インタビュー
2020.05.25
『はぶらしくんです。』著者・とよたかずひこさんから素敵なメッセージが届きました!

歯は、一生もの。子どものころから大切にしたいものです。
4月に刊行となったとよたかずひこさんの『はぶらしくんです。』は、これからはみがきをはじめるあかちゃんにもぴったりの絵本。大好きなひとにみがいてもらう嬉しさや、歯をきれいにすることの気持ちよさが伝わります。
今回は特別企画として、とよたかずひこさんに本作についてのエピソードを教えていただきました。そしてそして! はぶらしくんからのスペシャルメッセージも届きましたよ!
ぜひ、じっくりとお楽しみください。
小さな子のはみがきって大変でしょ。多くの親御さん苦労されてる。それを見透かしたように、世に、はみがきの絵本はたくさん出ている。今さら自分は手を出してもしようがないなと思っていました……思ってはいたんですが、これまでシリーズで「まくら」「リュックサック」「かさ」「いす」とやってきて、ひょいとやっぱり「はぶらし」に挑戦してみよう、と。
この絵本、登場するのがシンプルなはぶらし1本、その値段が800円、結構お高くなっているので、何度も何度も使ってください。
それはもう、「はぶらしくん かっこいい それじゃ おしごと おねがいね」のフレーズが浮かんできて造形がかたまりました。
はみがきをお仕事とするプロフェッショナル、はぶらしくんの誕生です。
ふだん、試作版を読みきかせして小さな人たちの反応を見るということはしていません。最初の読者は何といっても担当編集者氏です。
昨年の3月、埼玉県の富士見市の児童館に呼ばれたとき、会場に行ったら、あかちゃん、あかちゃん、あかちゃんだらけ(笑)。予想外のことになって準備していた演目変更、平静を装いながら、とよたのジーサンあせりまくっておりました。手持ちがなくなって(苦笑)たまたまバッグに入っていた「はぶらし」試作版まで引っ張り出し…というのが事の顛末です。
後日、職員の方が読みきかせしているボクの背後から撮ってくれたスナップ写真を送ってくださって、あかちゃんとママの表情が何ともよかった。
昨今の状況を鑑みながら、また読みきかせをという依頼があれば、巡業続けてみようかなと後押ししてくれたような富士見市での一日でした。
はぶらしくんから読者のみなさんへ素敵なメッセージ! とよたかずひこさん直筆です。
もちろん。これがなかなかやっかいでね。思い通りに口をあけてくれない。無理やりやっていると途中で泣きだす。これが都合いいんだわ。ワーワー泣いてくれると自然に口があく(笑)。そこにはぶらし突っ込んでみがく。「泣け~、泣け~、泣けば泣くほどやりやすくなる~」なんて歌いながらね。ずいぶんひどい親をやっていました。でもね、団塊の世代の我々は、子ども時代に親から歯なんかみがいてもらっていなかった。「乳歯はいずれ永久歯に生えかわるから放っておいてもいい」ぐらいの衛生観念だったんだろうね。そのツケが今もわが身におこっているんです。ですから、わが子にはその苦労をさせたくないと、とよたのオトーサンは、はみがきにがんばったんです。歯は大事です。はぶらし、大事です。
みんなの歯の健康を守るプロフェッショナル、はぶらしくん。
今日もいっしょに楽しく「しゅしゅしゅしゅ しゅっしゅっ」とみがいてくださいね。
(とよたかずひこ さく・え)
4月に刊行となったとよたかずひこさんの『はぶらしくんです。』は、これからはみがきをはじめるあかちゃんにもぴったりの絵本。大好きなひとにみがいてもらう嬉しさや、歯をきれいにすることの気持ちよさが伝わります。
今回は特別企画として、とよたかずひこさんに本作についてのエピソードを教えていただきました。そしてそして! はぶらしくんからのスペシャルメッセージも届きましたよ!
ぜひ、じっくりとお楽しみください。
――子どもにとって身近な「もの」が主人公の「たのしい いちにち」シリーズ。今回、はぶらしくんを主人公にしたのはなぜですか?
