どうぶつ・ものがたり絵本

アザラシのアニュー

在庫僅少

あずみ虫

さむい冬のある日。地球の北のほうにある海の氷の上で、タテゴトアザラシのあかちゃんがうまれました。おかあさんはあかちゃんに、アニューとなまえをつけました。アニューは、おかあさんのおちちをのんですくすくそだちます。ある日、おかあさんがうみにでかけると……。

アラスカに滞在して制作をする絵本作家・あずみ虫が描く、野生動物たちの物語。小さな子どもから楽しめるストーリーで、動物への興味の入り口となる絵本です。アザラシのあかちゃんが一生懸命に成長する姿を、親しみやすいイラストで描きます。巻末には、アザラシの生態を解説するページも収録。

監修協力:村田浩一(よこはま動物園ズーラシア 園長)

  • 全国学校図書館協議会選定/第70回青少年読書感想文全国コンクール 課題図書 小学校低学年の部(2024年)
  • 定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
  • 初版:2023年12月20日
  • 判型:A4変型判/サイズ:24.6×21.6cm
  • 頁数:41頁
  • 3歳~
  • ISBN:978-4-494-01593-1
  • NDC:913

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内容説明

さむい冬のある日。地球の北のほうにある海の氷の上で、タテゴトアザラシのあかちゃんがうまれました。おかあさんはあかちゃんに、アニューとなまえをつけました。アニューは、おかあさんのおちちをのんですくすくそだちます。ある日、おかあさんがうみにでかけると……。

アラスカに滞在して制作をする絵本作家・あずみ虫が描く、野生動物たちの物語。小さな子どもから楽しめるストーリーで、動物への興味の入り口となる絵本です。アザラシのあかちゃんが一生懸命に成長する姿を、親しみやすいイラストで描きます。巻末には、アザラシの生態を解説するページも収録。

監修協力:村田浩一(よこはま動物園ズーラシア 園長)

読者の声

読者さま

あとがきからもあずみ虫さんの暮らしがわかるところがあり、どんなふうにこの本が作られたのかを想像すると 自分もなにかしたいという気持ちになりました。(図書館関係者)

大好きなあずみ虫さんのお話を読むことでできました!
ありがとうございます。

『タテゴトアザラシのおやこ』という本を思い出しました。
これは小学校の低学年で読み聞かせをすることが多い写真の本です。

『タテゴトアザラシのおやこ』はお母さんと子どものアザラシがお別れして子どものアザラシがひとりぼっちになったところでお話が終わります。

『アザラシのアニュー』はアニューがなかまのアザラシと一緒にいるところで終わるので明るい気持ちで読む終えることができました。

環境のことなど考えるきっかけになると思いますが押し付けていない楽しい絵本なのでいろんな読み方ができて素敵です。

それにしてもあずみ虫さんの描くアザラシが『タテゴトアザラシのおやこ』の写真のアザラシの表情とよく似ています。
あとがきからもあずみ虫さんの暮らしがわかるところがあり、どんなふうにこの本が作られたのかを想像すると自分もなにかしたいという気持ちになりました。

『アザラシのアニュー』を紹介する時には『タテゴトアザラシのおやこ』と一緒に紹介したいです。
読者さま

地球温暖化が野生動物たちを生きづらくしている現状も考えさせられる(図書館関係者)

まっしろいアニューの寝姿がカワイイ。
そんなアザラシも生後2週間で独り立ち、その後2,500kmを移動するという。
アニューのように無事に目的地にたどり着けるのは、何%なのだろう?
さらに地球温暖化が野生動物たちを生きづらくしている現状も考えさせられる。
読者さま

巻末にある著者のあとがきがとても素敵でした。(書店関係者)

ほのぼのとしたアザラシのアニューの話かと思いきや、それだけではなく、今の世界の環境問題にも関わる話でした。世界の環境問題については小学校低学年だとなかなか想像がしづらいこともあると思いますが、この絵本を通して、実際にどのような影響が及ぶのかなど身近な問題として考えるきっかけになるのではないかと思います。
巻末にある著者のあとがきがとても素敵でした。また、アザラシの生態についても触れられており、動物に興味を持つきっかけにもなると思いました。
読者さま

優しい文章で、今を生きる私たちが知るべきことが書かれています。(図書館関係者)

