏡もちをこしらえる創作話です。昔は神様にお供えしたおもちを元旦におろして、家族でいただきました。神様と同じものを食べることで、パワーをいただき、健康で幸せな1年になるようにと願ったそうです。「おもち」はお正月の重要アイテム。そのおもちを、「十二支」たちがつくのですから、きっとおいしくて、ありがたい味がすることでしょう。

 今は1年中おもちを食べられますが、お正月におもちを食べる意味を、子どもたちに少しでも感じてもらえたら嬉しいです。

 早川さんは、十二支それぞれの性格をとらえて表現してくださっています。竜が途中で遠くに飛んでいきますが、さて何を取りに行ったのでしょう。絵が語る物語も楽しんでください。 来年は、酉(とり)年。良い年になりますように。
すとう あさえ/絵本・童話作家

書評

第3回「児童ペン賞」絵本賞受賞 講評より 2017年9月13日
日本文化の基礎にある十二支。その動物たちが登場するもちつきのお話。秋の実りに感謝する行事であり、豊作の喜びや分かち合いを思い起こさせる。近所の貧窮者を年末に、もちつきや風呂に招いた祖父母の時代を思い出す。みんなが生きてこそ、社会や時代をうまく回すということなのだ。
日本児童ペンクラブ
MOE 2017年3月号
「MOE のおすすめ新刊絵本」で紹介されました!