おばけ・行事えほん

めしくわぬにょうぼう

めしくわぬにょうぼう

立ち読み

常光 徹 文/飯野 和好

村一ばんのけちで、とんでもないよくばりの男がいた。そこに、うつくしい娘が、ひょっこりたずねてきた。なんと娘は、めしをくわぬという。男はすぐに娘を家にいれた。娘は朝から晩までよく働いた。しかしどうしたことか、米びつの米がどんどん減っていく。あやしむ男が、出かけるふりをしてこっそり見はっていると、にょうぼうが、にかにかとわらいながら、大釜いっぱいのめしをたきあげて……。端午の節供と山姥のお話。

  • 定価1,430円 (本体1,300円+税)
  • 初版:2018年5月1日
  • 判型:B5変型判/サイズ:25×19.2cm
  • 頁数:32頁
  • 4・5歳~
  • ISBN:978-4-494-01463-7
  • NDC:913

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書評

ものを食べない娘のこわ〜い正体 母のひろば 649号  2018年6月15日
 5月5日は端午の節供。男の子の成長を願うこの日は、菖蒲やよもぎを軒にさし、菖蒲湯に入る習わしがあります。なぜだか知っていますか?
 じつはこれには、おばけ、しかも女のおばけとの深い関わりがあるんです。  村いちばんのけちで、よくばりな男。お嫁さんがほしいけれど、ごはんをたくさん食べられてしまうともったいない。だから、ものを食べないお嫁さんがいいなあ、なんて都合のいいことを考えている。するとそこに、とてもうつくしい娘がやってきて、「わたしは何も食べませんから、お嫁さんにしてください」という。男は大喜び。娘はよくはたらき、ほんとうに食事をしない。でも不思議。しまってあったお米がどんどんへっていく……。やがて男は、娘の正体を知ります。娘はバケモノ、それも、人をとって食う、おそろしい山姥でした。さあ、男はどうなるのか……。
 昔から、山には神さまがいると考えられていました。たくさんの恵みをもたらす一方で、洪水や土砂崩れをおこすこともある。ありがたいけれどもこわい。そんな山の神さまは、しばしば山姥の姿をかりて、全国各地の昔話に登場します。「食わず女房」として知られるこのお話もそのひとつ。
 さて、かんじんの、端午の節供にまつわる菖蒲やよもぎの由来は、というと……それは、読んでのおたのしみ。
山本志乃(やまもと しの/旅の文化研究所研究主幹)

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