タテゴトアザラシの赤ちゃんは、生まれてからたったの2週間で母親と別れなければいけないなんて。読んでいて、アニューの表情に胸が痛くなりました。その後の仲間に出会えるまでのアニューの大冒険は、子供たちが大喜びすることでしょう。巻末のあとがきとタテゴトアザラシの図鑑を読んだ後、もう一度ゆっくりと物語を読み返したくなります。優しい文章で、今を生きる私たちが知るべきことが書かれています。
読者さま

タテゴトアザラシの赤ちゃんの成長を応援したくなる良い絵本(書店関係者)

タテゴトアザラシの赤ちゃんの成長を応援したくなる良い絵本でした。生まれてまだ2週間しか経たないうちにお母さんと別れる事になるアニュー。これを読む子供達が自分とアニューを重ねてみてどんな感想を持つのかをお喋りしながら一緒に読んでみたくなる作品です。
読者さま

手に取りやすく、内容的にも感想文が書きやすいのでは(図書館関係者)

2024年の課題図書ということで、読んでみようと思いました。程よい長さのお話で、ほっこりする絵でもあり、手に取りやすいと思います。自然の厳しさにも触れてあり、内容的にも感想文が書きやすいのではないかと思いました。
読者さま

「自立」とは何かを知るきっかけになるかもしれませんね。(教育関係者)

タテゴトアザラシの赤ちゃん、アニューの成長と冒険を描いています。
作者のあずみ虫さんのイラストがなんとも温かい。どのページも自然と生き物への愛情を感じます。

この本は課題図書なので児童が読むことになると思われますが、是非ともおうちの方にあとがきを読んでもらって欲しいです。アラスカ在住の作者がこの作品に込めた思いが書かれています。

低学年が多く読むのでしょう。アニューはわずか2週間でお母さんと離れ、1人で生きていかなくてはいけません。「自立」とは何かを知るきっかけになるかもしれませんね。
読者さま

環境問題を身近な問題として考えるきっかけになるのではないかと思います。(書店関係者)

ほのぼのとしたアザラシのアニューの話かと思いきや、それだけではなく、今の世界の環境問題にも関わる話でした。
世界の環境問題については小学校低学年だとなかなか想像がしづらいこともあると思いますが、この絵本を通して、実際にどのような影響が及ぶのかなど身近な問題として考えるきっかけになるのではないかと思います。
巻末にある著者のあとがきがとても素敵でした。また、アザラシの生態についても触れられており、動物に興味を持つきっかけにもなると思いました。
読者さま

子どもたちの手に届く日が待ち遠しいです。(図書館関係者)

低学年の子たちが選びそうなかわいい絵柄に、アザラシの赤ちゃんの日常のかわいいお話かなと思ったら、意外に生態を知れる現実的なものでした。でも、アニューという名前があったり、「おかあさん、だいすき!」という、読者である小さな子が共感できる描写があって読みやすそうです。アニューをおいてお母さんが行ってしまう場面では、なんで? って思うかもしれませんが、野生の動物って生きることは大変なんだということが、なんとなくでも心に残ったらいいかと思います。このかわいい絵本が、子どもたちの手に届く日が待ち遠しいです。
読者さま

アニューの成長に寄り添っていくことで、読み手の心を豊かにしていく。それと共に、これからの地球の在り方を考えさせるきっかけとなる、そんな未来にむけての絵本(教育関係者)

可愛いタテゴトアザラシのアニューの成長に寄り添っていくことで、読み手の心を豊かにしていく。それと共に、これからの地球の在り方を考えさせるきっかけとなる、そんな未来にむけての絵本。

あまり知る機会のない生き物を知り、その不思議に触れ、驚きを覚えることは、生き物を大切にするまず第一歩だと思う。

タテゴトアザラシのアニューが生まれ、母親と過ごし、さらに一人旅をするこの物語。最初は可愛いアニューが、頑張り、新たな世界で様々な生き物と触れ合い、危機を切り抜けた末に安住の地に辿り着く様子は、読む子どもをわくわくさせるだろう。

更に、タテゴトアザラシについてのわかりやすい解説を読むことで、これは単なる絵本ではなく、実在する生き物の生きる様子についての物語なのだと知ってほしい。そう願った。

そして出来うれば、〈あとがき〉を大人が読み聞かせしてあげて欲しい。生きる素晴らしさだけでなく、タテゴトアザラシを巡る現状を伝え、これら生き物達がずっとくらしていける世界になることを共に願って欲しい。心からそう感じた。
読者さま

