2023.05.10

〈千葉〉第6回 この本だいすきの会 オンラインイベント 最上一平さん講演会

2023年6月10日(土)にこの本だいすきの会主催のオンラインイベントにて、最上一平さんの講演会が行われます。
皆さまぜひご参加ださい。

◆第6回 この本だいすきの会 オンラインイベント『私の好きな人たち』

■講 師:児童文学作家 最上 一平 さん
■日 時:2023年6月10日(土)14:00~16:00 ※見逃し配信7月30日(日)まで
■参加費:1000円(税込)
■定 員:240名(先着順)
■お申込:4月3日(月)より受付開始。6月3日(土)締切。
     下記アドレスよりお申込みください。
     https://shuppatsuten.stores.jp/items/640443503313d21eac3b8339
■お問合せ:この本だいすきの会 MAIL konohondaisuki1@gmail.com

■主 催:この本だいすきの会
■協 力:Bookstore & Gallery 出発点

いのちが かえっていくところ

絵本・こどものひろば

いのちが かえっていくところ

最上一平 作/伊藤秀男

たもんはお父さんと、はじめてのイワナつりにやってきた。山の中の川、大きな淵で何度もエサをながすけれど、つれない。
あきらめかけたとき、さおさきがグイグイッとまがった。さかながくいついたのだ。さかなはグイグイひっぱり、頭があつくなり、しんぞうがドッキンドッキンする。右に左におよぎまわるさかなと長くたたかったすえ、ついにたもあみの中にさかなをとりこんだ。
「すごいぞ、イワナだ! おおものだ」
はじめてつりあげたイワナだ。たもんは、ほおずりしたくなるほどいとおしかった。
やがてお昼になると、「たもんのつったイワナをごちそうになるべ」と、お父さんはイワナをくしにさし、たき火でしおやきにした。たもんはむねがいたみつつ、ガブリとやった。「うまいよ!」話しかけるようにいうと、なみだがポロンとこぼれた……

釣りを通していのちの躍動を感じ、そのいのちをおいしくいただくことで、初めていのちの大切さ、重さを実感する。そうした少年の心情を、繊細かつ力強く描く絵本です。

  • 小学1・2年~
  • 2022年10月12日初版
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 立ち読み