出合ったらどうする? 野生のほ乳類(全3巻)

山﨑晃司 監修/ゴトウノリユキ

私たちの身近に出没するようになった、クマをはじめとする、野生のほ乳類たち。どうしてこうなったのか、出合ったらどうすればいいのか、そしてこれからどうすればいいのか。いっしょに考えます。

  • 揃定価9,240円 (本体8,400円+税10%)
  • 初版:2026年4月7日
  • ISBN:978-4-494-04726-0
  • NDC:489

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内容説明

私たちの身近に出没するようになった、クマをはじめとする、野生のほ乳類たち。どうしてこうなったのか、出合ったらどうすればいいのか、そしてこれからどうすればいいのか。いっしょに考えます。

①クマ

出合ったらどうする? 野生のほ乳類(全3巻)

①クマ

山﨑晃司 監修/ゴトウノリユキ

出没と被害が急増しているクマ。なぜこうなった? もし出合ったら? これからどうすればいい? クマの生態を知り、これまでの変化を学び、クマとどう向き合うか、いっしょに考えよう。

  • 小学5・6年~
  • 2026年3月30日初版
  • 定価3,080円 (本体2,800円+税10%)
  • 立ち読み
②シカ・サル・イノシシ

出合ったらどうする? 野生のほ乳類(全3巻)

②シカ・サル・イノシシ

山﨑晃司 監修/ゴトウノリユキ

私たちのそばに現れるシカやサルなどの野生生物。どれほど増えているのか。どんな被害があるのか。これからどうすればいいのか。出合った時の対応と今後の対策を考えよう。

  • 小学5・6年~
  • 2026年3月30日初版
  • 定価3,080円 (本体2,800円+税10%)
  • 立ち読み
③外来のほ乳類

出合ったらどうする? 野生のほ乳類(全3巻)

③外来のほ乳類

山﨑晃司 監修/ゴトウノリユキ

アライグマやハクビシン、ヌートリアなどの外来のほ乳類。どこからやってきたのか。生態系や人間の暮らしや健康に、どんな被害があるのか。出合ったらどうすればいいのか。いっしょに考えよう。やっかい者あつかいされてしまう外来生物は、もとは人間がもちこんだもの。動物との責任ある付き合い方も考えよう。

本書で紹介する外来生物:アライグマ/ハクビシン/ヌートリア/フイリマングース/キョン/タイワンリス(クリハラリス)など

  • 小学5・6年~
  • 2026年3月30日初版
  • 定価3,080円 (本体2,800円+税10%)
  • 立ち読み

書評

出合った時の対応だけでなく、動物の生態もわかる好著 童心社のひろば743号 2026年4月15日発行
 昨年は各地にクマが出没し、たくさんの人身事故が起きてしまいました。シカやイノシシ、サルなども人里近くや、ときには都市の周辺でも見られるようになりました。しかし、昔はそんなことはありませんでした。
 第1巻や第2巻で紹介されているように、日本人の生活や野山への関わり方の変化が一部の動物の増加につながり、さらに人里近くや都市など人間の生活環境に出てくるようになったのです。狩猟者の減少や高齢化、温暖化によって厳しい冬が減ったことなども原因だと考えられています。
 このような人間の生活圏に出没する動物に出合った時にどのようにすればよいのかを紹介したのがこの3冊です。具体的な対応法が紹介されているだけでなく、それぞれの動物の生態や行動、さらに、その動物がなぜ出てくるようになったのか、その背景や対策なども紹介されています。動物の生態については一般の図鑑よりも詳しく、イラストと写真がふんだんに使われ、子どもたちにもわかりやすく書かれています。また、図表を使って科学的なデータを紹介していることも本書の特徴の一つです。
 第1巻はツキノワグマとヒグマを取り上げ、クマの暮らしや行動、人との関係の歴史、被害対策など、クマに関わる基本的なことが網羅されています。クマとの出合いは大きな事故につながることがあるので、出合わない方法や出合った時の対応が4ページにわたって書かれています。
 第2巻はシカやイノシシ、サルを中心に、近年人間の生活圏に出没するようになった中大型の動物が紹介されています。ここでも、それぞれの動物の暮らしや被害対策とともに、出合った時の対応が紹介されています。
 第3巻は外来種の問題がテーマです。人間によって連れてこられて、そこで野生化してしまった動物たちが紹介されています。アライグマやハクビシンは人家を使うことも多く、街でも出合う可能性の高い動物です。フンや尿は病気の原因になるので気をつけなくてはなりません。タイワンリスやヌートリアなども紹介されています。
 第3巻には日本の陸のほ乳類が約100種類いることや、その4割ほどが日本にしかいない「固有種」で、そのうち半分以上が絶滅危惧種であることが紹介されています。たった十数年前にニホンカワウソが絶滅しました。気がつけば身近な動物が絶滅していることもあるのです。動物のことを知ることが動物との共存につながります。
 この3冊は、動物の生態、その動物の現状や人との関係などを多面的に紹介した好著です。日本のさまざまな動物についてこのような書籍が刊行されることを期待します。
南 正人/ NPO法人 生物多様性研究所あーすわーむ 代表理事

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