かわいいアニューを自然に応援したくなる(書店関係者)

タテゴトアザラシのアニューが生まれてから、あたらしいばしょにたどりつくまでのおはなし。アニューのぼうけんを通して、ちきゅうおんだん化のことや、やせい生物のかこくなせいかつを身近に感じることができます。かわいいアニューを自然に応援したくなる絵本。
読者さま

生態にそった内容で、初めて知ることばかり。もっとタテゴトアザラシのことを知りたい気持ちにもなれた。(図書館関係者)

第70回青少年読書感想文全国コンクール小学校低学年の部 課題図書
タテゴトアザラシの親子の話。
生態にそった内容で、初めて知ることばかり。
特に4週間後に、母親が子どもを残し北極海へ先に旅立ってしまったときには、アニューと同じ気持ちになり、ただただ心細く感じた。
そこから勇気を持ち、自分で自分のエサをとりながら北に向かっておよいでいくアニユーを応援するしかない。
シャチに襲われた恐怖から、仲間と出会えたよろこびは、読み手もホッとひといき。
巻末のタテゴトアザラシの説明もおもしろく、ぜひ水族館でタテゴトの模様を見てみたいと思った。
お父さんの存在はどのようになっているのか?など、もっとタテゴトアザラシのことを知りたい気持ちにもなれた。
素直に読める絵本。
読者さま

あなたは、アザラシについて知っていますか?(図書館関係者)

知らなかったアザラシの生態がよくわかる文体で絵で書かれていて、とても親しみを持って読むことができる。この絵本から、環境問題に興味をもつきっかけになるとよいと思う。なにしろ絵がかわいいので子どもたちは、自然に手にとるのではないかしら?
読者さま

動物好きな子に良いかも。(図書館関係者)

生き物の生態を理解することができる絵本。
タテゴトアザラシについてよく知ることができます。
たった2週間で親離れ、独り立ちして広い海に出ていくアニュー。親子愛あり、ピンチあり。
アニューが可愛くて健気に描かれています。
動物好きな子に良いかも。
あとがきを解説してあげられたら、SDGsも絡めることができそう。温暖化はアザラシの住む場所を奪ってしまう。
読者さま

物語風に書いてありながらアザラシの生態がよくわかるようになっていて、たくさん学びがありました。(男性)

おかあさんにおわかれを言われ、残されたアニューを見て胸がキュンとなりました。アザラシの世界は厳しいなって。
物語風に書いてありながらアザラシの生態がよくわかるようになっていて、たくさん学びがありました。アザラシの置かれた環境が危なくなっていることも。
アニューは最後に北極でおかあさんと出会え…(読んでのお楽しみです)
読者さま

あとがきを読むと、著者と同様、温暖化を何とかしなくては、という思いが湧いてくる(女性)

タテゴトアザラシのアニューが、生まれてから独り立ちして北極に向かい、他のタテゴトアザラシに出会うまでのお話。
アニューの表情が豊かでかわいらしいです。
アニューが北極に向かって泳ぎ出したところの海が、とても鮮やかで目をひきます。
あとがきを読むと、著者と同様、温暖化を何とかしなくては、という思いが湧いてくると思います。
アニューの冒険物語を読んだ後、もっとタテゴトアザラシについて知りたいと思った読者のために、巻末の「タテゴトアザラシってどんなどうぶつ?」という詳しい説明が用意してあり、抜かりないと思いました。
読者さま

アザラシの赤ちゃんのドキドキの冒険(図書館関係者)

アンデルセンのみにくいアヒルの子を思いおこさせる。おかあさんと離れ、ドキドキの冒険が始まり、最後はハッピーエンド。大人が安心して読み聞かせでき、自分でも読み返してみようと思う絵本です。最後にアザラシについての知識がわかるページもわかりやすい。作者のあとがきも、良し。
読者さま

子どもたちはアザラシは1頭で旅するの!?とびっくりするだろう。(教育関係者)

彩色したオリジナルの紙を切り貼りして画面構成する手法は、レオ=レオ二やエリック・カールを彷彿とさせる。14ページの海の場面は、まさに『スイミー』へのオマージュ。教育出版小学1年生下の今江 祥智『うみへの ながい たび 』を読んだ子どもたちは、お母さんと2頭でも大変だと思っていたのに、アザラシは1頭で旅するの!?とびっくりするだろう。大人としては、科学絵本とフィクションのどちらにも徹底しないストーリーや絵柄がややとっつきにくい。17ページのシャチの表情が怖くて好き。
読者さま

