2021.03.28

<イベント>ちひろ美術館・東京「田畑精一 おしいれのぼうけん展」に行ってきました。

昨年6月に89歳で亡くなった絵本作家・田畑精一さん。
田畑さんの画業を偲び、『おしいれのぼうけん』『さくら』「日・中・韓 平和絵本」シリーズ)などの原画を紹介する「田畑精一 おしいれのぼうけん展」がちひろ美術館・東京にてはじまりました。

東京での桜の開花が伝えられた数日後、練馬区のちひろ美術館・東京を訪れました。


展示室へ向かう階段をのぼっていくと、踊り場に現れたのは大きなねずみばあさん! 迫力満点のタペストリーが飾られています。


『おしいれのぼうけん』の展示は、暗闇の中でさとしとあきらがしっかりと手をつなぐ表紙の絵からはじまります。
数々の名場面とともに、古田足日さん、田畑精一さん、そして編集者が三位一体となって取り組んだ本づくりについても紹介されています。
田畑さんは、いきいきとした子どもを描くために保育園に「入園」し、子どもたちが使う鉛筆で絵を描きました。その作品にとっていちばんよい描き方を追求した田畑さんの仕事ぶりを、じっくりとご覧いただけます。



また、日本、中国、韓国の絵本作家が手をつなぎ、子どもたちにおくる「日・中・韓 平和絵本」シリーズの1作、『さくら』の原画も展示されています。
日中戦争がはじまった1931年に生まれた「ぼく」は、聖戦を勝ち抜くために、「桜のように散れ、散れ」と教えられ、軍国少年として育ちます。
父の死、敗戦を経て貧しさに苦しむ中で、戦争によってうまれた悲しみが世界中をおおっていることに気づきます。
田畑さんの自伝的絵本でもある本作。平和を願う強い思いが伝わります。

この春、ご家族でのお出かけにいかがでしょうか。

「没後1年 田畑精一おしいれのぼうけん展」
・会 場:ちひろ美術館・東京
     〒177-0042 東京都練馬区下石神井4-7-2
・期 間:2021年3月16日(火)~6月13日(日)
     開館時間…10:00~16:00(入館は閉館の30分前まで)
     休館日…月曜日(祝休日は開館、翌平日休館)
・入館料:大人1,000円/高校生以下無料
・H P:https://chihiro.jp/tokyo/exhibitions/15744/

◆関連イベント
酒井京子講演会(オンライン)
「田畑精一さんとの絵本づくり」
・日 時:2021年4月25日(日) 15:00~16:30
・講 師:酒井京子(童心社 会長)
・定 員:70名
・参加費:700円
・申 込:要事前予約
     下記Peatixサイトにて受付中。
     https://tabataseiichi.peatix.com
・H P:https://chihiro.jp/tokyo/events/58664/
※オンライン会議アプリのZoom を使用した講演会です。ご自宅などからご参加ください。


※館内での撮影は許可を得て行いました。
おしいれのぼうけん

絵本・ぼくたちこどもだ

おしいれのぼうけん

ふるたたるひたばたせいいち

お昼寝前に、ミニカーのとりっこでけんかをしたさとしとあきらは、先生に叱られておしいれに入れられてしまいます。そこで出会ったのは、地下の世界に住む恐ろしいねずみばあさんでした。
ふたりをやっつけようと、追いかけてくるねずみばあさん。でも、さとしとあきらは決してあきらめません。手をつないで走りつづけます―。80ページものボリュームがありながら、かけぬけるように展開するふたりの大冒険。1974年の刊行以来多くの子どもたちが夢中になり、版を重ねてきました。累計228万部を超えるロングセラー絵本。

  • 3歳~
  • 1974年11月1日初版
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 立ち読み
  • 在庫僅少
さくら

日・中・韓平和絵本

さくら

田畑精一

桜の花咲く春に生まれたぼく。その年に侵略戦争が始まり、教科書も新聞も戦争の色にぬりかえられました。ぼくも桜の花のように散れ、散れと教えられます……。しかし、戦争が終わり、父を失い、多くの人が亡くなり、家族の生活は悲惨さを極めます。大人になったぼくに、桜の老木が語りかけます。「戦争だけはぜったいにいかん!」と。
日本の絵本作家が呼びかけ、中国、韓国の絵本作家とともにつくる、「日・中・韓平和絵本シリーズ」の1冊。

  • 小学1・2年~
  • 2013年3月26日初版
  • 定価1,760円 (本体1,600円+税10%)
  • 立ち読み