だいすき絵童話

まえばちゃん

まえばちゃん

立ち読み

かわしま えつこ 作/いとう みき

ななこが、ぐらぐらするまえばをゆらしていると、「どうしてゆらすの?」と口の中で声がします。赤ちゃんのときからいっしょにいたという、まえばちゃんの声でした。それから、友だちとけんかしても、苦手なかけっこのときも、いつもはげましてくれるまえばちゃん。ぜったいぬかないと決めていたのに……幼い子が、自分の内なる親友と対話しつつ成長していく姿を、ユーモラスに描きます。第9回絵本テキスト大賞優秀賞受賞作。

  • 第9回絵本テキスト大賞・優秀賞受賞作
  • 定価1,100円 (本体1,000円+税)
  • 初版:2018年11月15日
  • 判型:A5変型判/サイズ:20.1×15.1cm
  • 頁数:64頁
  • 小学1・2年~
  • ISBN:978-4-494-02061-4
  • NDC:913

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読者の声

わたしのすきな本がみつかりました。
わたしのすきな本がみつかりました。まえばちゃんとスーパーまえばちゃんがでてきておもしろかったです。親子で楽しく読みました。(7歳・女性)

書評

母のひろば655号 さよなら、 そして、こんにちは。  2018年12月15日
 生まれたばかりの赤ちゃんには歯がない。歯ぐきがムズムズして歯が生えてくるのは、おおよそ生後6か月ごろ。歯が生えたばかりの赤ちゃんはママのおっぱいをちょっと嚙んでみて、歯が何かを嚙むものなんだということを知る。
 この物語の主人公「ななこ」と、初めて生えた歯である「まえばちゃん」とはそれ以来のおつきあいだ。ある日、その「まえばちゃん」がぬけそうになる。みんなからは「グラグラゆらして、ぬいてしまえば?」と言われる。そこまではリアリズムである。ここからがこの物語の真骨頂。「まえばちゃん」は、「ななこ」をずっと見守ってくれていた守り神のような存在だったのだ。それを「まえばちゃん」の話から知る。その寓話性がこの物語の面白いところだ。乳歯からの視点を交えた物語として、たっぷりの絵で描写される2人の関係も楽しい。リズムがいい。
 ある日「まえばちゃん」は、なんの前触れもなく「ななこ」の口からあっけなく離れていく。その下にはこれから一生つきあうであろう永久歯という存在が、まだ小さくはあるが光り輝いている。それはいいかえれば大人に向かっての1歩でもあるのだ。そんな「まえばちゃん」の存在が、小学校低学年の子どもたちに向けて、楽しく、やさしく語られている。子どもにとって生まれて初めての喪失と再生の物語である。
(かとう じゅんこ/作家)
加藤純子
「子どもの本」2019年4月号 私の新刊『まえばちゃん』
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かわしまえつこ

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