生まれて大きくなるまでの感情移入ができる(図書館関係者)

タテゴトアザラシの赤ちゃんが生まれて大きくなるまでの感情移入ができる。
今の自分を鑑みて、大きくなるまでにどんなことがあったかを思い出してみるのと、
このアニューが大きくなるまでに危ないことや不安なことがあって乗り越えた。
そういう共感をもとに、子供たちもこの本を読んで共感して自身を感謝できるといいなあと思います。
読者さま

がんばれ、がんばれとハラハラしながら読み進めるこどもの姿が目に浮かぶようです。(図書館関係者)

ほわほわっとした温かみのある絵がまず目に入り、ほっこり系のお話なのかな、と思って読み進めました。
最初はその通り、おかあさんとの触れあいから始まっていくのですが、そこは野生の生き物、突然ハードモード人生(アザラシ生?)がはじまります。
がんばれ、がんばれとハラハラしながら読み進めるこどもの姿が目に浮かぶようです。
最後はアザラシの生態についての補足コーナーもあり、知的好奇心を喚起することができる作品でもあ?と思います。
読者さま

自然界は厳しいですね(書店関係者)

アザラシの赤ちゃんは白い毛が可愛いと思ってましたが、白い毛の内は、遠くへ行けないんですね。毛が生えかえるようになって始めて、オキアミ等食べることができて、周りの世界も見えるようになるとは自然界は厳しいですね。
読者さま

子どもたちもすぐに絵本の世界に入っていけそうです(図書館関係者)

ほのぼのとした絵のおかげもあり、すんなりアニュー目線になれました。子どもたちもすぐに絵本の世界に入っていけそうですね。また、タテゴトアザラシの生態や北の海に住む動物たちについてもきちんと知れる良い本だと思います。
読者さま

ハラハラドキドキするシーンもあり、別れの後のすてきな出会いもあり、すごく充実した絵本(女性)

アザラシの赤ちゃんのかわいいこと。作者さんの思いがたくさんつまっていて、読み進めていくのがもったいなかったほどです。
ハラハラドキドキするシーンもあり、別れの後のすてきな出会いもあり、すごく充実した絵本でした。シャチこわかった〜。
あとがきや巻末の説明がとても丁寧で、読み聞かせのときに補足することもできるので助かりますね。
読者さま

アザラシの子育ては短いんですね。(女性)

アザラシのアニューが生まれて、ママと匂いを嗅ぎあうところから始まる物語です。ママとは2週間でお別れ。そこからは一人で生きていくなんて、アザラシの子育ては短いんですね。きれいな海の生き物を見たり、魚の食べ方を覚えたり、シャチに襲われそうになったりと冒険をするアニュー。かわいかったアニューが姿を変え、強くなっていく過程が描かれています。あとがきには、温暖化の影響で、アザラシが生き延びるために必要な海氷が減っていると書かれていました。生態系を維持するために、できることを探したいですね。
読者さま

ありがとうございます。(39歳・女性)

たまたま友人に誘われて訪れた「ちいさなえほんや ひだまり」さんでこの本に出逢いました。私自身18年前から星野道夫さんを崇拝し(新婚旅行でアラスカに行ったくらい)店主 青田さんとは即意気投合!
同じく道夫氏を愛してやまないあずみ虫様の絵本を紹介していただき購入して帰りました。赤ちゃんの頃から道夫氏の文章を朗読し『クマよ』『森へ』も読んできたのに、さして道夫氏の絵本に興味をもってくれない3歳の息子…そんな息子がアニューのことはカワイイ!カワイイ!と言って絵本を気に入りなんども読んでいます!道夫氏の写真集でタテゴトアザラシの写真を見せてみたところ喜び、毎年飾っている星野道夫カレンダーも「アニューにしたい」と言って3月なのに1月を飾っています(笑)
息子と道夫さんを繋ぐきっかけの絵本になりました!ありがとうございます。
読者さま

ページをめくってニコニコしました。(37歳・女性)

4才の息子がアニューの絵を描きました!おはなしを読んだあとにタテゴトアザラシについて色々書いてあるところがとても良かったです。ひとりになったアニューがころころしているとこ、とてもかわいい!ページをめくってニコニコしました。
読者さま

