2022.01.01

<ごあいさつ>

新しい年、2022年がスタートしました!

今年も、みなさまの心に届く作品をたくさんご紹介してまいりたいと思います。
ひき続き、童心社の絵本や紙しばいをお楽しみいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


2022年は寅年ということで、トップを飾るのは何とも愛嬌たっぷりのとらが主役の紙芝居『ねこの でしになった とら』です。


「むかし むかし。
とらは のろまで、なにを やっても へたくそで、いつも ねずみに からかわれていた。」


力強いとらのイメージとはずいぶんとちがう、物語のはじまりですね。


ねこみたいにすばやく動けるようになりたい、そう考えたとらは、ねこの弟子になることにしましたが、走るのも、ジャンプするのも、ねこのようにはいきません。

それでも“ねこししょう”の特訓を毎日毎日頑張ったとらは、すばやく、たくましく変わりました。ところが……。



「し~しょ~う、い~きま~すぜ~い!」
と声を上げ、一生懸命に頑張るとら。
和歌山静子さんが描くとらは、どの場面もとっても愛嬌たっぷりです。

観客が応援したくなる、そんなとらの姿にぜひ紙芝居の中で出会ってくださいね。


2022年の童心社も、元気にすすんでまいります!
どうぞよろしくお願いいたします。

(脚本・津田真一 絵・和歌山静子)
ねこの でしになった とら

2021年度定期刊行紙しばい ともだちだいすき

ねこの でしになった とら

津田真一 脚本/和歌山静子

昔、のろまでぶきっちょなとらは、ねずみにすらばかにされていた。くやしくてくやしくて、森いちばんのわざをもつ、ねこのでしになった。とらは、ねこをししょうとよび、まいにちまいにちとっくんをした。すばやく走るわざ、高いところからとびおりるわざ……。
そうして1年がすぎたころ。「もう、まえのおれとはちがうぞ! あしもはええし、わざもある。」と、じしんまんまん。そこへやってきたねずみが、とんでもないことをいいだして……。

  • 4・5歳~
  • 2022年1月1日初版
  • 定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
  • 立ち読み