小さな子のはみがきって大変でしょ。多くの親御さん苦労されてる。それを見透かしたように、世に、はみがきの絵本はたくさん出ている。今さら自分は手を出してもしようがないなと思っていました……思ってはいたんですが、これまでシリーズで「まくら」「リュックサック」「かさ」「いす」とやってきて、ひょいとやっぱり「はぶらし」に挑戦してみよう、と。
この絵本、登場するのがシンプルなはぶらし1本、その値段が800円、結構お高くなっているので、何度も何度も使ってください。
――キリッとりりしく、頼もしく描かれているはぶらしくん。このキャラクターはどのように考えられたのでしょうか。
それはもう、「はぶらしくん かっこいい それじゃ おしごと おねがいね」のフレーズが浮かんできて造形がかたまりました。
はみがきをお仕事とするプロフェッショナル、はぶらしくんの誕生です。
――試作版を実際に読みきかせをする機会もあったと聞いています。そのときの子どもたち、親御さんのご様子はいかがでしたか?
ふだん、試作版を読みきかせして小さな人たちの反応を見るということはしていません。最初の読者は何といっても担当編集者氏です。
昨年の3月、埼玉県の富士見市の児童館に呼ばれたとき、会場に行ったら、あかちゃん、あかちゃん、あかちゃんだらけ(笑)。予想外のことになって準備していた演目変更、平静を装いながら、とよたのジーサンあせりまくっておりました。手持ちがなくなって(苦笑)たまたまバッグに入っていた「はぶらし」試作版まで引っ張り出し…というのが事の顛末です。
後日、職員の方が読みきかせしているボクの背後から撮ってくれたスナップ写真を送ってくださって、あかちゃんとママの表情が何ともよかった。
昨今の状況を鑑みながら、また読みきかせをという依頼があれば、巡業続けてみようかなと後押ししてくれたような富士見市での一日でした。
――とよたさんご自身はお子さんのはみがきをした思い出はありますか?
もちろん。これがなかなかやっかいでね。思い通りに口をあけてくれない。無理やりやっていると途中で泣きだす。これが都合いいんだわ。ワーワー泣いてくれると自然に口があく(笑)。そこにはぶらし突っ込んでみがく。「泣け~、泣け~、泣けば泣くほどやりやすくなる~」なんて歌いながらね。ずいぶんひどい親をやっていました。でもね、団塊の世代の我々は、子ども時代に親から歯なんかみがいてもらっていなかった。「乳歯はいずれ永久歯に生えかわるから放っておいてもいい」ぐらいの衛生観念だったんだろうね。そのツケが今もわが身におこっているんです。ですから、わが子にはその苦労をさせたくないと、とよたのオトーサンは、はみがきにがんばったんです。歯は大事です。はぶらし、大事です。
みんなの歯の健康を守るプロフェッショナル、はぶらしくん。
今日もいっしょに楽しく「しゅしゅしゅしゅ しゅっしゅっ」とみがいてくださいね。
(とよたかずひこ さく・え)
【とよたかずひこ プロフィール】1947年宮城県生まれ。絵本に『どんどこ ももんちゃん』などの「ももんちゃん あそぼう」シリーズ、「おいしいともだち」シリーズ、「たのしい いちにち」シリーズ(いずれも童心社)、「うららちゃんののりものえほん」シリーズ(アリス館)など、多数。
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リュックちゃんです。
とよたかずひこ さく・え
おともだちといっしょに出かけたリュックちゃんは、コップにシャベルに……いろいろなものを持ってきました。
でも、おべんとうがありません。どうする、どうする?
いちばん小さなリュックちゃんも、最後には大活躍!
身近なものたちが動きだし、家族やともだちに囲まれて暮らす楽しさいっぱいの新シリーズ。
朝起きて夜寝るまで、ものたちはどんな一日を過ごしているのでしょう。新しい一日を迎えるのが楽しみになるシリーズです。- 0・1歳~
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