アニューと娘の成長が重なり、アニューの旅を応援したくなりました(31歳・女性)

あずみ虫先生の展示会にて購入しました。 アニューの成長と0歳8ヶ月の娘を重ね合わせてしまい、思わずアニューの旅を応援したくなりました。 お母さんとの別れ、大変な冒険を経て、笑顔だけではない表情が増えていくのがとてもかわいかったです。 海はこんなにカラフルな生き物が沢山いるんだ、夜は星が綺麗に見えるんだろうな…など、アラスカに思いを馳せて癒されました。 またアザラシの生態の解説も大変面白かったです。 地球温暖化の影響で可愛いアザラシが苦しんでいるのか…ということも知ることができました。 子供のみならず大人も楽しめる、素晴らしい絵本だと思います。 娘はまだ0歳8ヶ月なので、理解できるようになるまで大切にしていきたいです。 また、本日展覧会にて、あずみ虫先生に娘を大変可愛がっていただきました。作品のみならず、あずみ虫先生の優しく・朗らかなお人柄も大好きになりました。 あずみ虫先生の、0歳~2歳ごろから楽しめる絵本もあるととても嬉しいです。必ず購入します!
読者さま

1冊でたくさんの楽しみ方ができました。(36歳・女性)

アニューの赤ちゃんの時のかわいらしさ、お母さんとの別れの悲しさ、冒険のドキドキなど1冊でたくさんの楽しみ方ができました。
また、あとがきも丁寧で心がこもっていて、読んで考えさせられました。またアラスカの絵本を出してください!!

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書評

世界一つめたくて、あたたかな冒険 母のひろば716号(2024年1月15日発行)
 あずみ虫さんの絵本にであったのは、前作の『ホッキョクグマのプック』なので、とんだにわかファンだけれど、たちまち夢中になってしまった。そのかわいさに魅了されただけではなく、ものをつくるにんげんとしての、尊敬があふれて、とどめることができない。それは『アザラシのアニュー』でもまったく裏切られることはなかった。
 かんたんにいうと「アザラシの子が生まれておとなになるまで」のストーリーなのだが、その一言のなかに、いかに無際限のディテールがあるかをおもいしらされる。普遍、とはこういうことだ。
 生まれたばかりのやや黄味がかったアニュー。1点、へそのおの赤が、鮮やかにおかれている、1ページ目のそれを見ただけで、この本のテーマがなんなのか、理屈でなく、こころごとわかる。お母さんとの幸福な時間、独りのこされ、北極へ旅だち、仲間と出会う。その冒険が、空と海と氷と、いきとしいけるものの層をつうじて、なんと豊かに描かれていることか。
 バラノフ島、と検索してもらうといいけど、その豊かさが、アラスカに暮らすあずみ虫さん自身のつぶさな観察によってうまれたことがわかる。圧倒的な細部にうらうちされつつ、単に写実的ということではなく、五感、六感を通じ、いわば、コスモロジーごとつかまえているとかんじる。
 あずみ虫さんは、アルミの板を切り、着彩するという技法をつかう。切り、貼ることは、絵本に立体感をもたらす。けれどそれは、描かれた絵としての「立体感」ではない。切り絵貼り絵の紙より愚直で、金属としてはやわらかなアルミ素材の、截ち落とされた厚みの差は、絵というイメージの世界のなかに、イメージではないものの「手触り」をつれてくる。ほんのわずかな差だけれど、それは、視覚による脳内のせかいから、わたしたちを、つめたく、あたたかい冒険へと連れ出す扉だとかんじる。
 海藻と海藻の重なり。氷と海のはざまのアザラシ。筆による色彩やりんかくだけでは到れない「実在感」が、見飽きない魅力となる。むずかしいことではなく、それは、説明しがたいかわいらしさ、ぎこちなさ、愛嬌、不器用さ、愛おしさのようにして、子どもたちに、りくつぬきにあらわれる。ちいさなアニューを応援したくなり、勇気づけられるにちがいない。
 さいごに重要なのは、しっかりとしたあとがきと、解説のそんざいだ。ともすれば蛇足とかんじられがちな、あえての誠実さや良心は、絵本の力をしんじる作り手だけにできるひと手間で、その表現を、そとへ、そして未来へ送り出そうとしていると、おおげさではなく、ぼくには、おもえる。
斉藤 倫/詩人

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